このセクションでは、DTP で変更ベースのテストと要求/欠陥トレーサビリティを設定するために、コードとテストを関連付ける方法について説明します。関連付けを実施するには、SOAtest を DTP に接続する必要があります (「DTP への接続」を参照)。
このセクションの内容:
実装中のコードの関連付け
Report Center のタスクの関連付け
開発チームがタスクに対して作業している場合、タスクが "アクティブ" なときに変更されたコードはそのタスクと関連付けられます。Report Center でそのタスクに指定された要求または欠陥も関連付けられます。
チェックインの関連付け
関連する要求/欠陥があるタスクとコードが関連付けられていない場合、関連する要求/欠陥をチェックインの際に指定するべきです。
- 要求: リポジトリにファイルをコミットする際に、リビジョン コメントに次のテキストを入力します ("NNN" は要求の ID です) : @req NNN
- 欠陥: リポジトリにファイルをコミットする際に、リビジョン コメントに次のテキストを入力します ("NNN" は欠陥の ID です) : @PR NNN
- 改善: リポジトリにファイルをコミットする際に、リビジョン コメントに次のテキストを入力します ("NNN" はフィーチャー リクエストの ID です) : @FR NNN
欠陥をマークするためにカスタム タグを使用する方法については、下記の「欠陥/課題トラッキングのカスタム タグの使用」を参照してください。
SOAtest テストの関連付け
SOAtest のテスト スイート コンフィギュレーション パネルの [要件および説明] タブでは、テスト スイートのテストと関連付けられた要求/タスク/バグを特定できます。定義する要求は構造レポート (および Report Center) に表示され、マネージャー/レビューアーは特定のテスト要求が完了したかどうかを判断することができます。
関連付けを設定するには、以下の操作を行います:
- [要件および説明] タブで、テスト スイート ツリーのノードを選択します。
- [追加] ボタンをクリックします。
- [タイプ] ボックスで要求タイプを選択します。DTP はこの情報を使用してテスト スイートのテスト ケースと指定された要素タイプを関連付けます。たとえば、特定のバグに関連付けられている場合、テスト ケースのステータス情報は Report Center のバグ グラフに反映されます。「欠陥/課題トラッキングのカスタム タグの使用」の説明にあるように、カスタム タグを追加できます。デフォルトのタグは以下のとおりです。
- @pr および @bugzilla: バグ
- @fr: 機能要求
- @req: 要求
- @task: タスク
- 要求の ID および URL を入力し、[OK] をクリックします。
定義した要求は [要件および説明] タブの [要求] タブに表示されます。この要求は、この要求は、選択したテスト スイート ノードとそのすべての子ノードに関連付けられます。 - (任意) テスト スイートについてのコメントを [注釈] フィールドに入力します。コメントを入力すると、テスト スイートの目的が分かりやすくなります。
負荷テスト シナリオとの関連付け
「負荷テストの結果のレビューとカスタマイズ」を参照してください。
欠陥/課題トラッキングのカスタム タグの使用
課題/機能/欠陥トラッキング システム (たとえば JIRA や Bugzilla など) の課題とテスト ケースを関連付けるために、チームで使用するタグをカスタマイズできます。この機能を利用すると、欠陥を表す単語に合わせてタグを設定できます。たとえば、ある組織は欠陥に対して "PR" という用語を使用します。一方、"欠陥" という用語を使用する組織であれば、デフォルトの @pr タグではなくカスタム タグの @defect を使用したいでしょう。
デフォルトのタグは @pr と @bugzilla です。
デフォルトの欠陥/課題トラッキング タグ (@pr および @bugzilla) を使用したくない場合、タグの別名、つまりカスタム タグを指定できます。次の操作を行います。
- [Parasoft] > [設定] を選択します。
- [Parasoft] > [課題トラッキング タグ] を選択します。
- タグを追加、変更、削除します。
- タグの後には 1 つ以上の値が必要です。1 つの文字列を指定するか、セパレーター トークンで区切った複数の文字列を指定してください。
- セパレーター トークンには、カンマまたは空白を使用できます。
ここに表示されるタグは、SOAtest でテスト スイート エディターの [要求トラッキング ] オプションを設定するときに (新しい要求の関連付けを追加するときに) 利用できます。詳細については、「SOAtest テストの関連付け」 を参照してください。
カスタマイズ例 1
課題トラッキング タグ @bugzilla および @defect を使用しているものとします (@defect は Parasoft Test で設定されているカスタム課題トラッキング タグです)。
また、以下の Javadoc コメントがあるものとします。
/** * @pr 2453, 462345 * @bugzilla 2342 * @defect 87766 */ void testFoo1() {}
以下の PR プロパティが (別の項目として) DTP に送られます。
2453
462345
2342
742725
87766
以下の FR プロパティが (別の項目として) DTP に送られます。
8766
996686776
例 2
以下の Javadoc コメントがあるものとします。
/** * @pr 2453, 462345 2342 * 8766 996686776 - these numbers are not be counted as a part of @pr tag * @pr 87766 */ void testFoo1() {}
以下の PR プロパティが (別の項目として) DTP に送られます。
2453
462345
2342
742725
87766
例 3
課題トラッキング タグ @bugzilla および @defect を使用しているものとします (@defect は Parasoft Test で設定されているカスタム課題トラッキング タグです)。
以下のテスト ケース コメントがあるものとします:
/* TEST_CASE_BEGIN test_foo */ // @pr 123, 456 // @bugzilla 789 // @defect 1357 // @req 7799 void TestSuite::test_foo() { //test case body } /* TEST_CASE_END test_foo */
以下の PR プロパティが (別の項目として) DTP に送られます。
123
456
789
1357
以下の REQ プロパティが (別の項目として) DTP に送られます。
7799
関連付けられたアーティファクトへのリンク
関連付けられたアーティファクトに SOAtest レポートをリンクするには、アーティファクトへのリンクの書式を表す URL テンプレートを指定する必要があります。それには、次の操作を行います。
- [Parasoft] > [設定] を選択します。
- [Parasoft] > [課題トラッキング タグ] を選択します。
- 上側の表で個々のアーティファクト タイプについてリンクの書式を指定します。例:
- @pr を http://bugzilla.company.com/show_bug.cgi?id=${id} にマッピングすることは、PR1024 の URL が http://bugzilla.company.com/show_bug.cgi?id=1024 であることを意味します。
- @task を http://host.company.com:8080/grs/jsf/planning/task/edit_task.jsf?entityId=${id} にマッピングすることは、タスク 1215 の URL が http://host.company.com:8080/grs/jsf/planning/task/edit_task.jsf?entityId=1215 であることを意味します。