このセクションでは、Linux システム上に C/C++test スタンドアロン版 (Eclipse フレームワークを使用) をインストールする方法について説明します。
このセクションの内容
前提条件
システム要件
- 以下のいずれかのプラットフォーム
- glibc 2.12 以上を含む Linux、x86 互換プロセッサ
- glibc 2.12 以上を含む Linux、x86_64 互換プロセッサ
- 4 GB RAM (8 GB を推奨)
- サポートされるコンパイラまたはクロス コンパイラ。
- サポートされるコンパイラについては「サポートされる環境」を参照してください。
- サポートされるコンパイラの一覧にないクロス コンパイラを C++test で使用する方法については、「カスタム コンパイラを使用するテストの設定」を参照してください。
適切なコンパイラ構成が非常に重要
ほとんどの場合、C/C++test は静的解析および実行時テストのタスクを行うために、コンパイラおよびリンカーを起動する必要があります。静的解析と実行時テストでは通常、コンパイル、プログラムのリンクが実行されます。
C/C++test のすべての機能を利用するには、C/C++test を実行するマシンに、完全な開発環境とコ ンパイラ ツール チェーンを置く必要があります。
その他の要件
- すべてのユーザーが Eclipse 構成ディレクトリに書き込めなければなりません。現行の Eclipse 構成ディレクトリに書き込めないユーザーがいる場合は、Eclipse 構成ディレクトリの場所を変更する必要があります。このディレクトリを変更するには <Parasoft Test Install Dir>/configuration/config.ini ファイルを開き、次の書式の行を追加します。
[email protected]/EclipseConfigData
(適切な場所を必ず入力してください)。この設定によって、Eclipse のすべての構成データ が$(HOME)/EclipseConfigData
ディレクトリに保持されます。ユーザーはこの場所へのフル アクセス権を持っていなければなりません。 - 前のバージョンの C/C++test がインストールされている場合、最新の C/C++test は新しいディレクトリにインストールする必要があります。前のバージョンとは別のディレクトリに最新の C/C++test をインストールした後、最新の C/C++test を指すよう PATH 変数を変更してください。
- C/ C++test プロジェクト データのためのディスク容量
- 推奨される日本語エンコーディングは Shift_JIS (UNIX では
ja_JP.PCK
ロケール) です。他のエンコーディングを使用すると、フォントの問題が発生したり C/C++test でテスト結果の読み込みができなくなる可能性があります。 - インストール スクリプトは、作業ディレクトリに書き込み権限があることを必要とします。
マルチ ユーザー インストール
C/C++test がインストールされた複数の Eclipse インスタンスを並行して実行する方法については「マルチユーザー インストール」を参照してください。
インストール
Linux システムに C/C++test スタンドアロン版をインストールするには、次の操作を行います。
- インストール先ディレクトリに配布ファイルをコピーします。
- Linux は異なるバージョンの同じソフトウェアを同一マシンにインストールすることを制限していないため、最も良い C/C++test のインストール方法は、 バージョンごとにディレクトリを分けることです。
- たとえば、ソフトウェアを /opt/app/ にインストールしているものとします。推奨されるインストール ディレクトリ構成は、/opt/app/parasoft/cpptest/ <version> になります。バージョン 10.3 であれば /opt/app/parasoft/cpptest/ 10.3/ に、バージョン 10.4 であれば /opt/app/parasoft/cpptest/10.4/ にインス トールされます。これは最も安全で直感的かつ柔軟なインストール構造です。インストール中、C/C++test ファイルと Parasoft Test ファイルのインストール先を入力 するよう求められます。デフォルトは parasoft/cpptest/<version> および parasoft/test/<version> です。この場合、配布ファイルのターゲットの場所は /opt/app になるはずです。
- 適切なコマンドを使ってインストール スクリプトを解凍します。
gunzip cpptest_<version>_<arch>.tar.gz
tar -xf cpptest_<version>_<arch>.tar
- 次のコマンドを実行してインストール スクリプトを実行します。
.cpptest_<version>_<arch>.sh
スクリプトが確認を要求したら、現行ディレクトリに C/C++test をインストールすることを承認します。
インストール スクリプトのその他の指示に従います。
現行ディレクトリに C/C++test がインストールされます。
フル パス /install/directory/path/cpptest を使って C/C++test GUI を起動するのでない限り、 C++test のインストール先ディレクトリを PATH 変数に設定してください。
別のインストール方法
- サイレント インストールの詳細については、「インストール中における C++test の事前設定 」を参照してください。
- ヘッドレス マシンで C/C++test を使用する方法については、「ヘッドレス Linux マシンでの C++test の使用」を参照してください。
起動
C/C++test を起動する前に
C/C++test で正しくコンパイラと makefile 設定を自動検出するには、必要な実行ファイル (コンパイラ、リンカー、makefile など) を正しく設定する必要があります。「正しく設定」の意味は、コンパイラによって異なりますが、通常は PATH 変数に実行ファイルが含まれることです。
C/C++test スタンドアロン版を起動するには、次の操作を行います。
cpptest
実行モジュールを起動します。$PATH に適切な場所 (インストール ディレクトリ) を含めるか、実行モジュールへのフルパス (/install/directory/path/cpptest) を指定して起動します。
Eclipse が起動し、Eclipse のメニュー バーに [Parasoft] メニューが表示されます。表示されない場合、[ウィンドウ] メニューの [パースペクティブを開く] > の [その他] をクリックし、[C++test] を選択して [OK] をクリックします。
C/C++test が正常にインストールされていないと思われる場合、「トラブル シューティングと FAQ」 のよくあるインストールの問題を解決する方法を参照してください。
ライセンス
ライセンスは、集中ライセンス フレームワーク ([Parasoft] > [設定] > [Parasoft] > [ライセンス]) を介して構成されます。詳細については、「ライセンス」 を参照してください。