新規インストール、移行、またはアップグレードの後に、DTP サービスを開始しなければならない場合があります。このセクションの内容:
Windows での DTP サービスの開始
Windows の [スタート] メニューを使って、簡単に DTP サービスを開始/停止することができます。
- [スタート] メニューをクリックし、[Parasoft] > [DTP] > [Start DTP Server] を右クリックします。
- コンテキスト メニューから [管理者として実行] を選択します。組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューションの場合、組込みデータベース サーバーを開始/停止するためのメニューも表示されます。
- 任意のキーを押すよう促されたら、キーを押します。
- 組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューションの場合、操作を繰り返して Data Collector のサービスと Parasoft Database のサービスを開始します。
Windows サービスを使って DTP サービスを開始/停止するだけでなく、開始を自動から手動に変更することもできます。
詳細については、ご使用の Windows のドキュメントを参照してください。
Linux での DTP サービスの開始
DTP とその関連サービスを開始する方法はいくつかあります。
- dtpconsole.sh スクリプトを使用する
- 自動化スクリプト を使用する
- systemd サービス を使用する
コンソール スクリプトを使用する
dtpconsole.sh スクリプトは、DTP とその関連サービスの開始と停止に加えて、データベース接続の設定など、インタラクティブな管理機能を提供します。
インストールが完了したら、DTP Configuration Manager を実行します。
DTP_HOME/bin/dtpconsole.sh
DTP のメイン メニューが表示されます。DTP - Configuration Manager Copyright (C) by Parasoft Corporation MAIN MENU ========= Options: (1) DTP Server (Report Center, License Server) (2) Data Collector (3) DTP Enterprise Pack (4) Status (5) Database configuration (6) System administration (7) Show Machine Id (q) Exit to system
(1) を選択して DTP Server メニューを入力します。
- (1) を選択してサービスを実行します。 (q) を選択してメニューに戻ります。
- (5) を選択してデータベース設定メニューを入力します。
- (1) を選択して、新しい DTP データベースを作成します。DTP を既存のDTPデータベースに接続する場合は、「Connecting to an Existing DTP Database」を参照してください。
- (1) を選択して、新しい DTP データベース スキーマを作成および初期化します。初期化されていない既存の DTP データベースに DTP を接続する場合は、「データベース接続の設定」を参照してください。
- (1) を選択して MySQL 用の新しいデータベース スキーマを作成するか、(2) を選択して Oracle 用の新しいデータベース スキーマを作成し、Enter キーを押します。デフォルトは MySQL です。
- データベースを作成して初期化したら、Enter キーを押して dtpconsole メニューに戻ります。
- 以下のいずれかのオプションを選択します:
- (2) を選択して Data Collector メニューを入力します。
- (1) を選択して Data Collector サービスを実行します。(q) を選択してメニューに戻ります。
- (3) を選択してEnterprise Pack メニューを入力します。
- (1) を選択してサービスを実行します。 (q) を選択してメニューに戻ります。DTP Enterprise Pack は DTP コンソール インターフェースでのみ開始および停止できます。Enterprise Pack アプリケーション用の管理コマンドは、[DTP_INSTALL]/dtpservices/ ディレクトリの dtpservices.sh から取得できます。「Enterprise Pack の概要」を参照してください。
DTP の使用を開始します。「DTP の起動とライセンス設定」を参照してください。
自動化スクリプトの使用
初回の起動と設定の後は、専用スクリプトを使用して DTP アプリケーションを起動できます。スクリプトは非インタラクティブであり、自動化された環境での DTP サービスの開始と停止に適しています。自動化スクリプトは crontab 機能と互換性がない点に注意してください。 crontab 機能を使用している場合は、dtpconsole.sh スクリプトを使用して DTP を開始および停止します。
DTP Server
<DTP_INSTALL>/bin ディレクトリにある dtp.sh スクリプトを使用します。以下のコマンドを指定できます。
dtp.sh run | 現在のウィンドウで DTP サーバープロセスを実行します。 |
dtp.sh start | バックグラウンド プロセスとして DTP サーバーを開始します。 |
dtp.sh stop | DTP サーバーを停止します。 |
dtp.sh status | DTP サーバーの現在のステータスを表示します。 |
dtp.sh help | ヘルプをコンソールに表示します。 |
Data Collector
<DTP_INSTALL>/bin ディレクトリにある datacollector.sh を使用します。以下のコマンドを指定できます。
datacollector.sh run | 現在のウィンドウで Data Collector プロセスを実行します。 |
datacollector.sh start | バックグラウンド プロセスとして Data Collector を開始します。 |
datacollector.sh stop | Data Collector を停止します。 |
datacollector.sh status | Data Collector の現在のステータスを表示します。 |
datacollector.sh help | ヘルプをコンソールに表示します。 |
DTP Enterprise Pack
<DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリにある dtpservices.sh を使用します。以下のコマンドを指定できます。
dtpservices.sh run | 現在のウィンドウで Enterprise Pack プロセスを実行します。 |
dtpservices.sh start | バックグラウンド プロセスとして Enterprise Pack を開始します。 |
dtpservices.sh stop | Enterprise Pack を停止します。 |
dtpservices.sh status | Enterprise Pack の現在のステータスを表示します。 |
dtpservices.sh reset-server | Enterprise Pack の DTP サーバー接続設定をデフォルトにリセットします。サーバー構成の詳細については「サーバーの設定」を参照してください。 |
dtpservices.sh help | ヘルプをコンソールに表示します。 |
Linux で stop を実行した場合に起こり得るエラー
予想外の状況によって、Linux で stop を実行したときに以下のメッセージが表示される場合があります。
"Time out on DTP Enterprise Pack process termination.Please kill all processes manually.(Refer to the documentation)"
このメッセージが表示されるのは、メインの DTP Enterprise Pack アプリケーション (通常サービス プロセスの 1 つ) の子プロセスが開始しているが、完全に終了していない場合だけです。DTP Enterprise Pack を再び開始する前に、そのような子プロセスを終了させる必要があります。
- 以下のコマンドを実行します。
pgrep node or pgrep -f <installation home>/nodejs/bin/node
このコマンドは、 DTP Enterprise Pack が開始したすべてのプロセスを出力します。 - 同じ引数を使用して kill コマンドを実行し、これらのプロセスを強制終了します:
pkill node
またはpkill -f <installation home>/nodejs/bin/node
systemd サービスの使用
DTP を管理するために dtpconsole.sh スクリプト、自動化スクリプト、または crontab を使う代わりに、systemd をサポートする Linux システムでカスタム systemd サービスを設定することができます。この作業を行う前に、DTP サービスが実行されていないことを確認してください。これらの systemd サービスは、crontab の機能とは互換性がないことに注意してください。crontab 機能を使用している場合は、dtpconsole.sh スクリプトを使用して DTP を開始および停止します。
systemd サービスを使用するには:
- 各 DTP サービスのファイルを作成します。ファイルは
<servicefilename>.service
という形式です。- これらのファイルには任意の名前を付けることができますが、systemd が正しく処理するためにファイル名に .service 拡張子が必要です。
- これらのファイルを
/etc/systemd/system
ディレクトリに配置します。
以下は、上記の手順で作成したファイルで使用できる各 DTP サービス用の systemd サービスのサンプルです。各サービスのユーザーとグループが DTP インストールの所有者と必ず一致していることが重要です。さらに、ExecStart および ExecStop オプションは、DTP のインストール場所に対応している必要があります。
DTP Server の場合:
[Unit] Description=Parasoft DTP Server # Wait for the network services to be started first Wants=network.target After=network.target # When the database is MySQL and on the local machine... # Wants=mysql.service # After=mysql.service [Service] # User/Group should be consistent with DTP installation owner User=devtest Group=devtest Type=simple ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/dtp.sh run ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/dtp.sh stop # Set maximum file descriptor limit to max LimitNOFILE=65536 SuccessExitStatus=143 SIGKILL Restart=on-failure [Install] WantedBy=multi-user.target
DTP Data Collector の場合:
[Unit] Description=Parasoft DTP Data Collector Service # Wait for the network services to be started first Wants=network.target After=network.target # When the database is MySQL and on the local machine... # Wants=mysql.service # After=mysql.service [Service] # User/Group should be consistent with DTP installation owner User=devtest Group=devtest Type=simple ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/datacollector.sh run ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/datacollector.sh stop # Set maximum file descriptor limit to max LimitNOFILE=65536 SuccessExitStatus=143 SIGKILL Restart=on-failure [Install] WantedBy=multi-user.target
DTP Enterprise Pack の場合 (インストールされている場合):
[Unit] Description=Parasoft DTP Enterprise Pack Service # Wait for the network services to be started first Wants=network.target After=network.target [Service] # User/Group should be consistent with DTP installation owner User=devtest Group=devtest Type=simple ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/dtpservices/dtpservices.sh run ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/dtpservices/dtpservices.sh stop # Set maximum file descriptor limit to max LimitNOFILE=65536 Restart=on-failure [Install] WantedBy=multi-user.target
サービスの設定が完了したら、マシンの再起動時に自動的にサービスを開始できるようにします。作成したサービスファイルごとに、以下を実行します。
sudo systemctl enable <servicefilename>
すべてのサービスを有効にしたら、systemd マネージャーの設定を再び読み込みます。
sudo systemctl daemon-reload
次に、作成したサービスごとに、以下を実行してサービスを開始します。
sudo systemctl start <servicefilename>
サービスのステータスを確認するには:
sudo systemctl status <servicefilename>
サービスを停止するには:
sudo systemctl stop <servicefilename>