このガイドの目的は、C/C++test Professional 2020.2 以前からの移行を支援することです。
概要
バージョン 2021.1 から、C/C++test Professional は新世代のインストーラーを使用してインストールされるようになり、インストール プロセスが簡略化されました。このガイドでは、旧世代のインストーラーをレガシー インストーラーと呼びます。
主な変更点
- C/C++test をインストールするのに、インストール ウィザード (Windows の場合) やインストール スクリプト (Linux の場合) の実行は必要なくなりました。新しいインストーラーを使用すると、zip または tar.gz インストール パッケージの内容を任意の場所に展開するだけで C/C++test をインストールできます。
- C/C++test plugin for Eclipse は、Eclipse の標準的なメカニズムを使用してインストールされます。プラグインは
<INSTALL_DIR>/integration/eclipse
にあります。 - C/C++test の配置が変更されました。これに伴い、C/C++test のコンポーネント、ユーティリティ、ファイルの場所が変わりました。
- インストール時に Parasoft Test ディレクトリは作成されなくなりました。すべての依存ファイルはメインのインストール ディレクトリにマージされました。
移行手順
- インストール時に使用したインストーラーを使用して C/C++test をアンインストールします。
- 「C/C++test のインストールと起動」の説明に従って新しいバージョンの C/C++test をインストールします。
たとえば CI ワークフローなど、テストを自動化するためのコマンドまたはスクリプトの中で C/C++test ファイルおよびユーティリティの場所を使用している場合、それらを更新します。次の表は、C/C++test の主要なユーティリティ、ファイル、コンポーネントの現在の場所を表しています。
ユーティリティ/ファイル/コンポーネント 以前の場所 現在の場所 cpptesttrace <INSTALL_DIR>/cpptesttrace <INSTALL_DIR>/bin/cpptesttrace cpptestscan <INSTALL_DIR>/cpptestscan <INSTALL_DIR>/bin/cpptestscan cpptestcc <INSTALL_DIR>/cpptestcc <INSTALL_DIR>/bin/cpptestcc コンパイラ コンフィギュレーション <INSTALL_DIR>/engine/etc/compilers <INSTALL_DIR>/bin/engine/etc/compilers C/C++test のランタイム ライブラリ <INSTALL_DIR>/engine/runtime <INSTALL_DIR>/bin/engine/runtime ASMTools <INSTALL_DIR>/engine/asmtool <INSTALL_DIR>/bin/engine/asmtool cpptestcc 用のランタイム ライブラリ <INSTALL_DIR>/engine/coverage/runtime <INSTALL_DIR>/bin/engine/coverage/runtime
トラブルシューティング
すでにレガシー C/C++test プラグインがインストールされている IDE に C/C++test plugin for Eclipse をインストールした場合
新しいインストーラーを使用してインストールする C/C++test プラグインとレガシー インストーラーを使用してインストールする C/C++test プラグインは、同じ IDE にインストールされた場合、競合します。レガシー版の C/C++test プラグインがアンインストールされていることを確認してから、新しいバージョンをインストールしてください。
誤って新しいプラグインとレガシー プラグインを同じ IDE にインストールした場合、レガシー プラグインをアンストールしてから新しい C/C++test プラグインをクリーン インストールするようメッセージが表示されます。
問題を修正するための手順はつぎのとおりです。
- C/C++test パースペクティブとすべての C/C++test ビューを閉じます。
- インストール時のインストーラーを使用してレガシー C/C++test プラグインをアンインストールします。
- Windows では、C/C++test プラグインのインストールに使用したレガシー インストーラーのモジュールを実行し、インストールされたすべてのコンポーネントおよび C/C++test ファイルを削除するオプションをオンにします。
- Linux では、次のファイルおよびディレクトリを削除します。<ECLIPSE_INSTALL_DIR>/links
にある 2 つの com.parasoft.* ファイル、C/C++test のインストール ディレクトリ、Parasoft Test のインストール ディレクトリ (通常、cpptest-extension/<version>
およびtest-extension/<version>
)。 - [Help] > [About Eclipse IDE] > [Installation Details] > [Installation History] に移動し、IDE の設定を次の時点に戻します。
- IDE に C/C++test プラグインが 1 つもインストールされていない状態 (推奨)
- C/C++test が 1 つだけインストールされている状態。その後、残りのプラグインをアンインストールします。「C/C++test および C/C++test Plugin のアンインストール」を参照してください。 C/C++test プラグインをクリーン インストールします。「プラグインとして C/C++test をインストールする」を参照してください。