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概要

変更エクスプローラーは、コードの変更を把握し、開発中のアプリケーションへの影響を確認できるインターフェースです。変更エクスプローラーを表示するには、[ファイル - 変更済み] ウィジェットで項目をクリックするか、レビュー レポート または レビュー指摘事項レポート でリンクをクリックします。

変更エクスプローラーは以下の 6 個のパネルから構成されます。

  1. 検索パネル: 検索パネルの使用
  2. 検索結果パネル: 検索結果の参照
  3. ベースライン パネル: 変更のレビュー
  4. 変更パネル: 変更のレビュー
  5. サマリー パネル: サマリー情報の参照
  6. レビューおよび違反パネル: 指摘事項のレビュー

検索パネルの使用

変更エクスプローラーには、変更エクスプローラーを開いたウィジェットで指定されたフィルター、ベースライン ビルド、およびターゲット ビルドに関するデータが表示されます。簡単に検索範囲を変更して特定の情報を表示できます。

  1. [検索条件] をクリックして [検索オプション] オーバーレイを開きます。

    以下の操作を実行できます。
    • フィルターを変更する: メニューから新しいフィルターを選択します。詳細については「フィルターの設定」を参照してください。
    • ベースライン ビルドを指定する: メニューからベースライン ビルドを選択します。ベースライン ビルドは、以前の状態のコードのスナップショットです。
    • ターゲット ビルドを指定する: メニューからターゲット ビルドを選択します。ターゲット ビルドは、ベースライン ビルドと比較して更新されたファイルを含みます。
    • レビュー ID を指定する: メニューからレビュー ID を選択し、特定のレビューに関連する情報を表示します。レビューは、ベースライン ビルドとターゲット ビルドの特定の比較に紐付けられます。たとえば、ベースライン ビルド A とターゲット ビルド B の変更点を見ているときにレビューを追加した場合、 レビュー ID が生成されます。ビルド A をターゲット ビルド C と比較する場合、このレビュー ID は検索条件として使用できません。 
    • ファイルのスコープを指定する: [含めるファイルのパターン] あるいは [除外するファイルのパターン] をクリックし、ファイル パスを指定して検索範囲を絞り込みます。Ant スタイルのパターンをサポートします。ファイル パターンの設定の詳細については「DTP でのファイル パターンの使用」を参照してください。
  1. 検索結果パネルに結果をロードするための検索パラメーターを指定したら、[検索] をクリックします。

検索結果の参照

検索結果パネルは、検索範囲にあるファイルをモジュールごとに表示します。検索結果の色は変更を示します。緑色のファイル名は、ベースライン ビルド後に追加されたファイルです。赤いファイル名は、ベースライン ビルド後に削除されたファイルです。

重要な変更はアイコンで示されます。たとえば新しい静的解析違反や修正された静的解析違反などです。

ファイルをクリックすると、ベースライン ビルド パネルとターゲット ビルド パネルに差分が表示されます (「変更のレビュー」を参照)。

以下の画像は、変更エクスプローラーに表示されるアイコンの説明です。比較に関係する静的解析違反のアイコンは、サマリー パネルの [違反サマリー] タブで定義されます。「サマリー情報の参照」も参照してください。 

  

ファイルをフィルタリングして、検索結果を確認しやすくすることができます。フィルター アイコンをクリックすると、フィルタリング オプションが表示されます。

オプションを選択して [OK] をクリックしてフィルターを適用するか、[キャンセル] をクリックしてフィルターを設定せずにメニューを閉じます。適用したすべてのフィルターを削除するには [消去] をクリックします。  

変更のレビュー

ベースライン ビルド パネルとターゲット ビルド パネルで、コードの変更についてレビューし、パネルの余白に注釈を入れることができます。ファイルのバージョン間の差分がハイライトされます。詳細については「指摘事項のレビュー」を参照してください。

ソース コード ビューワーの余白をクリックして指摘事項を追加します。これはインライン コメントであり、ベースライン ビルドとターゲット ビルドの特定の変更に関連付けられます。指摘事項がすでに存在する場合、余白にアイコンが表示されます。アイコンをクリックすると、指摘事項を表示できます。 

 

ファイルに静的解析違反がある場合も余白にアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、静的解析違反の詳細を表示できます。違反 ID のリンクをクリックすると、違反エクスプローラー で詳細を確認できます。 

サマリー情報の参照

ベースライン ビルドとターゲット ビルドの間でのファイルの変更については、サマリー パネルで確認できます。

ベースライン ビルドからターゲット ビルドの間の静的解析違反の変更について確認するには、[違反サマリー] タブをクリックします。

 

指摘事項のレビュー

レビュー パネルでは、コードの変更をレビューしたり指摘事項を追加することができます。レビューは、フィルター ID、ベースライン ビルド、ターゲット ビルドの特定の組み合わせに関連付けられます (「検索パネルの使用」を参照)。指摘事項は、レビューに関連付けられた個々の注釈です。 

レビューが存在する場合、レビュー パネルで [指摘事項のレビュー] タブをクリックすると、指摘事項の一覧を確認できます。[指摘事項のレビュー] タブには以下の情報が表示されます。

指摘事項 ID  

指摘事項の一意な識別子。

ステータスオープン、クローズ済み、または作業中。
作成者コードを作成したユーザー。
担当者指摘事項に割り当てられたユーザー。
優先度指摘事項の重要度: 緊急、高、中、低、非表示、未定義。
ファイル名指摘事項に関連付けられたソース ファイル。
指摘事項に関連付けられたソース ファイルのコード行。

表のエントリをクリックすると、ベースライン ビルドまたはターゲット ビルドのソース コード パネルに指摘事項が表示されます。

[ソース履歴] タブをクリックすると、選択したファイルについて以下のソース管理情報を確認できます。

リビジョン  

リビジョンの一意な識別子。

日付リビジョンの日付。
作成者コードを作成したユーザー。
メッセージファイルのリビジョンをチェックインした担当者が追加した、変更についての説明。

リビジョンはビルドでグループ化され、ターゲットまたはベースラインとしてマークされます。

[違反] タブをクリックすると、静的解析違反についての詳細が表示されます。

違反 ID をクリックすると、その違反を 違反エクスプローラー で確認できます。

レビューの追加

検索パラメーターに関連付けられたレビューが存在しない場合、指摘事項でコードに注釈を入れる前に、レビューを作成する必要があります。

  1. リンクをクリックしてレビューを作成します。
       
  2. レビュー名と担当者は必須です。コメント、ステータス、重要度の指定は任意です。
  3. [適用] をクリックしてレビューを保存します。  

レビュー指摘事項の追加

変更のレビュー時に指摘事項をコードに追加することができます。 

  1. ベースライン コード パネルまたは変更されたコード パネルの余白をクリックして、新規指摘事項ダイアログを開きます。
  2. コメントと担当者を入力します。ステータスと優先度の指定は任意です。
  3. [適用] をクリックして指摘事項を保存するか、[キャンセル] をクリックして指摘事項を保存せずにダイアログを閉じます。

既存の指摘事項は、吹き出しのアイコンで示されます。既存の指摘事項をクリックして、[優先度] タブでコメントをさらに追加したり、ステータス、重要度、担当者を変更したりできます。 

[メタデータ] タブをクリックして、指摘事項にさらに情報を追加します。指摘事項の対応に役立てるために、重要度を設定したり、アクションを割り当てたり、他の情報を追加することができます。

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