リンクされたフォルダーを使ってプロジェクトを作成する場合、デフォルトではリンクされたフォルダーは絶対パスで設定されます。これは手動で作成する場合でも、サポートされる IDE のプロジェクト インポーターを使用して作成する場合でも同じです。1 人のデスクトップ ユーザーであれば絶対パスでも問題はないかもしれません。しかし、複数の開発者が異なるルートの場所にソース コードをチェックアウトし、プロジェクトを共有している場合には、絶対パスが問題になることがありま す。その場合、変数を使ってリンクされたフォルダーを作成して設定する方が安全な方法です。
リンクされたフォルダーを既存のプロジェクトに追加するには、次の操作を行います。
- [新規] > [その他] > [一般] > [フォルダー] をクリックします。
- フォルダーを追加するプロジェクトを選択します。
- [拡張] ボタンをクリックします。
- [代替ロケーションにリンク（リンクされたフォルダー）] チェックボックスをオンにします。
- 追加するフォルダーへの絶対パスを入力するか、[Browse] をクリックしてフォルダーを選択します。
ルートの場所を表す変数を使ってフォルダーを追加するには、次の操作を行います。
- [新規フォルダー] ダイアログで [変数] ボタンをクリックします。
- フォルダーのルートの場所として使用する変数を定義します。
- [新規] ボタンをクリックして変数名を指定します。[ロケーション] フィールドにフォル ダーの場所を入力するか、[フォルダー] ボタンをクリックしてフォルダーを選択します。
- 次のいずれかの操作を行います。
- プロジェクトで利用可能にするすべてのフォルダーが変数の直下にある場合、[OK] をクリックします。リンクされたフォルダーが変数名でプロジェクトに追加されます。リンクされたフォルダー下のすべてのフォルダーがプロジェクト エクスプローラーに表示されます。
- 一部の特定のディレクトリだけをリンクする必要がある場合、[拡張] ボタンをクリックし、定義した変数に下位レベルのディレクトリを付加します。表示された ファイル選択用ダイアログでフォルダーを選択し、[OK] をクリックします。選択されたフォルダーが変数に付加され、その下に解決された物理的な場所が表示されます。フォルダー名は自動的に入力されます。ユーザーは必要に応じてこれらの値を変更できます。
- [終了] ボタンをクリックします。指定の名前でリンクされたフォルダーがプロジェクトに追加されています。
新規フォルダーで [プロパティ] > [リソース] をクリックすると、ルート変数 (この変数では DEMO_DIR) を使って定義されたフォルダーの場所と解決されるパスが表示されます。
設定したディレクトリ変数を参照するには、[ウィンドウ] メニューの [設定] > [一般] > [ワークスペース] > [リンクされたリソース] をクリックします。ディレクトリ変数は、ユーザーごとに設定するべきであり、変数はユーザーの Eclipse ワークスペースに格納されます。 ディレクトリ変数は、ワークステーションのユーザーのシェル環境には表示されません。シェル環境で設定してはいけません。ワークスペースの再作成が必要になった場合は、ディレクトリ変数を簡単に再定義して、 ディレクトリ変数を使用しているプロジェクトを新しいワークスペースにインポートできます。
リンクされたフォルダーを設定する際、複数のディレクトリ変数を使って複数の相対の場所にある ディレクトリをまとめることができます。なお、ディレクトリ構成に合った変数値を使って設定を必ず更新してください。
