このセクションでは、既存のソース管理システムを使ってプロジェクトおよび関連するテスト資産を共有する方法について説明します。

このセクションの内容:

ソース管理システムによるプロジェクトと資産の共有

主要なプロジェクト成果物は ASCII 形式です。そのため、ソース管理によってプロジェクト成果物を管理したり、並行開発環境で複数のチーム メンバーが変更をマージしたりするのが容易になります。

ソース管理システムを使ってプロジェクトおよびテスト資産を共有するには、次の操作を行います。

  1. テスト資産 (テスト ケースやユーザー定義スタブなど) がプロジェクト中に格納されていることを確認します。  
  2. ソース管理システムにプロジェクトを追加します。  

他のチーム メンバーは、ソース管理システムからチェックアウトすることでプロジェクト ファイルにアクセスできます。

チーム プロジェクト セット ファイル (.psf) の使用によるチーム内でのプロジェクト共有

プロジェクトを作成したら、チーム プロジェクト セット ファイル (.psf) を作成して他のチーム メンバーと共有することができます。このファイルを共有することで、チーム メンバー全員が同じ方法で Eclipse プロジェクトを作成することができます。これは、夜間の自動テスト プロセスからタスクをインポートするうえで必要なステップです。

チーム プロジェクト セット ファイルをエクスポートするには、次の操作を行います。

  1. [ファイル] メニューの [エクスポート] をクリックします。  
  2. [エクスポート] ウィザードで [チーム] > [チーム・プロジェクト・セット] を選択し、[次へ] ボタンをクリックします。  
  3. チーム プロジェクト セット ファイルに含めるプロジェクトのチェックボックスをオンにします。  
  4. チーム プロジェクト セット ファイルの保存先を指定して [終了] ボタンをクリックします。  

インポートしたチーム プロジェクト セット ファイルからプロジェクトを作成するには、次の操作を行います。

  1. [ファイル] メニューの [インポート] をクリックします。  
  2. [インポート] ウィザードで [チーム] > [チーム・プロジェクト・セット] を選択し、[次へ] ボタンをクリックします。  
  3. [参照] ボタンをクリックして チーム プロジェクト セット ファイルを選択し、[次へ] ボタンをクリックします。選択したテストがテスト ケース エクスプローラーに表示されます。  

C++test 固有の情報

  1. プロジェクトを確実に「最初から」再作成できるよう、次のプロジェクト定義ファイルをチェックインします。  
    • .project、.cdtproject/.cproject [存在する場合 - CDT のバージョンに依存]、 .parasoft [存在する場合]、および .settings/* [存在する場合]。これらのファイルは、プロジェクト ディレクトリの場所に直接作成されます。C++test のプロジェクトの内容と設定を完全に定義します。  
  2. (オプション) 必要に応じて、他のリソースをチェックインします。次のリソースチェックインできます。  
    • 元のプロジェクトの内容  
    • テスト  
    • スタブ  
    • データ ソース  

    一時ファイルはチェックインしない

    一時的なデータ/ファイルはプロジェクトと共にチェックインしないでください。一時的なデータ/ファイルとは、インストゥルメントされたソース、コンパイルされたオブジェクト、リンクされたテスト用実行モジュール、自動生成ヘッダー ファイルなどです。デフォルトでは、一時ファイルは現行ワークスペースの .cpptest ディレクトリに作成されます。

    - 一時ファイルはソース管理に格納するべきではありません。C++test は必要に応じてこれらのファイルを自動的に再生成できます。さらに、一時ファイルは絶対パスなどの共有不可能な情報を含んでいる場合があります。  

    - 現在、一時データをプロジェクト内に格納している場合、 『C++test ユーザーズ ガイド』の説明にあるように、C++test 一時ファイルの設定を変更してください。    

  3. ビルド データ ファイルのオプションを使用するようにプロジェクトを設定している場合、プロジェクト プロパティのビルド設定の [ビルド データ ファイル] オプションで設定しているように、必ずユーザー全員が一貫した場所に .bdf ファイルを持つようにします。  
    • たとえば、ファイルがあるプロジェクトの場所を 1 つの .bdf ファイルに対して使用できます。また、プロジェクト名に基づいた ワークスペース/一時エリア を使用することもできます。  
    • リソースの場所、プロジェクトの場所、または環境変数を使用できます。  
    • .bdf ファイルを共有する必要はありません。 .bdf ファイルでは絶対パスが使用されるため、すべてのユーザーが自分のマシンで .bdf ファイルを生成するべきです。  

すべてのプロジェクトがワークスペースという一時エリアに登録されます。ワークスペースの共有は推奨しません。各ユーザーが自分自身のワークスペースを少なくとも 1 つ持つ必要があります。

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