このセクションでは、C/C++test で並行処理を設定する方法について説明します。

このセクションの内容

並行処理の概要

1 つのジョブ (例えば静的解析あるいはレポート生成) を処理する並行スレッドの数をコントロールできます。そのため、ユーザーは自分の優先順位に基づいて並行処理を最適化できます。 

例えば、CPU が 4 個あるが、そのうちの 2 個しか C/C++test に使用できないものとします (他の 2 個の CPU は別のプロセス用です)。C/C++test が 4 個すべての CPU をオーバーロードしないようにするために、並行スレッドの最大数を 2 に設定できます。

また、CPU が 8 個あり、そのうちの 2 個だけが他のプロセスによって使用されるものとします。この場合、C/C++test の処理を最適化するために、並行スレッドの最大数を 6 に設定できます。 

並行処理の設定

並行処理の設定を行うには、次の操作を行います。

  1. [Parasoft] メニューの [設定] をクリックし、設定画面を表示します。
  2. 左側の一覧から [並行処理] を選択します。
  3. 必要に応じて設定を変更します。使用できるオプションは次の表のとおりです。
オプション説明
モード

どのモードをアクティブにするかを決定します。 

  • 自動: C/C++test が並行処理の設定をコントロールします。
  • 手動: ニーズに合わせて並行処理の設定をユーザーが手動で行うことができます。
  • 無効: 利用できる CPU の中から 1 個だけを使用します。

このオプションは設定ファイルでも指定できます。 parallel.mode=Manual|Auto|Disabled

並行スレッドの最大数

手動モードのみ。

同時に実行できる並行スレッドの最大数を指定します。実際の並行スレッドの数は、CPU の数、利用できるメモリ、およびライセンス設定に基づいて決定されます。

このオプションは設定ファイルでも指定できます。 parallel.max_threads=<number>

空きメモリの制限

手動モードのみ。

「アプリケーションで利用できるメモリ全体」に占める「低メモリ状況でキープしておく空きメモリの大きさ」の割合をパーセント値で指定します。このオプションは、他のプロセスが空きメモリを必ず使用できるようにするために使用します。

このオプションは設定ファイルでも指定できます。 parallel.free_memory_limit=<percentage>

制限なし

手動モードのみ。

C/C++test が利用できるメモリに、既存のシステム制限を超える制限をかけないことを指定します。 

このオプションは設定ファイルでも指定できます。 parallel.no_memory_limit=true|false


上記の説明にもあるように、並行処理のオプションは設定ファイルでも設定することができます。設定の詳細については「設定ファイルでの指定」を参照してください。

以下は、設定ファイルでの並行処理設定の例です。

parallel.mode=Manual 
parallel.max_threads=4 
parallel.free_memory_limit=25 
parallel.no_memory_limit=false
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