このセクションの内容
前提条件
- Visual Studio 2010、2012、2013、2015 または 2017
- C/C++test 32-ビット版ディストリビューション
- Visual Studio DTP Plugin for C/C++
インストール
以下の操作説明では、[INSTALL_DIR] はC/C++test のインストールディレクトリを指すものとします。このディレクトリのデフォルト名はcpptest です。
Parasoft カバレッジ機能をMS Build と統合するには、以下の操作を行います。
- [INSTALL_DIR] ディレクトリを指す CPPTEST_HOME 環境変数を追加します。
- PATH 変数に[INSTALL_DIR]/bin ディレクトリを追加して、cpptest.dll ライブラリに確実にアクセスできるようにします。
- [INSTALL_DIR]/integration/msbuild ディレクトリに移動します。
- Visual Studio ソリューションがあるディレクトリにparasoft-coverage.xml およびparasoft-coverage.props ファイルをコピーします。
- (任意) ソリューションディレクトリのparasoft-coverage.xml およびparasoft-coverage.props ファイルをソース管理システムに追加します。
- Visual Studio でソリューションを開きます。
- [表示] > [その他のウィンドウ] > [プロパティマネージャー] に移動します。
- カバレッジレポートを生成する対象として、ソリューションプロジェクトか、またはプロジェクトの特定のビルド構成を選択します。
カバレッジの収集だけに使用する専用のビルド構成を作成すると良いでしょう。 - 選択したプロジェクトまたは構成を右クリックして[既存のプロパティシートの追加…] を選択し、ソリューションディレクトリにあるparasoft-coverage.props ファイルを指定します。
プロジェクトを選択した場合、parasoft-coverage.props ファイルはプロジェクト中のすべてのテスト構成に追加されます。上記の例の場合、parasoft-coverage.props ファイルはATM プロジェクトでは4 個のすべてのテスト構成に追加されますが、BugDetective プロジェクトでは選択した2 個の構成にのみ追加されます。
設定
プロジェクト、構成、またはparasoft-coverage.props ファイルのプロパティページで、コードインストゥルメントを設定できます。
コード インストゥルメントを設定するには、以下の操作を行います。
- プロジェクト、構成、またはparasoft-coverage.props ファイルをダブルクリックしてプロパティページを開きます。
- プロジェクトレベルでプロパティページを変更する場合は、ドロップダウンメニューからテスト構成とプラットフォームを選択します。設定は、選択したテスト構成にのみ適用されます。
[構成プロパティ] > [Parasoft DTP for C/C++] に移動し、ドロップダウンメニューから設定を選択します。
全般的な設定
名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|
Engine Location | [path] | C/C++test の場所を指定します。デフォルトは、CPPTEST_HOME 環境変数に設定されている値です。 |
Compiler Configuration | [complier configuration] | コンパイラの構成を指定します。デフォルトは AutoDetect です。 |
Workspace Location | [path] | カバレッジレポートを生成するために使用するデータがあるディレクトリを指定します。デフォルトはソリューションディレクトリの場所です。 |
カバレッジ設定
名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|
Line Coverage |
| ビルド中にカバレッジの収集を有効にするか無効にするかを指定できます。デフォルトは「有効にする」です。 |
詳細設定
名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|
Enable Coverage Optimization |
| カバレッジの最適化を有効または無効にできます。有効の場合、実行時間のオーバーヘッドが削減されます。このオプションのデフォルトは「有効」です。 |
Enable Optimized Coverage Corruption Detection |
| 最適化されたカバレッジ破損の検出を有効または無効にできます。[Coverage Optimization] オプションを 有効の場合、破損したカバレッジメモリバッファーを検出することができます。これは[Coverage Optimization] が有効な場合に使用されます。このオプションのデフォルトは「無効」です。 |
Enable Coverage Early Initialization |
| カバレッジの早期の初期化を有効または無効にできます。有効の場合、カバレッジの収集プロセスは自動的に開始します。無効の場合はカバレッジの収集プロセスを手動で開始しなければなりません。このオプションのデフォルトは「有効」です。 カバレッジ収集を手動で初期化する方法の詳細については、Parasoft サポートにお問い合わせください。 |
Enable Coverage Auto-Finalization |
| カバレッジの自動終了を有効または無効にできます。有効の場合、カバレッジ情報の収集プロセスは自動的に終了します。無効の場合は収集プロセスを手動で終了しなければなりません。このオプションのデフォルトは「有効」です。 カバレッジ収集を手動で終了する方法の詳細については、Parasoft サポートにお問い合わせください。 |
重要
プロジェクトまたは構成のレベルで選択した設定が、parasoft-coverage.props レベルで指定した設定と異なる場合、プロジェクト/構成レベルの設定が優先されてビルド中に使用されます。特定のレベルで選択された設定は太字で表示されます。上位レベルから継承された設定は標準フォントで表示されます。
ビルドと実行
コード インストゥルメントされたアプリケーションをビルドし、実行モジュールの実行中にカバレッジ情報を収集するには、以下の操作を行います。
- [構成プロパティ] > [Parasoft DTP for C/C++] > [Coverage Settings] で行カバレッジが有効になっていることを確認します。
- Visual Studio ツールバーのドロップダウンメニューから、実行に使用する構成とプラットフォームを選択します。
- プロジェクトのクリーンビルドを実行します。
- ビルドした実行モジュールを実行します。実行モジュールは、コマンドラインから実行したり、Visual Studio デバッガーを使って実行したり、あるいはプロジェクトが必要とする他の方法で実行することができます。
- 現行の作業ディレクトリに、カバレッジ情報を含む
.clog
ファイルが生成されます。デフォルトのファイル名はcpptest_results.clog
です。
レポート
コマンドラインまたはVisual Studio DTP Plugin for C/C++ から、カバレッジレポートを生成できます。
コマンドライン
ソリューションディレクトリに移動します。
Coverage ビルトインコンフィギュレーションを使って
cpptestcli.exe
を実行します。入力として.clog
ファイルを使用します。以下はコマンドの例です。cpptestcli.exe -config "builtin://Coverage" -input ATM/Debug/cpptest_results.clog
ソリューションのreports サブディレクトリに生成されるXML とHTML のカバレッジレポートを確認します。
重要
設定されたワークスペースの場所がデフォルトのソリューションディレクトリと異なる場合、
-workspace
スイッチを使って、ワークスペースの場所として指定されたディレクトリへのパスを指定します。
Visual Studio DTP Plugin for C/C++
- [Parasoft] > [オプション] > [Engine] をクリックします。
- [C/C++] が有効になっていることを確認します。
[Arguments] フィールドに、実行を再設定するための新しいパラメーターを入力します。
${configuration}
: [Parasoft] > [Configuration] 設定で指定されたテストコンフィギュレーションを使用します。アクティブなテストコンフィギュレーションがCoverage に設定されていることを確認します。-input <path/to/file.clog>
: カバレッジ情報を含む.clog
ファイルへのパスを指定します。(任意)${scope}
: 現在のUI での選択を使ってスコープを設定します。ソリューションエクスプローラーで個別にプロジェクトやファイルを選択してカバレッジをレポートできます。重要
カバレッジの[Workspace] の場所を必ずプラグインの[Working directory] と同じ場所にしてください。場所が異なる場合は、[Arguments] フィールドで
–workspace <path/to/workspace>
パラメーターを設定してください。
選択したプロジェクトに対してCoverage ビルトインコンフィギュレーションを実行します。
- 実行が完了したら、ポップアップウィンドウで[レポートの生成] チェックボックスをオンにします。[構成…] リンクからレポート構成の設定を指定できます。
- Visual Studio のメインウィンドウで、生成されたレポートを参照します。
Parasoft の統合の削除
parasoft-coverage プロパティシートをアンインストールするには、以下の操作を行います。
- [表示] > [その他のウィンドウ] > [プロパティマネージャー] をクリックします。
- プロジェクトと構成を確認し、削除するparasoft-coverage.props ファイルを探します。このファイルは、個々の構成から手動で削除する必要があります。
選択したファイルを右クリックし、メニューから[削除] を選択します。
選択したプロジェクト構成からのみparasoft-coverage.props ファイルが削除されます。