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このセクションでは、メッセージプロキシを作成する基本手順について説明します。

このセクションの内容

プロキシの追加

  1. [Virtualize サーバー] または [SOAtest サーバー] ビュー

    を開き、プロキシをデプロイするサーバー (ローカル マシンまたはリモート サーバー) を右クリックします。

  2. [メッセージ プロキシの追加] を選択します。
     

新しい Proxy ノードが Message Proxies フォルダーの下に追加されます (まだ存在しない場合は作成されます)。追加されたプロキシは初期状態では無効になっています。使用前にプロキシを構成する必要があります。

プロキシの構成

追加されたノードをダブル クリックし、コンフィギュレーション パネルを開きます。

  1. [全般] タブで、プロキシの名前と説明を入力します (説明の入力は任意)。
  2. [HTTP リスナー] タブをクリックし、HTTP(S) リスナーが待機するポートを設定します。HTTP リスナーは、HTTP トラフィックを記録するための接続設定を容易にします。 
    1. [リスナーの追加] をクリックし、リスナーの名前を入力します。
    2. [ポートの追加] をクリックし、ポート番号を入力します。ポート番号として 0 を指定することにより、メッセージ プロキシを有効にしてポートを自動的に割り当てることができます。プロキシが有効になると、割り当てられたポート番号がコンソールに表示されます。ポートは、メッセージ プロキシが変更/有効化されるたびにランダムに割り当てられます。また、GET リクエストを messageProxies API エンドポイントに送信して、自動的に割り当てられたポート番号を返すこともできます。詳細については「REST API によるテスト」を参照してください。 
    3. クライアントが SSL 経由でトラフィックを送信する場合、[セキュア] オプションをオンにして認証オプションを有効化します。詳細については「リスナー ポートの SSL 設定」を参照してください。
    4. [OK] をクリックしてポート エディターを終了します。
    5. [追加] をクリックしてリスナーに別のポートを追加するか、[OK] をクリックしてリスナーの追加を終了します。
  3. [接続] タブを開きます。どのエンド ポイントをプロキシでリスンするか、着信メッセージをどこに転送するかを指定します。プロキシを使用する各エンド ポイントに、次の操作を行います。
    1. [追加] をクリックします。
    2. 適切なトランスポートタイプを選択します。
    3. プロキシ設定を入力します。
      • HTTP/HTTPS: 「HTTP の設定」を参照。
      • JMS: 「JSM の設定」を参照。
      • MQ: 「MQ の設定」を参照。
      • 内部: 「内部トランスポート設定」を参照。内部プロキシは仮想アセットまたは他の内部トランスポート プロキシにトラフィックを向かわせることができます。そのため、複雑な仮想アセットをデプロイする際にキューの数を削減できるほか、内部的にルーティングする際にパフォーマンスを向上させることができます。
    4. [トラフィック ファイル] フィールドで、トラフィックデータを保存する場所を指定します。トラフィック データは、プロキシを記録モードに設定した場合にキャプチャされます。後でこのトラフィック ファイルを使用して、キャプチャされたライ ブ トラフィックを表現する仮想アセットを生成できます。記録されたトラフィック ファイルへの簡単なアクセス方法については、「リモート サーバーとローカル マシン間でのファイル転送」を参照してください。
      • デフォルトでは、トラフィックは %n_%d_%t.txt(<proxy_name>_<current_date>_<current_time>.txt) という名前のファイルに記録されます。これは recorded_traffic フォルダー内に保存されます (存在しない場合は作成されます)。ファイル名は変更できますが、フォルダー名は変更できません。このフォルダーは常にVirtualAssets プロジェクト内に置かれます。
      • ファイル名を指定するときに、%d ( 現在の日付) や %t ( 現在の時間)、%n ( プロキシ名)、%u ( ユニークな時間ベースの ID) といった変数を使用できます。名前とともにワイルドカードを使用できます。たとえば、%nProxyTraffic%d または %u_%d%nTraffic と指定できます。
      • 複数のプロキシ接続が同じトラフィック ファイルに同時に書き込むことがないように設定してください。複数の接続が同じファイルに同時に書き込むと、トラフィック ファイルが壊れます。
    5. [レコーディング セッション] エリアで、トラフィック ファイルにどのようにトラフィック データを記録するかを指定します。
      • [新規セッション データの追加] は、既存のトラフィック ファイル ([トラフィック ファイル] フィールドで指定されたファイル) に、新規トラフィック データを追加します。指定したファイルが存在しない場合、新しいファイルが作成されます。詳細については下記の「More on Recording Session Options」を参照してください。
      • [セッションデータの上書き] は、既存のトラフィック ファイル ([トラフィック ファイル] フィールドで指定されたファイル) に、トラフィック データを上書きします。指定したファイルが存在しない場合、新しいファイルが作成されます。詳細については下記の「More on Recording Session Options」を参照してください。
      • [メッセージのペアごとに新規セッション ファイル (HTTP および内部のみ)] は、リクエスト/ レスポンスのペアごとに別のトラフィック ファイルを作成します。詳細については下記の「レコーディング セッション オプションの詳細」を参照してください。
  4. [OK] をクリックします。

以上で、「プロキシの有効化/無効化」で説明するように、プロキシを有効にできるようになりました。さらに、「メッセージ プロキシからのトラフィックの記録」で説明するように、記録を開始できます。

HTTP メッセージ プロキシのビデオ チュートリアルの設定

この動画は、ライブ トラフィックをキャプチャ可能なメッセージ プロキシの設定方法を説明します。

レコーディング セッション オプションの詳細

トラフィック ファイル名とレコーディング セッション オプションの組み合わせによって、どのようにトラフィック データが記録されるかを以下の表で説明します。

トラフィック ファイル名レコーディング セッション オプション結果
Default / parameterized新規セッション データの追加レコーディング セッションのすべてのリクエスト/レスポンスのペアを含む 1 個の新規ファイルを作成します。
Static新規セッション データの追加指定のトラフィック ファイルに新規トラフィック データを追加します (トラフィック ファイルが存在する場合)。指定のファイルが存在しない場合、レコーディング セッションのすべてのリクエスト/レスポンスのペアを含む 1 個の新規ファイルを作成します。
Default / parameterizedセッション データの上書きレコーディング セッションのすべてのリクエスト/レスポンスのペアを含む 1 個の新規ファイルを作成します。
Staticセッション データの上書き指定のトラフィック ファイルのトラフィック データを上書きします (トラフィック ファイルが存在する場合)。指定のファイルが存在しない場合、レコーディング セッションのすべてのリクエスト/レスポンスのペアを含む 1 個の新規ファイルを作成します。
Default / parameterizedメッセージのペアごとに新規セッション ファイルレコーディング セッションのリクエスト/レスポンスのペアごとに新規に 1 個のファイルを作成します。複数のリクエスト/レスポンスのペアを検出した場合、複数のファイルを作成します。
Staticメッセージのペアごとに新規セッション ファイル

指定のファイルが存在する場合、リクエスト/レスポンスのペアを検出するたびに、既存のトラフィック データを上書きします。

指定のファイルが存在しない場合、1 番目のリクエスト/レスポンスのペアに対して新規に 1 個のファイルを作成し、その後リクエスト/レスポンスのペアを検出するたびに既存のトラフィック データを上書きします。

どちらの場合も、結果的にファイルには最新のリクエスト/レスポンスのペアが記録されます。

プロキシが内部プロトコルを使用していてレコーディング中に MQ トラフィックを受け取る場合、[メッセージのペアごとに新規セッション ファイル] オプションはサポートされません。このオプションを選択している場合、デフォルトの [セッション データの上書き] 処理が実施されます。

サーバー間でのプロキシの移動

プロキシをあるサーバーから別のサーバーにドラッグして移動できます。または、あるサーバーからコピーして別のサーバーに貼り付けることもできます。

プロキシは、グローバル設定またはローカル設定を使用して MQ マネージャーに接続できます。グローバル設定は、Virtualizer サーバーごとに定義され、サーバーにデプロイされたプロキシまたは仮想アセットで使用できます (「接続タブ」を参照)。ローカル設定は、個々のプロキシまたはアセットに対して定義されます。

MQ マネージャーの接続構成がターゲットの Virtualize サーバーに存在しない場合、グローバル MQ マネージャーに接続されたプロキシまたはアセットをデプロイすることはできません。プロキシ/アセットを別の Virtualize サーバーに移動またはコピーする必要がある場合、手動で MQ マネージャー接続を定義するか、コピー機能を使用して接続設定をターゲット サーバーに追加できます (「MQ Manager 接続のコピー」を参照)。  

無限ループの防止

プロキシあるいは Message Forward ツールが誤って A> B> C> A のように転送サイクルを設定した場合、これは無限ループを引き起こします。このようなループを防ぐには、Virtualize と SOAtest は  10 ホップ後に転送を停止するように構成されています。この値は、システム プロパティ parasoft.proxy.loop.max.limit を設定することで変更できます (たとえば parasoft.proxy.loop.max.limit=5)。

なお、このループの検出は内部経由の転送にのみ適用されます (たとえば、ローカル ホストへのルーティングには適用されますが、ホスト名へのルーティングには適用されません)。

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