仮想アセットページから直接、Message Responder ツールを構築、整理、拡張できます。Message Responder は、受信リクエストに対して仮想アセットが送信するべきレスポンスを決定します。各レスポンダーは、応答条件に一致する受信リクエストのメッセージにレスポンスします。Message Responder のオプションをカスタマイズすることで、仮想アセットの振る舞いをカスタマイズできます。つまり、異なるリクエスト/レスポンス ユース ケースを手動で指定したり、データ ソース、エラー条件、遅延などをカスタマイズできます。
この機能は、「リテラル モード」(サンプル メッセージを貼り付けて変更するなど、リテラル メッセージを指定する) で設定可能な新規 Message Responder をすばやく作成する方法を提供します。より高度な機能を利用するには、.pva ファイルをデスクトップ版の Virtualize で開いてください。
Message Responder の追加
新規 Message Responder ツールを追加するには、次の操作を行います。
- 左側のペインで、新規 Message Responder を追加する .pva またはレスポンダー スイートを選択します。
- ページレベルのアクション メニューの [Literal Message Responder の追加] をクリックします。
- (任意) 新しく作成されるツールの名前を変更します。
- 下の説明に従ってツールを構成します。
- 新しいツール構成を保存します。
選択されたレスポンダー スイートの末尾に新しいレスポンダーが追加されます。
Message Responder の構成
Message Responder のパラメータライズ
データ ソースまたは抽出された値を使用してメッセージ レスポンダーの値をパラメータライズできます。詳細についてはデータ ソースおよびデータ バンクの値を使用したパラメータライズを参照してください。
Message Responder ツールが送信するレスポンスを構成するには、次の操作を行います。
- Message Responder が配置された仮想アセットに複数のデータ ソースがある場合、レスポンダーのパラメータライズに使用するデータ ソースを参照して変更できます。詳細については「データ ソースおよびデータ バンクの値を使用したパラメータライズ」を参照してください。
- (任意) 必要に応じて、レスポンス エリアで HTTP ヘッダーを追加します。
- [追加] をクリックします。
- ヘッダー名 (大文字/小文字は区別されません) および値を指定します。テーブル モードまたはリテラル モードで値を入力できます。
次の図はリテラル モードの例です。
次の図はテーブル モードの例です。
- 適切なペイロード フォーマットおよびメディア タイプを設定します ([コンテンツ タイプ] および [MIME タイプ] ボックス)。
リテラル テキスト エディター、JSON エディター、または XML エディターでペイロードを指定します (詳細とヒントについては「JSON メッセージの編集」および「XML メッセージの編集」を参照してください)。
ヒント: {$var_name} の使用
Virtualize または SOAtest でも使用される ${var_name} という表記法を使用して、レスポンダー スイートに定義された変数やデータ ソース値を参照できます。
JSON を処理する場合、JSON メッセージの数値またはブール値をパラメータライズするには、次の特別な表記法を使用します。${number:<value>} or ${boolean:<value>}.たとえば、Count 列の数値をパラメータライズするには、${number:Count} を使用します。- 「Message Responder の追加と編集」の説明に従って応答条件を設定します。
(任意) リクエスト URL テンプレートを指定します。テスト対象アプリケーションが処理する (従ってレスポンダーがシミュレートする必要がある) 典型的/代表的な URL を入力します。トラフィック ウィザードからレスポンスを作成する場合、このフィールドには、レスポンダーに対応するトラフィック中のいずれかのリクエストの URL が設定されています。
ここで指定された値を使用して、レスポンダー応答条件およびデータ ソース応答条件の URL パスおよび URL パラメーター応答条件が設定されます。
- (任意) リクエスト メッセージ テンプレートを指定します。このテンプレートは、Virtualize で XPath パラメーターを生成する際 (たとえばデータ ソース応答条件およびレスポンダー応答条件のメッセージ リクエスト XPath ダイアログや、複数レスポンス XPath ダイアログなど)、期待されるレスポンスを自動的に設定するために使用されます。
- トラフィック ログから Message Responder を作成する場合は、リクエスト メッセージ テンプレートが自動的に生成されます。トラフィック ログから検出された最大のリクエスト メッセージがテンプレートとして使用されます。
- トラフィック ログから Message Responder を作成しない場合は、テンプレートは空です。この場合、リテラル エディターまたは XML エディターを使用して (設定するレスポンス メッセージに関連するサンプル リクエスト メッセージをコピーするなどの方法で)、手動でリクエスト メッセージ テンプレートを変更できます。詳細およびヒントについては、「XML メッセージの編集」を参照してください。
- リクエスト メッセージ テンプレートが空の場合、XPath ビルダーから最初に値を選択したときにテンプレートが更新されます (「XPath の指定」の説明を参照)。
- 完成したリクエスト メッセージ テンプレートは、デスクトップ版 Virtualize のメッセージ レスポンダーから利用可能な XPath 編集機能でビューを設定する際に使用されます。デスクトップ版 Virtualize で、Message Responder にリクエスト出力として XML Data Bank および XML Transformer 出力を連結した場合も、テンプレートが使用されます。