このセクションでは、C/C++test と統合する任意のソース管理システムに対するカスタム統合を実装する方法について説明します。このセクションの内容

はじめに

C/C++test は、SVN、Git などの最も一般的なバージョン管理/ソース管理システムのビルトイン サポートを提供します。詳細は「ソース管理リポジトリとの接続」を参照してください。さらに C/C++test はオープンなソース管理 API を提供します。この API を使用すると、他のソース管理ツールを C/C++test に統合することができます。

API Javadoc

C/C++test にはソース管理 API ドキュメントがあり、実装しなければならないすべてのクラスとインターフェイスについての Javadoc ドキュメントが含まれています。Javadoc ドキュメントは次の場所にあります。

スタンドアロン アプリケーションとしてインストールされた C/C++test の場合: <INSTALL_DIR>\ide\eclipse\plugins\com.parasoft.ptest.sourcecontrol.eclipse.core_<version>\openapi\open_api_javadoc.zip

Eclipse プラグインとしてインストールされた C/C++test の場合: <ECLIPSE_DIR>\plugins\com.parasoft.ptest.sourcecontrol.eclipse.core_<version>\openapiopen_api_javadoc.zip 

主要インターフェイス

すべての必要な実装をつないで作成するインターフェイスは com.parasoft.xtest.sourcecontrol.openapi.IVersionControlFactory です。

このファクトリは、次のインターフェイスのための固有の実装を提供します。

  • com.parasoft.xtest.sourcecontrol.openapi.IRepositoryDetector
  • com.parasoft.xtest.sourcecontrol.openapi.IVersionControl
  • com.parasoft.xtest.sourcecontrol.openapi.IVersionControlHelper

実装とコンパイル

ソース管理 API とそれに関連するすべてのクラスは [INSTALL_DIR]\plugins\com.parasoft.xtest.libs/Parasoft/sourcecontrol.jar という jar ファイルにあります。

コンパイルするために、以下の jar ファイルをクラスパスにさらに追加しなければならない場合があります。

  • [INSTALL_DIR]\com.parasoft.xtest.libs/Parasoft/util.jar
  • [INSTALL_DIR]\com.parasoft.xtest.libs/Parasoft/common.jar
  • [INSTALL_DIR]\com.parasoft.xtest.libs/Parasoft/preference_api.jar

カスタム統合を実装するには、次の操作を行います。

  1. 任意の場所にプロジェクトを作成します。
  2. 必要な jar ファイルをプロジェクトのクラスパスに追加します。
  3. カスタムバージョン管理サポートの実装を開始します。IVersionControlFactory の実装から始め、必要なクラスを徐々に追加します。

デプロイメントと検証

実装が完了したら、次の操作を行います。

  1. 必要なすべてのクラスを含む 1 個の jar ファイルを作成します。jar ファイルの名前やパッ ケージの名前などについて特に規則はありません。
  2. Parasoft Test インストールディレクトリの次の場所に jar ファイルをコピーします。<INSTALL_DIR>\plugins\com.parasoft.xtest.sourcecontrol.eclipse.core\ext
  3. C/C++test を再起動します。
  4. 次の操作を行って実装を検証します。
    1. [Parasoft] メニューの [設定] をクリックし、[ソース管理] を選択します。
    2. [DTPの設定を使用] チェックボックスがオフであることを確認します。
    3. ビルトインのバージョン管理システムに交じって、カスタム実装のチェックボックスがあることを確認します。
    4. カスタム実装のチェックボックスをオンにして [新規] ボタンをクリックします。 必要なプロパティを追加したら [適用] ボタンをクリックします。
    5. [設定] ウィンドウで [スコープと作成者] を選択し、[ソース管理 (変更作成者) を使ってスコープを計算] チェックボックスがオンであることを確認します。
    6. カスタム実装のバージョン管理システムによって制御されるファイルを開きます。ファイルのソースコード中の任意の箇所を右クリックし、[行の作成者を表示] を選択します。有効なバージョン管理作成者情報が表示されるはずです。

サンプル実装

C/C++test は、オープンなソース管理 API のサンプル実装を提供します。次の場所に、圧縮されたパッケージがあります。 <INSTALL_DIR>\plugins\com.parasoft.xtest.sourcecontrol.eclipse.core\openapi\demo\

open_api_demo.zip ファイルを展開すると、次のディレクトリ構造が作成されるはずです。

  • open_api_demo/demo.jar - コンパイルされた、Eclipse 用のソース管理デモの実装。
  • open_api_demo/demo.dll - コンパイルされた、Visual Studio 2005 以降用のソース 管理デモの実装。
  • open_api_demo/src/* - Open API デモ実装のソースコード。
  • open_api_demo/local_repository/* - デモ用の Eclipse サンプルプロジェクト。

このデモは JDK 1.6.0_29 を使ってコンパイルされました。

前述のセクションで説明した手順を使ってデモをコンパイルおよびデプロイすることができます。

デモを実行するには、次の操作を行います。

  1. demo.jar ファイルをデプロイします。
  2. 任意の場所に local_repository を展開します。
  3. C/C++test を再起動します。
  4. Local Demo Repository プロジェクトをワークスペースにインポートします。
  5. [Parasoft] メニューの [設定] をクリックして [ソース管理] を選択します。デモの実装の チェックボックスをオンにします。



  6. [新規] をクリックして必要なプロパティを指定します。[接続のチェック] をクリックしてサーバーとの接続を検証します。
  7. ファイルを開き、ファイルのソースコード中の任意の場所を右クリックして [行の作成者を表示] を選択します。有効なバージョン管理作成者情報が表示されるはずです。


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