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はじめに
Equifax Message Listener は、Parasoft Virtualize 用のカスタム メッセージ リスナー拡張です。この拡張機能は、Equifax の信用報告サービスを仮想化するために設計されています。そのため、外部の Equifax サービスの振る舞いをエミュレートする仮想アセットを作成できます。この機能は、テストおよび開発環境でサードパーティ製サービスへの依存をなくすことによって、開発およびテストの作業を容易にします。Equifax の仮想化機能は、テスト範囲の拡大、レスポンス データの管理の向上、そして実際の Equifax サービスに影響を与えることなくパフォーマンス テストや負荷テストを実行することを可能にします。
Equifax Message Listener は、仮想アセットを作成および構成するときに、メッセージ構成フォーム ([フォーム入力] または [フォーム XML])、データ ソースのパラメータライズ、およびメッセージ応答条件技術 (XPath) を使用できるように実装されています。この機能を有効にするために、拡張機能は Equifax リクエスト メッセージを XML に、および XML から変換します。
インストール
ツールは UI またはコマンドラインからインストールできます。
UI からのインストール
- [Parasoft ] > [設定] を選択し、[システム プロパティ] をクリックします。
- [JAR の追加] をクリックし、com.parasoft.virtulaize.listener.equifax<version>.jar ファイルを選択します。
- [適用] をクリックします。
- SOAtest/Virtualize を再起動します。
コマンドラインからのインストール
設定プロパティ ファイルの system.properties.classpath
プロパティに com.parasoft.virtulaize.listener.equifax<version>.jar ファイルを追加します。例:
system.properties.classpath=<PATH_TO_JAR>/com.parasoft.virtualize.listener.equifax-1.0.0.jar
使用方法
Equifax Message Listener を設定するには、Virtualize サーバーに Parasoft Virtual Asset (PVA) を追加し、PVA をダブルクリックして [トランスポート] タブの [カスタム] サブタブに移動し、リスナーを設定します。複数のリスナーがインストールされている場合は、com.parasoft.virtualize.listener.equifax.EquifaxMessageListener
を実装メニューから選択する必要があります。
パス
オプション | 説明 |
---|---|
Equifax Input/Output Log File Path | ログの記録に使用するファイルへのパスを設定します。入出力ログ ファイルには、Equifax Message Listener の受信リクエストと送信リクエストが含まれます。これらは、Equifax パーサーが構成され、適切に動作しているかどうかを検証するのに役立ちます。 |
Custom Equifax Request Properties File Path | リクエストプロパティファイルへのパスを設定します。このプロパティファイルには、受信リクエストの各フィールドの場所と長さが含まれています。これにより、Equifax Message Listener は受信リクエストを解析し、応答条件に使用する XML 形式に変換することができます。このファイルの設定例は、 注意: 空白のままにすると、デフォルトの Equifax リクエスト形式が使用され、 |
ポート設定
オプション | 説明 |
---|---|
Equifax Incoming Message Port | 受信 Equifax メッセージをリッスンするポートを設定します。空の場合、リスナーは開始されません。 |
Out Going Message Host | Equifax レスポンスを送信する際に使用するホストを設定します。 |
Equifax Out Going Message Port | Equifax レスポンスを送信する際に使用するポートを設定します。 |
リクエスト プロパティ
オプション | 説明 |
---|---|
ASCII Decimal Representation For Start of Response Marker (Optional) | レスポンス メッセージの開始を指定する ASCII 文字を設定します。 |
ASCII Decimal Representation For End of Response Marker (Optional) | レスポンス メッセージの終了を指定する ASCII 文字を設定します。 |
メッセージ レスポンダーの設定
応答条件の定義
Equifax の応答条件を指定する際、Equifax のリクエスト メッセージが XML に変換されることに注意してください。 XML に変換されたリクエストを使用して、応答条件を実行するための XPath 式を作成できます。 XML に変換されたリクエストの例を以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="no"?> <SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"> <subjectFirstName>Frank</subjectFirstName> <subjectLastName>Park</subjectLastName> . . </SOAP-ENV:Envelope>
subjectFirstName の値に応答条件を持たせるように XPath 式を設定する場合は、次のようになります。
/*[local-name(.)="Envelope"]/*[local-name(.)="subjectFirstName"]/text()
要素へのパスは、ルートから始まり、subjectFirstName
要素まで指定されます。その後、テキスト値が応答条件に使用されます。XML に変換されたリクエストは、[イベント詳細] ビューを使用して表示でき、XPath の作成に役立ちます。 詳細については「サーバーイベントの可視化」を参照してください。
レスポンスの定義
目的の Equifax レスポンスメッセージを使用してメッセージ レスポンダーを構成するには、いくつかの方法があります。Equifax パーサーが XML 形式のレスポンスを Equifax 標準のレスポンスに正常に変換できるようにするには、サンプル XML レスポンス ファイルのすべてのセグメントとフィールドで XML 形式を使用する必要があります。
- 既存の Equifax レスポンス メッセージがある場合 (アプリケーション ログまたはその他のソースから取得した場合) は、Virtualize の XML との変換機能を利用できます。これにより、既存の Equifax レスポンスをリテラル ビューにコピーし、フォーム XML ビューに切り替えて再度戻すことで、XML に変換できます。これにより、データソースを使用した Equifax レスポンスのスクリプト化やパラメータライズが可能になります。
- なお、この Equifax パーサー実装では、XML との変換を可能にするために、拡張フレームワークの非推奨の
ICustomMessageConverter
インターフェイスを使用しています。詳細については、Extensibility API のドキュメントを参照してください。
- なお、この Equifax パーサー実装では、XML との変換を可能にするために、拡張フレームワークの非推奨の
既存のレスポンス メッセージが複数あり、それらをリクエスト メッセージに関連付ける方法を理解している場合は、レスポンダーで [複数レスポンス] オプションを使用し、各レスポンス メッセージを各レスポンスの [メッセージ] タブに貼り付けます。各レスポンスの一致基準を設定する必要があります (「応答条件の定義」で説明)。 複数レスポンスの入力に関する一般的な情報については、「複数レスポンス」を参照してください。
既存の Equifax メッセージがない場合、または最初からメッセージをモデル化したい場合 (たとえば、アプリケーションがまだ存在しない、準備が整っていない、サンプルが入手できない場合など)、examples/listeners フォルダーにある利用可能なスキーマを使用して、 フォーム入力を作成し、フィールドを設定します。この方法により、使用可能な (有効な) フィールドを認識することができ、配列データソースの使用などの高度な機能を使用することができます。 (「データ ソース値、変数、および抽出した値でツールをパラメータライズ」で説明)。