SOAtest の設定を構成して、それをチーム全体に反映させることができます。マシン固有のパスなど、必要に応じてこれらの設定を拡張または上書きすることも可能です。このセクションの内容:

ワークフローの概要

組織で Parasoft DTP を使用している場合は、次のワークフローを実装します。

  1. SOAtest デスクトップ インストールから [Parasoft] > [設定] を選択し、設定を構成します。 
  2. 設定を localsettings ファイルとしてエクスポートします。localsettings ファイルは、.properties ファイル拡張子を持つ設定ファイルです。 
  3. 設定をチームの DTP サーバーに追加します。
  4. SOAtest デスクトップおよび/またはサーバーを DTP に接続し、DTP が SOAtest を自動的に構成できるようにします。必要に応じて、これらの設定を手動で拡張または上書きすることもできます。
  5. チーム全体の設定を変更する必要がある場合、DTP で設定を変更します。変更は、接続されたツールに自動的に反映されます。

組織で DTP を使用していない場合、1つの SOAtest インストールで構成した設定をエクスポートし、各デスクトップ インストールに手動でインポートできます。サーバー構成の場合、次のコマンドを使用して、ローカルに保存された .properties ファイルを指定します。

 -localsettings <path/to/file> 

UI での設定

  1. [Parasoft] > [設定] を選択し、行かの設定を行います。
  2. サイドバー メニューで [Parasoft] をクリックしてトップレベルの設定ページに戻り、[共有] リンクをクリックします。
  3. localsettings ファイルを保存する場所と、エクスポートしたファイルに含める設定を指定します。



  4. .properties ファイルの内容をプロジェクトまたは DTP のグローバル設定にコピーします。詳細については DTP のドキュメントを参照してください。

マルチキャスト DNS について

DTP は、マルチキャスト DNS を使ってローカル ネットワークでサービスをブロードキャストします。そのため、使用できる DTP サーバーを SOAtest が自動検出するので、簡単に設定を行うことができます。<INSTALL_DIR>/eclipse.ini ファイルで、 -vmargs パラメーターの後に次の行を追加します。 -Dparasoft.jmdns.autoconf.disabled=true

各マシンの設定

各デスクトップおよび/またはサーバーの SOAtest インストールを DTP に接続し、SOAtest を自動的に構成するオプションを有効にします。詳細については「DTP への接続」を参照してください。 

コマンドライン実行での設定の使用

ローカルに保存された既存の localsettings ファイルの使用

SOAtest サーバー インストールの場合、次のコマンドを使用して、ローカルに保存された localsettings ファイルを指定します。

-localsettings <path/to/file>

localsettings ファイルを手動で構成する方法については「ローカル設定の指定」を参照してください。

DTP に保存された設定の使用

ローカルに保存された localsettings ファイルがまだない場合は、コマンドラインで -dtp.autoconfig project_name@servername:port を指定します。例:

-dtp.autoconfig [email protected]:8080

すでに localsettings ファイルがあり、DTPから追加の設定をインポートする場合は、dtp.autoconfig=true オプションを使用して接続設定を指定します。例: 

dtp.enabled=true
dtp.password=password
dtp.port=8443
dtp.project=projectname
dtp.server=host.domain.com
dtp.user=username
dtp.autoconfig=true

共通のプロパティを DTP で定義しつつ、テスト実行ごとにローカル設定ファイルを用意することでそのテスト実行に固有のプロパティを指定できます。

複数の設定グループの指定

設定の組み合わせを使用したい場合、localsettings ファイルの階層を表現できます。これにより、たとえば、DTP に保存されている主要なプロジェクト設定、特定のマシンに関連付けられたテスト固有の設定、および特定の解析セットのカスタム設定を利用できます。

  1. 次のセクションで説明されている手順を実行し、各設定グループをローカル設定ファイルにエクスポートします: Exporting GUI Preferences to a localsettings File
  2. コマンドラインで -dtp.autoconfig  と -localsettings の両方を使用します。例:

    -dtp.autoconfig [email protected]:8080 -localsettings machine_override_properties -localsettings project_override_properties

    最も一般的な設定を最初にリストし、最も具体的な設定を最後にリストしてください。設定は指定された順序で処理されます。別のグループで設定が重複していると、そのたびに設定が上書きされます。

チーム全体の設定の変更

この推奨されるプロセスに従っている場合、チーム全体の設定を DTP で変更すると、接続しているすべてのマシンに変更が自動的に適用されます。 

ローカルで変更した設定を上書きしたくない場合などに、自動変更を無効にするには 、DTP の設定で上書きしたくない設定ページの [DTP の設定を使用] オプションをオフにします。

設定のカテゴリ

UI では以下のオプションを設定できます。

Parasoft (ルート レベル)

全般的な設定とオプション ファイルへのエクスポートの設定を行います。

    • パス中のソリューションおよびソリューション フォルダー名を無視する: 「省略されたパス」モードを有効にします。このモードでは、省略されたパス、つまりプロジェクト相対のパスだけが使用されます。ソリューションとソリューションのフォルダー名は無視されます。ソリューション中でプロジェクトの名前は固有であるため、新しいパス名は固有になります。
    • ユーザー名: OS で指定された名前とは別の名前を設定できます。ユーザー名はいくつかの Parasoft インターフェイスで使用されます。
    • 共有/インポート: 「Exporting GUI Preferences to a localsettings File」を参照してください。
作成者

自動検出されたチーム メンバーのユーザー名を異なるユーザー名および/またはE-mail アドレスにマップします。「タスクの割り当てとコード作成者の設定」を参照してください。

コンフィギュレーション

[Parasoft] メニューの [テスト履歴] に表示するテスト コンフィギュレーションの数を指定します。ユーザー定義ルールを保存/検索するディレクトリを指定します。ユーザー定義テスト コンフィギュレーション とルールを保存/検索するディレクトリを指定します。

    • 最近実行されたコンフィギュレーションのサイズ: [Parasoft] > [テスト履歴] メニューに表示するテスト コンフィギュレーションの数。
    • カスタム ディレクトリ: ユーザー定義のテスト コンフィギュレーションとユーザー ルールや組込みクロス コンパイラなどが保存される場所を指定します。
    • 保存の際にコンフィギュレーションを実行する: ソース ファイルを保存するたびに、指定のテスト コンフィギュレーションが自動的に実行されます。このオプションを有効にすると、継続的なデスクトップ解析を完全に自動化できます。
コンソール

[コンソール] ビューの設定を指定します。

    • 低: 現在のステップの名前とステータス (完了、失敗、最新) についての基本情報とエラーを表示します。
    • 通常: コマンドラインおよびテストと解析中にレポートされる違反を表示します。
    • 高: 違反リストを完全な形式で表示するほか、警告もレポートします。
    • 変更があった場合コンソールを表示する: コンソールの内容が変わったときにコンソールを前面に表示します。
Continuous Testing Platform

Continuous Testing Platform (CTP) への接続を設定します。

詳細については Parasoft 担当者にご連絡ください。

DTP

DTP への接続を構成します。

DTP への接続」を参照してください。

ディクショナリ言語ディクショナリを設定します。
E-mail

レポートの通知とテクニカル サポートへのアーカイブ送付に使用する電子メール情報を設定します。

電子メールの設定」を参照してください。

グローバル データ ソースdatasources.properties ファイルを保存する場所を指定します。「テスト スイート、プロジェクト、またはグローバル レベルでのデータ ソースの追加」を参照してください。
課題トラッキング タグ

Bugzilla などの課題/フィーチャー/欠陥トラッキング システムの課題とテスト ケースを関連付けるために使用するカスタム タグを指定します。 

欠陥/課題のカスタム タグの使用」を参照してください。

JDBC ドライバー

JDBC ドライバー (テスト のパラメータライズに使用されるデータベースに接続するために必要なドライバー) を指定できます。

   JDBC ドライバーの構成

ライセンス

ライセンス設定を指定します。

ライセンス」を参照してください。

MIME タイプ認識される MIME タイプを指定します。
その他

以下の設定を指定できます:

  • [テストの追加] および [出力の追加] ウィザードでのツールの説明の有効化/無効化
  • ツールの自動整形 (フォーマット) の有効化
  • 文字エンコーディング
  • 接続のデフォルトのタイムアウト時間
  • 重複エラーの処理
  • HTTP セッションの Cookie のリセット
  • バイナリ ファイルからの設定のインポート
  • 設定の保存
  • 自動バックアップ
プロキシカスタム プロキシ設定を指定します。IDE のプロキシ設定 ( [全般] > [ネットワーク] ) がデフォルトで使用されます。
品質タスク

[品質タスク] ビューでのタスクの表示方法に関連する全般的なオプションを指定します。

 タスク レポートの設定

レポート

レポートの内容とフォーマットを指定します。

レポート設定 

スキャニングデフォルトのユーザー エージェント、FTP ログ、およびスクリプト拡張機能を指定します。
スコープと作成者

コードの作成者の計算方法と、さまざまなチーム メンバーへのタスクの割り当て方法を指定します。 

 タスクの割り当てとコード作成者の設定

スクリプトスクリプトを使用した拡張機能の基礎」を参照してください。
セキュリティHTTPS でデプロイされたサービスの使用
サーバーSOAtest サーバーの起動およびポートの設定を指定します。「SOAtest/Virtualize Server WAR ファイルのデプロイ」を参照してください。
SOAPデフォルトの SOAP 設定を指定します。
ソース管理

Parasoft Test がソース管理リポジトリに接続する方法を指定します。 

 ソース管理リポジトリとの接続

システム プロパティクラスパスに追加する JAR およびクラス フォルダーを指定します。
テクニカル サポート

サポート アーカイブを準備して Parasoft サポート チームに送信するためのオプションを指定します。

 カスタマーサポート

UDDIUDDI 検索エンドポイントを指定します。
WSDL の設定WSDL の履歴を設定/リセットできます。
XML 変換XML 変換用のデータ モデル ディレクトリを指定します。
XML スキーマ履歴XML スキーマの履歴を設定/リセットできます。
XML スキーマ ロケーションXML スキーマの名前空間を設定/リセットできます。

変数の使用

次の変数を設定に使用できます。セッション タグの値にコロン (:) を含めることはできません。変数の詳細については「ローカル設定の指定」を参照してください。

変数の入力補助

[設定] ウィンドウには、変数の入力を補助する機能が用意されています。フィールドに「$」を入力すると、利用できる変数の一覧が表示されます。例:

env_var

この変数は、環境変数の値を指定します。システム環境変数の値を出力するには、閉じ中括弧の前に、コロンそしてシステム環境変数名を記述します。使用方法:

${env_var:HOME}

project_name

テスト対象プロジェクトの名前を出力します。複数のプロジェクトが入力として渡される場合、テストされるプロジェクトの名前が出力され、その後に省略記号 (...) が続きます。使用方法:

${project_name}

general_project

結果がリンクされる全般的な DTP プロジェクトの名前を出力します。DTP に接続されている場合にのみ適用されます。使用方法:

${general_project}

workspace_name

ワークスペース名または Visual Studio のソリューション名を出力します。使用方法:

${workspace_name}

config_name

実行されるテスト コンフィギュレーションの名前を出力します。レポートとメールの設定にのみ適用されます。使用方法:

${config_name}

analysis_type

有効な解析タイプのカンマ区切りリストを出力します (例: Static, Execution)。レポートとメールの設定にのみ適用されます。使用方法:

${analysis_type}

tool_name

ツール名を出力します。使用方法:

${tool_name}

GUI の外部でのシステム ユーザー名の変更

システム ユーザー名を使用せずに別の名前を使用したい場合 (たとえば自動プロセスに製品を統合していて、デフォルトのシステム ユーザー名にタスクを割り当てたくない場合)、以下の操作を行います。

  • Java 仮想マシンに -Duser.name=<username> スイッチを提供します。

この設定は、[設定] ダイアログの先頭で [ユーザー名] の設定を変更するのと同等です。 

  • No labels