このリリースには以下の拡張が含まれます。
リリース日: 2023年5月16日
Visual Studio Code のサポート
Visual Studio Code IDE で Jtest の静的解析およびカバレッジ表示機能を利用できるようになりました。Jtest には Visual Studio Code 用の拡張が付属しています。拡張機能を使用すると、IDE で直接に静的コード解析を実行したり、DTP と統合して静的解析結果をパブリッシュしたり、DTP から結果をダウンロードしたり、コード カバレッジ結果を参照したりできます。詳細は「Extension for Visual Studio Code」を参照してください。
Jtest extension for Visual Studio Code は、Visual Studio Code Marketplace から入手できます。最新のアップデートについては https://marketplace.visualstudio.com/vscode を参照してください。
コード カバレッジの拡張
- Jtest には新しくスタンドアロンのカバレッジ ツール (jtestcov) が付属します。このツールには、さまざまなテスト フローに容易に組み込むことができるカバレッジ レポートを作成するための拡張機能があります。
- QA チームはソース コードにアクセスせずにアプリケーションのコード カバレッジを計測できます。jtestcov を使用してアプリケーションのバイナリをスキャンし、アプリケーション内のテスト可能なスコープを含むレポートを作成したり、Jtest カバレッジ エージェントによって収集された実行時カバレッジを含むレポートを作成したりできます。作成されたレポートは、Parasoft DTP にアップロードできます。Parasoft DTP は、カバレッジ データを集約し、アプリケーションの包括的なカバレッジ メトリクスを表示します。
- jtestcov のテスト影響分析機能を使用すると、アプリケーションの新しいバージョンで変更されたコードだけを検証するために実行する必要があるテストのセットを算出できます。
- jtestcov は、カバレッジ ワークフローを簡略化します。ソース コードの解析によって生成される静的カバレッジ ファイルとは別個に実行時カバレッジ レポートを作成できます (詳細は「モニター パッケージの生成」を参照してください)。コンフィギュレーションおよびユーザビリティの改善により、アプリケーションのカバレッジ解析およびテスト影響分析をセットアップするためのワークフローが簡略化されました。
- 新機能および jtestcov の使用方法に関する詳細は、「アプリケーション カバレッジ」を参照してください。
単体テスト アシスタントの拡張
- 最近のコードの変更に基づいて IDE 内で単体テストを自動生成する機能が導入されました。変更されたコードのテストだけを簡単に作成できます。プロジェクトまたはパッケージを選択すると、Jtest が変更されたクラスを自動的に検出し、対応するテストを生成します。
- [影響を受ける単体テスト] ビューが拡張されました。新規テストを示すアイコンが追加され、カバレッジ データが存在するかどうかにかかわらず、ローカルに追加されたすべての新規テストがビューに表示されます。「テスト影響分析」を参照してください。
- Mockito 4.11 のサポートが追加されました。
追加または更新されたテスト コンフィギュレーション
Security Compliance Pack が拡張され、以下のテスト コンフィギュレーションのサポートが追加されました。
- CWE 4.10
- OWASP ASVS 4.0.3
以下のテスト コンフィギュレーションが更新されました。
- CWE Top 25 + On the Cusp 2022
- UL 2900
- HIPAA
- Recommended Rules
- Flow Analysis Fast
- Flow Analysis Standard
- Flow Analysis Aggressive
更新された静的解析ルール
以下のルールが更新されました。
ルール ID | 更新 |
---|---|
SECURITY.IBA.CDBV | 検証の前にデータを正規化する |
追加または更新されたフロー解析ルール
以下のルールが追加されました。
ルール ID | ヘッダー |
---|---|
BD.PB.INTDL | 整数型の変換によるデータの損失を避ける |
BD.PB.INTVC | 整数型の変換による値の変化を避ける |
BD.PB.INTWRAP | 整数の算術演算によるラップアラウンドを避ける |
BD.PB.UGHC | ハッシュ コードの等価性を根拠としてオブジェクトの等価を判断しない |
以下のルールが更新されました。
ルール ID | 更新 |
---|---|
BD.PB.EXCEPT | ルールの正確さとパフォーマンスが向上しました。 |
BD.SECURITY.SENSLOG | ルールのパフォーマンスが向上しました。 |
IDE のサポート
以下の IDE がサポートされています。
- IntelliJ 2022.3
- IntelliJ 2023.1
- Eclipse 2022-12 (4.26)
- Eclipse 2023-03 (4.27)
- Visual Studio Code
その他のアップデート
- Change Based Testing ライセンス機能は Test Impact Analysis に名前が変更されました。ライセンス設定で正しい機能名が表示されていることを確認してください。jtest.license.custom_edition_features を参照してください。
- rulemap.xml で定義された複製ルールおよびマッピング ルールにデフォルトのパラメーターを指定できるようになりました。値は IDE のテスト コンフィギュレーション エディターに表示されます。
- Gradle 7.6 のサポートが追加されました。
- Maven 3.9.x のサポートが追加されました。
- Lombok 1.18.24 および 1.18.26 のサポートが追加されました。
- コンプライアンス パックのルールおよび複製されたルールの実行時間が最適化されました。
- ダーク テーマで実行したときのルック & フィールが改善されました。
サポートの廃止
Team Server サポートの廃止
Team Server が廃止され、サポートされなくなりました。チーム コンフィギュレーション、ルール、ルール マッピングがまだ DTP の Team Server に保存されている場合、共有の場所に移行してください。「Team Server から共有の場所へのテスト コンフィギュレーション、ルール、ルール マッピングの移行」を参照してください。
廃止されたプラットフォーム
次のプラットフォームのサポートは廃止されました。
- Windows Server 2019
非推奨のルール
非推奨のルール | 代替ルール |
---|---|
BD.PB.INTOVERF | BD.PB.INTWRAP、BD.PB.INTDL、BD.PB.INTVC |
解決済みのバグおよび FR
バグ/FR ID | 説明 |
---|---|
FA-9261 | 範囲外の値の等価性をチェックしている場合、BD.PB.CC が違反を検出できない。 |
JT-74867 | Gradleの問題: Could not find method jtest() |
XT-40583 | IntelliJ でコンソール出力をカットオフ |
XT-40717 | 1 つのファイル内のすべてのコメント抑制に対して同じ抑制理由が表示される |
XT-40748 | "wait for tokens" オプションの不正な動作 |
XT-40970 | トークンのリフレッシュが無効な場合、OIDC 設定の適用が認証を要求しない |
XT-41092 | ルール リンクへの相対パスが絶対パスに解決されるため、レポートおよびルール ドキュメントがポータブルではない |
XT-41141 | IntelliJ で UUIApplication.get().getSelection() が誤ったデータを返す |
既知の問題点
IntelliJ 2023.1 で UTA を使用すると、ファイルが非常に大きい場合 (数万コード行以上)、以下のパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
- 変数ビューでアサーションを作成した後、IntelliJ がフリーズしたように見える。
- JUnit5 テストにコメント解除即時修正を適用したとき、遅延が発生する。