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新規インストール、移行、またはアップグレードの後に、DTP サービスを開始しなければならない場合があります。このセクションの内容:

Linux での DTP サービスの開始

DTP とその関連サービスを開始する方法はいくつかあります。

コンソール スクリプトを使用する

dtpconsole.sh スクリプトは、DTP とその関連サービスの開始と停止に加えて、データベース接続の設定など、インタラクティブな管理機能を提供します。  

自動化スクリプトの使用

初回の起動と設定の後は、専用スクリプトを使用して DTP アプリケーションを起動できます。スクリプトは非インタラクティブであり、自動化された環境での DTP サービスの開始と停止に適しています。自動化スクリプトは crontab 機能と互換性がない点に注意してください。 crontab 機能を使用している場合は、dtpconsole.sh スクリプトを使用して DTP を開始および停止します。

DTP Server

<DTP_INSTALL>/bin ディレクトリにある dtp.sh スクリプトを使用します。以下のコマンドを指定できます。

dtp.sh run現在のウィンドウで DTP サーバープロセスを実行します。
dtp.sh startバックグラウンド プロセスとして DTP サーバーを開始します。
dtp.sh stopDTP サーバーを停止します。
dtp.sh statusDTP サーバーの現在のステータスを表示します。
dtp.sh helpヘルプをコンソールに表示します。

Data Collector

<DTP_INSTALL>/bin ディレクトリにある datacollector.sh を使用します。以下のコマンドを指定できます。

datacollector.sh run現在のウィンドウで Data Collector プロセスを実行します。
datacollector.sh startバックグラウンド プロセスとして Data Collector を開始します。
datacollector.sh stopData Collector を停止します。
datacollector.sh statusData Collector の現在のステータスを表示します。
datacollector.sh helpヘルプをコンソールに表示します。

DTP Enterprise Pack

<DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリにある dtpservices.sh を使用します。以下のコマンドを指定できます。

dtpservices.sh run現在のウィンドウで Enterprise Pack プロセスを実行します。
dtpservices.sh startバックグラウンド プロセスとして Enterprise Pack を開始します。
dtpservices.sh stopEnterprise Pack を停止します。
dtpservices.sh statusEnterprise Pack の現在のステータスを表示します。
dtpservices.sh reset-serverEnterprise Pack の DTP サーバー接続設定をデフォルトにリセットします。サーバー構成の詳細については「サーバーの設定」を参照してください。 
dtpservices.sh helpヘルプをコンソールに表示します。

Linux で stop を実行した場合に起こり得るエラー

予想外の状況によって、Linux で stop を実行したときに以下のメッセージが表示される場合があります。    

"Time out on DTP Enterprise Pack process termination.Please kill all processes manually.(Refer to the documentation)"

このメッセージが表示されるのは、メインの DTP Enterprise Pack アプリケーション (通常サービス プロセスの 1 つ) の子プロセスが開始しているが、完全に終了していない場合だけです。DTP Enterprise Pack を再び開始する前に、そのような子プロセスを終了させる必要があります。 

  1. 以下のコマンドを実行します。    
    pgrep node or pgrep -f <installation home>/nodejs/bin/node
    このコマンドは、 DTP Enterprise Pack が開始したすべてのプロセスを出力します。
  2. 同じ引数を使用して kill コマンドを実行し、これらのプロセスを強制終了します:
    pkill node 
    または
    pkill -f <installation home>/nodejs/bin/node

systemd サービスの使用

インストールと systemd サービスのユーザー権限は同じでなければなりません。

DTP を管理するために dtpconsole.sh スクリプト、自動化スクリプト、または crontab を使う代わりに、systemd をサポートする Linux システムでカスタム systemd サービスを設定することができます。この作業を行う前に、DTP サービスが実行されていないことを確認してください。これらの systemd サービスは、crontab の機能とは互換性がないことに注意してください。crontab 機能を使用している場合は、dtpconsole.sh スクリプトを使用して DTP を開始および停止します。

systemd サービスを使用するには:

  1. 各 DTP サービスのファイルを作成します。ファイルは <servicefilename>.service という形式です。
    • これらのファイルには任意の名前を付けることができますが、systemd が正しく処理するためにファイル名に .service 拡張子が必要です。
  2. これらのファイルを /etc/systemd/system ディレクトリに配置します。

以下は、上記の手順で作成したファイルで使用できる各 DTP サービス用の systemd サービスのサンプルです。各サービスのユーザーとグループが DTP インストールの所有者と必ず一致していることが重要です。さらに、ExecStart および ExecStop オプションは、DTP のインストール場所に対応している必要があります。

DTP Server の場合:

[Unit]
Description=Parasoft DTP Server
# Wait for the network services to be started first
Wants=network.target
After=network.target

# When the database is MySQL and on the local machine...
# Wants=mysql.service
# After=mysql.service

[Service]
# User/Group should be consistent with DTP installation owner
User=devtest
Group=devtest

Type=simple
ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/dtp.sh run
ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/dtp.sh stop
# Set maximum file descriptor limit to max
LimitNOFILE=65536
SuccessExitStatus=143 SIGKILL
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target

DTP Data Collector の場合:

[Unit]
Description=Parasoft DTP Data Collector Service
# Wait for the network services to be started first
Wants=network.target
After=network.target

# When the database is MySQL and on the local machine...
# Wants=mysql.service
# After=mysql.service

[Service]
# User/Group should be consistent with DTP installation owner
User=devtest
Group=devtest

Type=simple
ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/datacollector.sh run
ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/datacollector.sh stop
# Set maximum file descriptor limit to max
LimitNOFILE=65536
SuccessExitStatus=143 SIGKILL
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target

DTP Enterprise Pack の場合 (インストールされている場合):

[Unit]
Description=Parasoft DTP Enterprise Pack Service
# Wait for the network services to be started first
Wants=network.target
After=network.target

[Service]
# User/Group should be consistent with DTP installation owner
User=devtest
Group=devtest

Type=simple
ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/dtpservices/dtpservices.sh run
ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/dtpservices/dtpservices.sh stop
# Set maximum file descriptor limit to max
LimitNOFILE=65536
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target

サービスの設定が完了したら、マシンの再起動時に自動的にサービスを開始できるようにします。作成したサービスファイルごとに、以下を実行します。

sudo systemctl enable <servicefilename>

すべてのサービスを有効にしたら、systemd マネージャーの設定を再び読み込みます。

sudo systemctl daemon-reload

次に、作成したサービスごとに、以下を実行してサービスを開始します。

sudo systemctl start <servicefilename>

サービスのステータスを確認するには:

sudo systemctl status <servicefilename>

サービスを停止するには:

sudo systemctl stop <servicefilename>

トラブルシューティング

SELINUX環境では、インストール tar.gz を解凍してホームディレクトリで実行し、その後ホームディレクトリ以外のディレクトリにインストールすると、ラベルが正しくなくなります。ファイルのラベルを変更する必要があります。そうしないと、SELINUX がブロックしているため DTP が開始されません。ファイルのラベルを変更するには、次のコマンドを実行します。

restorecon -Rv <INSTALL-DIR> 

このコマンドを実行した後、次のコマンドを実行して SELINUX の状態を確認できます。

sestatus

Windows での DTP サービスの開始

Windows の [スタート] メニューを使って、簡単に DTP サービスを開始/停止することができます。

  1. [スタート] メニューをクリックし、[Parasoft] > [DTP] > [Start DTP Server] を右クリックします。
  2. コンテキスト メニューから [管理者として実行] を選択します。

  3. 任意のキーを押すよう促されたら、キーを押します。

  4. この手順を繰り返して、Data Collector と DTP Enterprise Pack を開始します (該当する場合)。

Windows サービスを使って DTP サービスを開始/停止するだけでなく、開始を自動から手動に変更することもできます。

詳細については、ご使用の Windows のドキュメントを参照してください。

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