バージョン 9.5 で導入された新しい拡張フレームワークで、 Parasoft は API をアップデートし強化しています。そのため、いくつかの変更は、以前のバージョンの SOAtest / Load Test でユーザーやチームが実装した拡張機能やカスタマイズ設定に影響を与える可能性があります。このセクションでは、既存のカスタマイズ設定 (カスタム拡張、拡張ツール、スクリプト化されたアクションなど) に影響を与える可能性のある拡張フレームワークの API の変更点について説明します。

このセクションの内容:

Java で書かれたスクリプト

com.parasoft.api.ExtensionToolContext.addDataSource()

このメソッドは、隠しタイプである DataSourcePosition の代わりに、 java.lang.Object を返すようになりました。

影響:  非推奨のメソッドです。以前はデータ ソースを使用した Extension Tool を示すために使用されました。現行は GUI にチェックボックスを設置することによって同じ役目を果たしています。これまでスクリプト記述に Java を使用していた場合、実行時の NoSuchMethod エラーを防ぐためにスクリプトをアップデートする必要があります。DataSourcePosition はインターフェイスの定義から削除されました。しかし、オブジェクトは同じタイプのため、返されたオブジェクトを処理するには、キャストが必要となります。Java を使用せずにスクリプトを実装している場合は、影響ありません。

com.parasoft.api.ScriptingContext.getValue()

com.parasoft.api.ExtensionToolContext.getValue()

これらのメソッドは DataSourceException の代わりに IOException をスローするようになりました。

影響:  インターフェイスの定義から DataSourceException は削除されました。再コンパイルの前に、 DataSourceException を処理する Java コードは、代わりに IOException を処理するようにアップデートする必要があります。Java を使用せずにスクリプトを実装している場合は、影響ありません。

カスタム QOS Metric と Stop Action (Load Test)

com.parasoft.api.loadtest.QOSUtil (All Methods)

すべてのメソッドは、マニュアルに記載されていないタイプである QOSMetric の代わりに、オブジェクトを返します。

影響: インターフェイスの定義から QOSMetric は削除されました。これまでにスクリプト記述に Java を使用していた場合、実行時の NoSuchMethod エラーを防ぐためにスクリプトをアップデートする必要があります。さらに、返されたオブジェクトを処理するには、キャストする必要があります。Java を使用せずにスクリプトを実装している場合は、影響ありません。

com.parasoft.api.loadtest.output.LoadTestOutput.getGraphOutputs()

返されるベクターから、マニュアルに記載されていないタイプである GraphPoint を削除しました。

影響: インターフェイスの定義から GraphPoint は削除されました。すでにコンパイルされたバージョンのこのクラスは問題なく使用を継続できます。しかしながら、新しいバージョンのプロジェクトで再コンパイルしようとすると問題が発生します。この場合、キャストが必要となります。

カスタム拡張 - トランスポート

com.parasoft.api.transport.CustomTransportConfiguration

CustomConfiguration や、マニュアルに記載のないタイプである AbstractCustomConfiguration は継承されなくなりました。

影響: CustomConfiguration は get() メソッドへのアクセス提供を継続します。マニュアルに記載のないタイプである AbstractCustomConfiguration は廃止になりました。

com.parasoft.api.CustomConfiguration

廃止されました。

影響: なし。CustomTransportConfiguration、および CustomTrafficProviderConfiguration に継承されました。唯一提供していた get() というメソッドは、これらのクラスで利用可能です。

Extension Tool または スクリプトからのイベント ロギング

com.parasoft.api.Event

マニュアルに記載のないタイプである SimpleEvent は拡張されなくなりました。

影響: スーパークラスのマニュアルに記載のないメソッドは使用されなくなりました。

非推奨の WebKing CLI 、 HttpUnit 、 および Load Test API

webking.api.app, com.parasoft.remote, webking.api.ArgumentHandler

廃止されました。

影響: これらのパッケージの非推奨クラスは、Java を使用してレガシーである WebKing CLI へアクセスする方法を示します。これらのクラスを使用するコードは、SOAtest 9.5 より以前のバージョンで実行される必要があります。9.5 またはそれ以降のバージョンでテストを実行するには、SOAtest CLI または Web サービス インターフェイスを使用します。

webking.common.httpunit と webking.httpunit

廃止されました。

影響: これらのパッケージの非推奨クラスは、 WebKing で生成された HttpUnit テスト ケースで使用されます。これらのクラスを使用するコードは、SOAtest 9.5 より前のバージョンで実行される必要があります。

webking.api.WebKingUtil

廃止されました。

影響: このクラスは、Web 機能テスト用のスクリプトでブラウザー コンテンツを取得するための非推奨メソッドを提供していました。これらのメソッドは com.parasoft.api.BrowserContentsInput で同等のメソッドに置き換えられました。さらに、このクラスでは、SOAtest 9.0 以降では存在しない、 WebKing CLI 、スキャン テスト、機能テスト、負荷テストの機能へ接続するためのメソッドを提供していました。

webking.api.BrowserUserScript, webking.api.BrowserVirtualUser, webking.api.SimpleUserScript, webking.api.SimpleVirtualUser

廃止されました。

影響: これらのパッケージの非推奨クラスは WebKing 負荷テストで使用されていました。SOAtesst 9.0 以来、使用に適さなくなりました。

未使用の API

com.parasoft.api.traffic.CustomTrafficProviderConfiguration

廃止されました。

影響: なし。  このクラスは使用されませんでした。

com.parasoft.api.MethodNameCollector

廃止されました。

影響: なし。このクラスは API で参照されたり渡されたりしませんでした。

webking.api.WebKingError

廃止されました。

影響: なし。このクラスは API で参照されたり渡されたりしませんでした。

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