回帰コントロールを作成するとき、タイムスタンプやセッション変数といった、回帰テストを失敗させる動的な値を無視した方が良い場合もあります。このチュートリアルの書店 Web サービスでは、price 要素が動的な値であり、テストを 5 回実行するたびに 1 ドルずつ価格が上昇します。この演習では、XPath Property を設定してすべてのテストでグローバルに price 要素の値を無視するようにします。

  1. テスト 1: getItemByTitle を 2、3 回実行します。回帰テストが失敗して [品質タスク] ビューにエラー メッセージが表示されます。原因は price 要素の値が変更されたことです。ここでは、 price 要素の値を無視することにします。



  2. [品質タスク] ビューでエラー メッセージを右クリックし、ショートカット メニューから [XPath の無視] を選択します。



    [無視する XPath の設定] ダイアログが表示されます。 price 要素の /Envelope/Body/getItemByTitleResponse/book/priceが [XPath] フィールドに自動的に挿入されます。



  3. [再帰的]、[テキスト コンテンツ]、および [修正] チェックボックスがオンになっているのを確認して [OK] をクリックします。この設定によって、回帰テストは price 要素のテキスト コンテンツに対するあらゆる変更を再帰的に無視するようになります。
  4. テスト 1: getItemByTitle で、レスポンス SOAP エンベロープ > Diff コントロール ノードをダブルクリックします。
  5. テストの設定パネルで [差異の無視] タブを開きます。[差異の無視] ダイアログが表示されます。無視する差異の一覧に、price 要素の XPath が追加されていることが分かります。

 

今後は、指定した XPath のすべての price 要素の値が無視されます。再び機能テストを実行すると、今回はテストが成功します。

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