EWARM プロジェクトからの C++test プロジェクトの作成
- [ファイル] メニューの [新規] > [プロジェクト] をクリックし、[IAR Embedded Workbench プロジェクトのインポート] を選択します。
- [次へ] をクリックし、プロジェクト/ワークスペース ファイルまたはディレクトリの場所を入力 (または選択) します。
- [リフレッシュ] をクリックし、インポートするプロジェクトを選択します。
- [次へ] をクリックし、インポート先、プロジェクト コンテンツ、ビルド コンフィギュレーションを選択します。
- [完了] をクリックします。
他のタイプの EW プロジェクトからの C++test プロジェクトの作成
C++test に用意されている GUI ベースの EW プロジェクトインポート機能は、特定のバージョンの EWARM プロジェクトだけをサポートしています (「サポートの概要」 を参照)。他のツールチェーン バージョンまたはターゲット アーキテクチャの EW プロジェクトをインポートするには、cpptesttrace
ユーティリティを使用する必要があります。このユーティリティは、iarbuild
ユーティリティによって生成されたプロセスのコマンドラインをスキャンします。
インポート処理は 2 段階で実施されます。「1) ビルド データ ファイル ファイル (.bdf) の生成」と 「2) C++test へのビルド データ ファイルのインポート」です。
EW プロジェクトからの .bdf ファイルの生成
- ランタイム テストを行う場合、テストのオーバーヘッドを可能にするために、EW プロジェクト オプションで、スタック/ヒープをそれぞれ少なくとも 2048(800h)/1280(500h) に増やします。430X コアおよび中規模または大規模のデータ モデルを使用する EW430 プロジェクトの場合、スタックは 4096(1000h) 以上、ヒープは 2048(800h)/4096(1000h) 以上にするべきです。
- コンソールを開きます。
- PATH 環境変数にコンパイラ ツールチェーンを設定します (C++test の場合、PATH および EW_DIR 環境変数に cspybat を追加する必要はありません)。
- PATH 環境変数に C++test のインストール ディレクトリを設定します。
- プロジェクトのディレクトリに移動します。
- 次のコマンドを実行します。
cpptesttrace --cpptesttraceProjectName=<prj_name> --cpptesttraceResponseFileOption=-f --cpptesttraceOutputFile=<prj_dir>\<prj_name>.bdf iarbuild <prj_name>.ewp -build <EW_project_config_name>
-build
引数には EW 構成名 (Debug、Release、DebugRunFromFlash
など) を指定します。
--cpptestscanOutputFile
オプションには絶対パスを指定してください。これは、高い確率で iarbuild
ツールチェーン コマンドによって複数の作業ディレクトリに .bdf ファイルが生成されるからです。
パス名にスペースまたは中括弧が含まれる場合、引用符で囲む必要があるかもしれません。
多くの場合、--cpptesttraceProjectName=<prj_name>
オプションを使用する場合は .ewp ファイル名に従って C++test プロジェクトの名前を付けるべきです。
デフォルトでは、ビルトイン コンパイラ構成を介して C++test が認識する個々のツールチェーン実行モジュール名をキャプチャするよう、トレース機能は構成されます。プロセスのコマンドラインがスキャンされない場合、cpptesttrace
コマンドに --cpptestscanTraceCommand
オプションを追加し、コンパイラおよびリンカーの実行可能ファイル名を指定します。
例:
EW430 の場合
--cpptesttraceTraceCommand=icc430\.exe$|xlink\.exe$
STM8 の場合
--cpptesttraceTraceCommand=iccstm8\.exe$|ilinkstm8\.exe$
cpptesttrace
コマンドは常にその出力ファイルを .bdf ファイルの最後に追加します。そのため、プロジェクトを再スキャンする前に、以前の .bdf ファイルを削除するべきです。
また、詳細なビルド進捗情報を表示するには -build
フラグの後に -log all を使用します。-log all
オプションは、iarbuild
オプションです。
C++test への BDF ファイルのインポート
- コンソールを開きます (または BDF の生成のためにこれを再利用します)。
- ドキュメントで説明されているように、適切なツールチェーンの環境を設定します (PATH および EW_DIR 環境変数に実行モジュールを設定)。
- C++test を起動します。
- ドキュメントで説明されているように、BDF ファイルのインポートを実行します ( 「GUI ウィザードで BDF ファイルをインポートしてプロジェクトを作成する」 を参照)。
- [プロパティ] > [Parasoft] > [C++test] > [ビルド設定] でプロジェクト設定が正しいかを確認します。
既存のソースの場所に新しいソースを追加しているのでない限り、オリジナル プロジェクトへの変更の後はこのプロセス全体を繰り返す必要があります。