Parasoft Automotive Compliance Pack は、自動車用ソフトウェアの品質要件への準拠を証明するのに役立つ、DTP インフラストラクチャのアセットの集合です。これには以下のものが含まれています:
- 静的解析データを自動車関連のソフトウェア開発規格に再一致させるコンフィギュレーション
- 自動車用規格への準拠の状況を表示するためのウィジェット
- 自動車用規格への準拠目標の総合的な達成状況をモニタリングするためのカスタム コンプライアンス DTP ダッシュボード
Automotive Compliance Pack は、あらゆる自動車関連標準をサポートするために適合させることができますが、以下の標準についてはそのまま使用することができます:
- AUTOSAR C++ 14
- MISRA C 2023 (MISRA C 2012)
- MISRA C++:2023
ダウンロードおよびライセンス情報については Parasoft 製品テクニカル サポート センターまでお問い合わせください。
要件
- Enterprise ライセンスの DTP および DTP Enterprise Pack
- 適用可能なライセンス機能が有効化された C/C++test Professional エディション(Eclipse または Visual Studio) または C/C++test Standard エディション (詳細については Parasoft 製品テクニカル サポート センターまでお問い合わせください)。
- その他の要件については個々のアーティファクトのドキュメントを参照してください。
用語
Parasoft の自動車用コンプライアンス ソリューションには、DTP Enterprise Pack を使用して DTP にインストールおよびデプロイされるアセットと、特定の標準に対してコードをチェックする Parasoft C/C++test で実行される一連のテスト コンフィギュレーションが含まれています。Automotive Compliance Pack という用語は、完全な自動車用コンプライアンス ソリューションを意味しますが、場合によっては、C/C++test UI のテスト コンフィギュレーションまたは DTP アセットの集合を意味します。
互換性
新しいバージョンの DTP Compliance Pack は、それぞれ対応するバージョンの DTP および DTP Enterprise Pack で利用できます。通常、新しいバージョンには、更新されたテスト コンフィギュレーション、ウィジェット、レポート、その他の機能拡張が含まれています。完全な互換性を確保するために、コード解析ツール、DTP、および Compliance Pack を最新バージョンにアップグレードすることを強くお勧めします。
次の表は、Automotive Compliance Pack の最適化されたデプロイメントについて説明しています。
Compliance Pack | DTP / DTP Enterprise Pack | C/C++test | サポートされるテスト コンフィギュレーション |
---|---|---|---|
2024.1 | 2024.1 | 2024.1 | AUTOSAR C++ 14 (バージョン 19.03) MISRA C 2023 (MISRA C 2012) MISRA C++:2023 |
2023.2 | 2023.2 | 2023.2 | AUTOSAR C++ 14 (バージョン 19.03) MISRA C 2023 (MISRA C 2012) MISRA C++:2023 |
2023.1 | 2023.1 | 2023.1 | AUTOSAR C++ 14 (バージョン 19.03) MISRA C 2023 (MISRA C 2012) |
2022.2 | 2022.2 | 2022.2 | AUTOSAR C++14 (バージョン 19.03) MISRA C:2012 |
2022.1 | 2022.1 | 2022.1 | AUTOSAR C++14 (バージョン 19.03) MISRA C:2012 |
Parasoft Automotive Compliance Pack に含まれる内容
以下のアーティファクトが含まれます。
- MISRA Compliance: MISRA Compliance アーティファクトは、MISRA 開発ガイドラインへの準拠を直ちに証明できる、DTP インフラストラクチャのアセットの集合です。使用方法と詳細については、該当するドキュメントを参照してください。
- AUTOSAR Compliance: AUTOSAR Compliance アーティファクトは、AUTOSAR 開発ガイドラインへの準拠を直ちに証明できる、DTP インフラストラクチャのアセットの集合です。使用方法と詳細については、該当するドキュメントを参照してください。
基本的な操作手順
- Automotive Compliance Pack をダウンロードして DTP 環境にインストールします。
- コードを解析したいコンプライアンス アーティファクトを DTP Extension Designer にデプロイします。このデプロイによって、DTP はコード解析データを処理しコンプライアンス成果物に出力することができます。
- ツールのインスタンスを DTP に接続し、Automotive Compliance Pack のテスト コンフィギュレーションを使用してプロジェクトを解析します。テスト コンフィギュレーションは C/C++test および Automotive Compliance Pack に同梱されています。Compliance Pack をデプロイするときに、テスト コンフィギュレーションは自動的に DTP テスト コンフィギュレーション にアップロードされます。テスト コンフィギュレーションのどのインスタンスを使用してもコード解析を実行できます。静的解析の実行手順については、C/C++test のドキュメントを参照してください。
- Automotive Compliance のダッシュボードとウィジェットを DTP に追加して、標準に従ってデータを表示するようにそれらを設定します。
- ウィジェットとレポートを利用して、修正が必要なコードを特定したり、監査のためにレポートを出力したりします。
インストール
この Compliance Pack は圧縮フォルダー (.zip) として提供されます。Extension Designer は zip ファイルを展開し、アップロードするときに適切な場所にコンテンツを移動します。以下のプロセスは「アーティファクトのダウンロードとインストール」でも説明しています。
- DTP の設定メニュー (歯車のアイコン) から [Extension Designer] を選択します。
- [構成] タブをクリックし、[アーティファクトの追加] をクリックします。
- zip ファイルを参照し、[インストール] をクリックします。
Compliance Pack のファイルがインストールされたら、次のステップとして、コードを解析したいコンプライアンス標準のアーティファクトをデプロイします。詳細については以下のドキュメントを参照してください。
インストールのビデオ チュートリアル
アップグレード
Parasoft の拡張は上位互換であるように設計されていますが、新しいバージョンの DTP または Extension Designer での動作は保証されていません。最新バージョンのアーティファクトをインストールすること、および以前のバージョンを削除することを強く推奨します。
- (オプション) アーティファクトに関連付けられたモデルやプロファイルにカスタム変更を適用している場合は、アップグレードする前にそれらをバックアップしてください。モデルとプロファイルのコピーをエクスポートする方法については、「モデル プロファイルの使用」を参照してください。
- 既存のモデル/プロファイルを削除して、「Installation」で説明されているように新しいアーティファクトをインストールします。
- ノードを削除して [デプロイ] をクリックすることで、古いアーティファクトを Extension Designer から削除します。
- 新しいバージョンをデプロイします。
- (オプション) アップグレードの一環として、新しいモデルとプロファイルがインストールされます。モデル/プロファイルをバックアップした場合は、それらを参照し、新しくインストールしたモデル/プロファイルに以前のバージョンで実装した変更を適用してください。