このセクションでは、既存の SOAtest または WebKing の自動夜間プロセスを、レガシーなコマンド ライン インターフェイス (cli) から SOAtest 9.x の soatestcli へ移行する方法について説明します。このセクションの内容:
コマンドラインの起動
次の表は、以前のバージョンの SOAtest や WebKing と最新バージョンの SOAtest との、コマンド ラインの起動方法の違いを示すものです。
OS | 以前の WebKing オプション | 以前の SOAtest オプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|---|
Windows | wk.exe -cmd [オプション] | st.exe -cmd [オプション] | soatestcli.exe [オプション] |
Linux | webking -cmd [オプション] | soatest -cmd [オプション] | soatestcli [オプション] |
コマンドラインの起動例
1 つのテスト スイートの実行
SOAtest 5.5 以前: 1 つのテスト スイートを実行し、 HTML 形式のレポートを生成するために次のような起動コマンドを使用していた場合:
st.exe -cmd -runtest <テスト スイート名.tst> -reportHTML -detailed <レポート ファイル名>
SOAtest 9.x では次のようになります。
soatestcli.exe -config <コンフィギュレーション名> -resource <ワークスペースに相対するテスト スイート名 .tst へのパス> -report <レポート ファイル>
WebKing: 1 つのテスト スイートを実行し、 HTML 形式のレポートを生成するために次のような起動コマンドを使用していた場合:
wk.exe -cmd -runtest <テストスイート名.tst> -reportHTML -detailed <レポート ファイルメイ>
SOAtest 9.x では次のようになります。
soatestcli.exe -config <コンフィギュレーション名> -resource <ワークスペースに相対するテスト スイート名 .tst へのパス> -report <レポート ファイル>
すべてのテスト スイートの実行
SOAtest 5.5 以前: ひとつのディレクトリ内にあるすべてのテスト スイートを実行するために、次のような起動コマンドを使用していた場合:
st.exe -cmd -runtest -all <directory path>
SOAtest 9.x では次のようになります。
soatestcli.exe -config <コンフィギュレーション名> -resource <ワークスペースに相対するディレクトリ パス> -report <レポート ファイル>
WebKing: ひとつのディレクトリ内にあるすべてのテスト スイートを実行するために、次のような起動コマンドを使用していた場合:
wk.exe -cmd -runtest -all <ディレクトリ パス>
SOAtest 9.x では次のようになります。
soatestcli.exe -config <コンフィギュレーション名> -resource <ワークスペースに相対するディレクトリ パス> -report <レポート ファイル>
コマンド ライン オプション
次の表は、以前のバージョンの SOAtest や WebKing と SOAtest 9.x とのコマンド ライン オプションの違いを示すものです。
最上位レベルのオプション
注意: 次のオプションは組み合わせて使用することはできません。
アクション | 以前の SOAtest/WebKing のオプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|
テストの実行 | -runTest | フラグは必要ありません。 |
wsdl に対する静的解析の実行 | -runwsdltest | 非推奨。同等の機能をもつ WSDL 静的解析オプションに置き換えられました。下記の注釈を参照してください。 |
スクリプトの実行 | -run | 非推奨。9.x へのスクリプトの移行については、Parasoft テクニカル サポート センターへお問い合わせください。 |
WSDL の静的解析
SOAtest 9.x での WSDL 静的解析には 3 通りの方法があります。
- 最初にテストを生成する際に、ポリシー ファイル (
examples
ディレクトリにあるサンプル ポリシーなど) を適用し、WSDL Handler ツールを生成します。WSDL Handler ツールはインポートした WSDL 部分とスキーマ部分に WSDL を分解します。WSDL 部分は WSDL 検証ルールに連結され、スキーマはスキーマ検証ルールに連結されます。 - WSDL やスキーマ ファイルを入力として取得する Coding Standards ツールを手動で作成し、適切なスキーマ ルールを有効にします。
- ワーク スペースのプロジェクト内にスキーマ ファイルを用意し、ナビゲーター ビューでノードを右クリックします。そして、静的解析を有効にしたテスト コンフィギュレーションを選択して実行します。SOAtest のビルトインテストコンフィギュレーションは、WSDL やスキーマ用を含む、いくつかのサンプル静的解析コンフィギュレーションを含んでいます。
テスト実行のオプション
アクション | 以前の SOAtest/WebKing のオプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|
指定のディレクトリから開始して、すべてのテストを再帰的に実行する | -all <directory> | ワークスペースのすべてのテストを実行する: フラグは必要ありません。 特定のプロジェクトのすべてのテストを実行する場合: -resource <ワークスペースに相対するディレクトリ パス> |
テストを無視する | -ignore <file name> | サブフォルダーのテストをすべて無視するには、-exclude <sub-folder> / -include <sub-folder> を使用します。サブフォルダーのテストをすべて含めるには、-include < サブフォルダー> を使用します。(-include または -exclude フラグの後のリソースは '/' ではじめないでください。) -resource フラグで指定したリソースからテストを無視するには、次のコマンドを使用します。-exclude <ファイル名 / -include <fファイル名> (DO NOT start the (-include または-exclude フラグの後のリソースは '/' ではじめないでください) 。 |
指定のテストファイルを実行する | <file name> | -resource <ワークスペースに相対するテスト スイート名.tst へのパス> |
ルーターの検索と置換 | -router [matchWhole] | -router matchWhole <searchURI:URI> <replaceURI:URI> この機能は非推奨となりました。代わりに環境(Environment) を使用してください。 |
テスト名のパターンを指定する | -testName [-match] <パターン> [-dataSourceRow <行>] [-dataSourceName <名前>] | -testName [match:]<テスト名> -dataSourceRow <行> -dataSourceName <名前> |
環境オプションを指定する | -environment <環境名> | -environment <環境名> |
ひとつのデータ ソース行でテストを実行する | [-dataSourceRow <行>] [-dataSourceName <名前>] | -dataSourceRow <行> -dataSourceName <名前> |
テスト結果を HP (Mercury) TestDirector にレポートする | -testDirector <テスト ファイル> <レポート ファイル> | -testDirector <testFile:file> <reportFile:file> |
テスト結果を Rational TestManager にレポートする | -testManager [-v] | -testManagerVerbose Rational TestManager との統合は非推奨です。 |
Web シナリオの再生に使用するブラウザーを指定する | -browserType | 「ブラウザー再生オプションの設定」を参照してください。 |
ツール実行のオプション
アクション | 以前の SOAtest/WebKing のオプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|
指定のツールを実行する | <ツール名> | 指定したツールを含む .tst ファイルを実行するテスト コンフィギュレーションを実行します。または、静的解析中に指定のタイプのツール |
レポートのオプション
アクション | 以前の SOAtest/WebKing のオプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|
レポートを生成する | -genreport または <レポート フォーマット フラグ> <レポート ファイル> ( "Report formats" を参照) | -report <レポート ファイル> |
成功したテストのトラフィックを表示する | -reportAllTraffic | 非推奨 |
レポート形式 | -reportHTML、-reportXML、-reportPDF | 次のオプションを使用してローカル プロパティ ファイルに指定します。 report.format=html|pdf|custom |
詳細レポート対 概要レポート | -detailed / -summary | 次のオプションを使用してローカル プロパティ ファイルに指定します。 report.developer_errors=true|false |
メール レポート | -mail -attach to:[email protected] | 次のオプションを使用してローカル プロパティ ファイルに指定します。 report.mail.enabled=true|false: 詳細については、「コマンドラインからテストを実行する (soatestcli)」を参照してください。 |
DTP にレポートをパブリッシュする | なし | -publish SOAtest 9.10.2 より前のバージョンでは、このオプションは Team Server にレポートをパブリッシュしていました (「Team Server のオプション」を参照)。この機能を利用するには、DTP 5.3.x 以降も必要です。 |
レポート生成に使用する設定を指定する | -config:<コンフィギュレーション名> | 利用可能なレポート オプションを使用してローカル プロパティ ファイルに指定します。 |
Team Server のオプション
アクション | 以前の SOAtest/WebKing のオプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|
Team Server にレポートを送る | なし | -publishteamserver -publishteamserver はデフォルトで GUI の Team Server コンフィギュレーションを使用します。あるいは、これらの設定はローカル プロパティ ファイルでも指定できます。 |
ライセンスのオプション
アクション | 以前の SOAtest/WebKing のオプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|
ローカルのライセンスを指定する | -password [有効期限] [パスワード] | 次のオプションを使用してローカル プロパティ ファイルに指定します。 <ツール名>.license.local.expiration=[expiration] および <ツール名>.license.local.password=[password] |
LicenseServer を指定する | -licenseserver [host]:[port] | 次のオプションを使用してローカル プロパティ ファイルに指定します。 <ツール名>.license.network.host and <ツール名>.license.network.port |
その他のオプション
アクション | 以前の SOAtest/WebKing のオプション | SOAtest 9.x オプション |
---|---|---|
ヘルプの表示 | -dump | -help |
バージョンの表示 | なし | -version |
インストール オプション | -initjython, -installcertificate, -uninstallcertificate | -initjython, -installcertificate, -uninstallcertificate |
classpath エントリの指定 | -extraClasspath | 次のオプションを使用してローカル プロパティ ファイルに指定します。 system.properties.classpath |
SOAtest 9.x のコマンドラインインターフェイスについての詳細は、「コマンドラインからのテスト実行 (soatestcli)」を参照してください。