ここでは、「ARM コンパイラを使ってコンパイル/ビルドされるコード」および「RVDS IDE を利用して作成されるコード」について C++test プロジェクトを作成して構成する方法について説明します。

C++test は ARM Development Studio 5 (DS-5) のプロジェクトに統合できます。マネージドおよび静的な makefile ビルド タイプの両方がサポートされています。

 

注意

ARM C/C++ コンパイラを使用して ARM Linux アプリケーションまたはライブラリをビルドするプロジェクト (たとえば armcc --arm_linux_configure --arm_linux_config_file=path  コマンドを使用する場合など) をテストするには、手動でプロジェクトのコンパイラ設定のリンカー実行モジュールを armlink から armcc に変更する必要があります。[プロジェクト プロパティ] > [Parasoft] > [C++test] > [ビルド設定]をクリックし、コンパイラ設定を編集してください。リンカーを変更すると、ARM C/C++ ツール チェインの振る舞いが ARM Linux モードで模倣されるようになります。


RVDS は、2 つの基本的な CDT プロジェクト構成 (Manage Make Project と Standard Make Project) に加えて、RVDS Project for ARM というプロジェクト構成を提供します。RVDS Project for ARM は最も一般的に使用されている便利なプロジェクト構成です。RVDS Project for ARM には、通常であればユーザーが自分で設定しなければならない定義とスイッチがすでに設定されています。ただし、C++test は 3 つのどのプロジェクト構成でも動作します。

プロジェクトの単体テストを実行する場合、C++test ランタイムの正しいビルドが必要です。デフォルトのテスト コンフィギュレーション Run RVDS 3.x, 4.x Tests には、C++test ランタイム ライブラリを自動的にビルドするためのステップが含まれています。場合によって、C++test ランタイム ライブラリのカスタム ビルドを用意しなければならないこともあります。その場合は 「Working with the C++test Runtime Library」 を参照してください。

  1. C++test 用のプロジェクトを構成する準備ができたら、設定を確認して変更します。確認して変更するプロジェクトのノードを右クリックし、ショートカット メニューの [プロパティ-] をクリックします。  
  2. [Parasoft] > [C++test] > [ビルド設定] を選択します。  
  3. 適切なコンパイラの種類が指定されているかを確認します。  
    • ほとんどの場合、[自動検出] ボタンをクリックして自動的に C++test をコンパイラの実行ファイルにポイントさせることができます。他のコンパイラのバイナリを使用している場合、[プロジェクト設定と同期する] チェックボックスをオフにしてから、適切な場所を指定しなければならないことがあります。  
  4. たとえば Debug や Release など、他のプロジェクト構成を使用する場合、[コンフィギュレーション] ドロップダウンから選択します。  
  5. カスタマイズしたランタイム ライブラリの特別なビルドを単体テストで使用する予定の場合、リンカー ライブラリを追加します。デフォルト値は ${cpptest:original_options} です。この値に C++test ランタイム ライブラリのパスを付加します ( C++test ランタイム ライブラリのビルドの詳細については 「Working with the C++test Runtime Library」 を参照してください)。上記の図では、ランタイム ライブラリは D ドライブの Runtime ディレクトリにあります。  
  • [Run RVDS 3.x 4.x Tests] テスト コンフィギュレーションを使用している場合、リンカー フラグを追加する必要はありません。テスト コンフィギュレーションがC++test ランタイム ライブラリのデフォルト ビルドを用意し、リンカーに渡します。  

C++test プロジェクト プロパティの詳細については、「Reviewing and Modifying Settings」を参照してください。



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