このトピックでは、HTTP 1.0 を使用する際の構成オプションについて説明します。このセクションの内容:
全般
[全般] タブで使用できるオプションは、構成しているツールによって異なります。
エンドポイント
エンドポイント オプションは、SOAP Client で使用できます。ドロップダウン メニューから定義を選択します。
- WSDL: WSDL に定義されているエンドポイントを指定します。
- デフォルト: テスト スイートまたはアクション スイートで定義されたエンドポイントを指定します。
- カスタム: 任意のカスタム エンドポイントを設定できます。
- UDDI serviceKey: 設定パネルの [WSDL/UDDI] タブで指定された UDDI レジストリでこのサーバーのエンドポイントを参照する際に使用する UDDI serviceKey を指定します。
ルーター エンドポイント
ルーター エンドポイント オプションは、Messaging Client で使用できます。サーバーのエンドポイント URL を指定します。ドロップダウン メニューから [固定] を選択し、表示されたフィールドで URL を手動で指定します。エンドポイントは、固定値、パラメータライズされた値、またはスクリプト値として指定できます。スクリプト値の詳細については「Extensibility and Scripting Basics」を参照してください。
メソッド
メソッドの設定は、REST Client で使用できます。リクエストの処理に使用するメソッドを指定します。[WSDL に従う] オプションが有効な場合、このフィールドは無効化されています。呼び出すメソッドは、固定値、パラメータライズされた値、またはスクリプト値として指定できます。スクリプト値の詳細については「Extensibility and Scripting Basics」を参照してください。
SOAPAction
SOAPAction 設定は、SOAP Client で使用でき、サーバーがリクエストを処理する方法を指定します。[WSDL に従う] オプションが有効な場合、このフィールドは無効化されています。
メッセージ交換パターン
レスポンス ボディを期待する場合、[同期レスポンスを期待する] オプションを有効にします。HTTP レスポンス ヘッダーは常に期待されるため、このオプションはデフォルトで有効になっています。このオプションが無効になっている場合、一方向のメッセージが送信されます。サービスがレスポンスで通知ヘッダー (通常 "HTTP/1.0 202 Accepted") を送信することがあります。
接続設定
キープアライブ接続またはクローズ接続を指定します。
- キープ アライブ接続: "Connection: Keep-Alive" ヘッダーを追加し、サーバーがサポートしていればキープアライブ接続を要求します。NTLM および Digest HTTP 認証では必須です。
- 接続をクローズする (デフォルト): HTTP ヘッダーへの追加を行わず、通常の HTTP 1.0 の交換を実行します。HTTP 1.0 のデフォルトの動作です。
有効にされた接続設定は、GUI またはコマンドラインからのテスト スイートの 1 回の呼び出しにも再利用されます。
リダイレクト設定
メッセージング クライアントが HTTP リダイレクトに自動的に従うようにするには、[HTTP リダイレクトに従う] オプションを有効にします。最後のリクエスト/レスポンスのペアだけでなく、オリジナルのリクエスト/レスポンス トラフィックに対してアクションまたは検証を実行したい場合は、このオプションを無効にしてください。
圧縮設定
圧縮設定はメッセージング クライアントで使用できます。リクエストを圧縮し、レスポンスを復元するかどうかを指定します。以下の圧縮設定オプションを有効化できます。
- Gzip リクエスト ペイロード: ネットワーク経由で送信されるリクエスト ペイロードを gzip で圧縮します。連結されたツールに送信されるデータは、圧縮されません。添付ファイルを送信するよう設定された、または MTOM モードの SOAP Client には、圧縮は適用されないことに注意してください。
- gzip エンコードされたレスポンス ペイロードの復元: ヘッダーに "Content-Encoding: gzip" フィールドがあるレスポンス ペイロードを復元します。連結されたツールは、復元されたデータを受け取ります。
URL パラメーター
URL パラメーター設定は、Messaging Client ツールで使用できます。このインターフェイスを使用すると、GET リクエストの URL にパラメーターを追加できます。[追加] ボタンをクリックした後、ダイアログの パラメーター/値 のペアを指定できます。データ ソースが使用可能である場合、値をパラメータライズできます。
Message Client の URL パラメーターのフォーマット
URL クエリー パラメーターは、"application/x-www-form-urlencoded" コンテント タイプに従ってフォーマットされます。空白文字は '+' に置換されます。英数字以外の文字は、文字コードを表す 2 桁の 16 進数の先頭にパーセント記号を付けたものに置換されます。パラメーターの名前と値は '=' で区切られ、名前と値のペアは '&' で区切られます。
他のフォーマットを使用する場合、ツールの [URL パラメーター] セクションではなく、エンドポイント URL の末尾に直接クエリー パラメーターを指定できます。たとえば次のフォーマットを使用できます: http://host:8080/path?a=1&b=2&c=3
セキュリティ
トランスポートのセキュリティ設定は、次のタブに分かれています。
クライアントサイド SSL
サーバーとのハンドシェイクを完了するために使用するキー ストアを指定するには、[クライアント キー ストアの使用] を有効にします。
HTTP 認証
Basic、NTLM、Digest、または Kerberos 認証を設定するには、[認証の実行] オプションを有効にします。[グローバル設定の使用]オプションを有効にして、[セキュリティ設定] で構成された認証設定を使用するか( セキュリティ設定 を参照)、[タイプ] ドロップダウン メニューから認証タイプを選択して、クライアントに適用される認証設定を構成できます。以下のタイプを指定できます。
- Basic
- NTLM
- Kerberos
- Digest
Basic、 NTLM、Digest を使用する場合は、リクエスト認証に必要な ユーザー名 と パスワード を入力します。
Kerberos を使用する場合は、リクエスト認証に必要な サービス プリンシパル を入力します。正しいユーザー名とパスワード、または正しいサービス プリンシパルが使用されない場合、リクエストは認証されません。
- グローバル設定の使用: セキュリティ設定でグローバル HTTP 認証プロパティを設定している場合は、[グローバル設定の使用] を選択できます。
HTTP ヘッダー
リクエストを含めるために HTTP ヘッダーを指定できます。次のコントロールを使用して、ヘッダーの名前と値を追加します。
- 追加: クリックするとカスタム HTTP ヘッダーを追加できます。ヘッダー名は、大文字と小文字を区別しません。
- 修正: クリックするとカスタム HTTP ヘッダーを変更できます。表示されたダイアログからヘッダーの名前および値を変更できます。ツールがデータソースを使用している場合、ヘッダーの値にデータ ソース (パラメータライズ) を設定できます。
- 削除: クリックするとカスタム HTTP ヘッダーを削除できます。
これらの設定項目は、ヘッダー フィールドを上書きするために使用されます。たとえば、これらのコントロールを介して、任意の名前および値で Content-Type ヘッダー フィールドを上書きできます。
以下のデフォルトで設定されているヘッダー フィールドは、UI コントロールから上書きできます。
ホスト
値には HTTP エンドポイントまたはリソース URL からのホスト名およびポート番号を含みます。
Content-Type
送信メッセージのメディア タイプを示します。このヘッダーは、送信メッセージが HTTP メソッドで制御されるボディを含む時のみ送信されます。 ボディは POST、PUT、および DELETE メソッドでは送信されますが、GET、OPTIONS、HEAD、および TRACE では送信されません。デフォルト値は、送信されるメッセージのタイプに基づいて決定されます。SOAP メッセージの content-type は、SOAP バージョン (SOAP 1.1 の "text/xml" または SOAP 1.2 の "application/soap+xml") によって異なります。その他の XML メッセージは、デフォルトで "text/xml" を使用します。JSON メッセージは、"application/json" を使用します。テーブル ビューで構成したメッセージは、"application/x-www-form-urlencoded" を使用します。MIME アタッチメント付きのメッセージは、"multipart" content-type で "start" および "boundary" パラメーターを含みます。EDI、 Fixed Length、 CSV、またはカスタム メッセージ形式に属するメッセージは、そのメッセージ形式のメディア タイプを持ちます。
Content-Length
送信メッセージのサイズをバイト単位で表します。
以下の HTTP ヘッダーは、条件付きで設定されます。それらはテーブル外部で構成される場合や、動的に生成される必要がある値を持っています。
SOAPAction
この HTTP ヘッダーは、SOAP 1.1 使用時のみに送信されます。この設定は、[General] 設定の SOAPAction フィールドから行います。
Authorization
このヘッダーは、設定 ([セキュリティ] > [HTTP 認証および OAuth] ) で指定した HTTP 認証および OAuth 設定に基づいて、自動的に構成されます。NTLM、 Digest、および Kerberos 認証の値は、動的生成されたチャレンジ レスポンスやセキュリティ トークンを含む様々なファクターによって異なります。
Connection
このヘッダーは、 [Keep-Alive 接続
] が有効化されている場合、Keep-Alive 値でメッセージに追加されます。このヘッダーは、[接続を閉じる] (デフォルト設定値) が有効化されている場合は、送信されません。NTLM および Digest HTTP 認証には、Keep-Alive が有効化されている必要があります。
Proxy-Authorization
このヘッダーは、設定およびプロキシ認証が必要であることをサーバーが示しているかどうかに基づいて、プロキシ認証設定を構成します。
Cookie
[Cookie] メニューから [カスタム] を選択し、[リクエストを送信する前に、既存のクッキーをリセットする] オプションを有効にして、現在の Cookie をクリアし、次のHTTP呼び出しで新しいセッションが開始されるようにします。