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概要
データソースからの値でテストをパラメータライズすることができ、テスト スイートに追加して .tst ファイルに保存することができます。1 つのテスト スイートに 1 つ以上のデータ ソースを指定でき、その中の任意のデータ ソースを、テスト スイートに関連付けられたツールで使用できます。さらに、他の利用可能なデータ ソース値を 1 つのデータ ソースにまとめることができる集約データ ソースを作成できます。
たとえば、データ ソースの値をリクエストの一部としてサーバーに送信できます。その後、レスポンスとして受け取った値を別のデータ ソースの値と比較し、受信したレスポンスが正しいかどうかをチェックできます。データ ソース行のすべての組み合わせがチェックされます。データ ソース中のさまざまな入力に基づいて機能テストを実行したい場合、この機能は特に役立ちます。
次の図は、Books データ ソースの Keywords 列に格納されたキーワードを使用するようパラメータライズされたリクエスト メッセージの要素を示しています。
他のツールでもパラメータライズされた値を使用できます。たとえばアサーションの検証で使用できます。
データ ソースの値がどのように機能テストに適用されるかについては、「データ ソースを使った機能テストの実行」を参照してください。
次のいずれかのデータ ソース値でツールをパラメータライズできます。
- データ リポジトリ
- CSV ファイル
- データベース
- Excel スプレッドシート
- 内部テーブル エディターで作成された (または内部テーブル エディターにコピーされた) 表
- ファイル
- 書き込み可能
- 集約
- データ グループ
- Java Beans
ヒント- メッセージ要素を投入するためにデータ ソース テンプレートを生成する
大規模で複雑な XML メッセージをパラメータライズするために手動でデータ ソースを作成するのは、時間のかかる退屈な作業です。
この作業を早く完了する方法は、パラメータライズしたいリクエストまたはレスポンス メッセージの構成に基づいた CSV データ ソース テンプレートを自動生成することです。生成されたデータ ソース列はリクエストまたはレスポンス メッセージの適切な要素に自動的にマッピングされます。ユーザーの作業は、生成されたデータ ソース テンプレートに値を追加することだけです。
詳細については「メッセージ要素にデータ投入するためのデータ ソース テンプレートの生成」を参照してください。
データ グループと集約データ ソース
SOAtest では 2 種類の連結したデータ ソースを作成および使用できます。
- データ グループは、少なくとも 1 つの共通の列がある、多くの 類似したデータ ソースから構成されます。どのデータ グループを適用するかはいつでも選択できます。 同じツールに異なるデータ ソースを動的に指定したい場合に特に役立ちます。ツールやデータ ソースを編集する必要なく、実行時に使用するデータ ソースをすぐに切り替えることができます。データ グループを使用するには、共通する列を持つ複数のデータ ソースをまとめてグループ化し、アクティブにするデータ ソースを指定します。
- 集約データ ソースは、多くの異なるデータ ソースから構成され、それらを 1 つのまとまったデータ ソースとして扱います。この機能は特に、複数のデータ ソースから値を取得して機能テストを実行する場合に便利です。たとえば、サーバーにリクエストを送信する際に、ユーザーの姓や名などのユーザー情報を持つデータ ソースからデータを送信し、さらにユーザーのログイン名やパスワード情報を持つ別のデータ ソースからもデータを送信したい場合があります。 2 つのデータ ソースを集約データ ソースにまとめると、データ ソースごとにテストを用意する必要がありません。1 個のテスト ケースを作成するだけで済みます。
データ グループは、別々のデータ ソースから構成されているという点で集約データ ソースに似ています。しかし、データ グループがアクセスできるのは、すべてのデータ ソース間で共有される共通の列だけです。集約データ ソースであれば、さまざまなデータ ソースのすべての列を集約できます。さらに、集約データ ソースはすべてのデータの値を 1 度に使用できます。データ グループの場合は、どの値セットを使用するかをユーザーがそのときどきに決定できます。