このセクションでは、C/C++test Professional を構成する方法について説明します。
このセクションの内容
ワークフローの概要
Parasoft DTP を使用している場合、以下のワークフローを採用することを強く推奨します。チームのすべての Parasoft マシンで共有する設定の作成および変更が簡単になります。
- チーム全体の設定を作成します。
- C/C++test GUI でチーム全体の設定を作成します。
- GUI で行った設定をローカル設定ファイルにエクスポートします。
- エクスポートした設定をチームの DTP サーバーに追加します。
- 各デスクトップおよびサーバーマシンで C/C++test の設定を行います。
- DTP に格納された設定を自動検出するよう C/C++test を設定します。
- 必要に応じて設定を拡張または上書きします。
- 必要に応じて DTP でチーム全体の設定を更新します。変更は、接続された C/C++test マシンに自動的に反映されます。
チーム全体の設定
チーム全体の設定を作成するには次の操作を行います。
IDE のメニュー バーで [Parasoft] > [オプション] をクリックし、Parasoft 設定パネルを開きます。
- 以下を設定します。
- E-mail (「電子メールの設定」を参照)
- ライセンス (「ライセンス」を参照)
- DTP (「DTPとの接続」を参照)
- Team Server (「Team Server との接続」を参照)
- ソース管理システム (「ソース管理リポジトリとの接続」を参照)
- 作成者 (「タスクの割り当てとコード作成者の設定」を参照)
- その他の共有したい設定 (「設定の基本」を参照)
- 最上位の Parasoft 設定ページで [共有] リンクをクリックします。どの設定をエクスポートするのか、およびエクスポートした設定を保持するローカル設定をどこに格納するのかを指定します。
- エクスポートした設定を DTP に追加します (DTP ユーザー ガイドの「DTP プロジェクト」セクションを参照)。
各マシンの設定
DTP 設定を使用するよう C/C++test を設定する
DTP に格納された設定を使用するよう、各デスクトップおよびサーバーマシンを設定するに は、次の操作を行います。
IDE のメニュー バーで [Parasoft] > [オプション] をクリックし、Parasoft 設定パネルを開きます。
- [DTP] ページを開きます。
- DTP サーバーの接続を設定します (「DTPとの接続」を参照)。
- [適用] をクリックします。
C/C++test を起動するたびに、自動的に設定がリフレッシュされ、DTP に保存された設定が適用されます。C/C++test を再起動せずに設定をリフレッシュするには、次の操作を行います。
- [Parasoft] メニューの [設定] > [DTP] をクリックします。
- プロジェクト フィールドの [構成] ボタンをクリックします。
- [一般的なプロジェクトの構成] ダイアログで DTP プロジェクトを選択します。
- [終了] をクリックします。
- 特定の設定カテゴリについて [DTP の設定を使用] オプションが利用可能な場合、オプションがオンになっていることを確認します (「設定のカテゴリ」を参照)。
複数の DTP プロジェクトで作業をしている場合、[一般的なプロジェクトの構成] ダイアログで別のプロジェクトを選択すると、1 つのプロジェクト設定から別のプロジェクト設定に簡単に切り替えられます。
マシン固有の設定
マシン固有の設定で DTP に保存されたチーム全体の設定を上書きできます。
- 設定したいカテゴリを開きます (「GUI での設定」を参照)。
- [DTP の設定を使用] オプションがオフになっていることを確認します (設定したいカテゴリにこのオプションがある場合)。このオプションがオンの場合、マシン固有の設定は DTP に保存されたチーム全体の設定で上書きされます (「チーム全体の設定の変更」を参照)。
- 必要に応じてマシン固有の設定を行います。
- [適用] をクリックします。
チーム全体の設定の変更
この推奨されるプロセスに従っている場合、チーム全体の設定を Parasoft DTPで変更すると、 接続しているすべてのマシンに自動的に変更が適用されます。
ローカルで変更した設定を上書きしたくない場合などに、自動変更を無効にするには、DTPの 設定で上書きしたくない設定ページの [DTPの設定を使用] オプションをオフにします。
GUI での設定
設定の概要
設定をカスタマイズするには、次の操作を行います。
IDE のメニュー バーで [Parasoft] > [オプション] をクリックし、Parasoft 設定パネルを開きます。
- 左側のリストから、変更する設定のカテゴリを選択します (「設定のカテゴリ」を参照)。
- 必要に応じて C/C++test の設定を行います。
- [適用] をクリックして設定を保存します。
設定のカテゴリ
Parasoft (ルートレ ベル)
全般的な設定とオプション ファイルへのエクスポートの設定を行います。パス中のソリューションおよびソ リューション フォルダー名を無視する: 「省略されたパス」モード を有効にします。このモードでは、 省略されたパス、つまりプロジェクト相対のパスだけが使用されます。ソリューションとソリューションのフォルダー名は無視されます。ソリューション中でプロジェクトの名前は固有であるため、 新しいパス名は固有になります。
- ユーザー > ユーザー名: OS で指定された名前とは別の名前を設定できます。
- 設定の構成 > 共有/インポート: 「GUI からローカル設定ファイルへのエクスポート」を参照。
- C/C++test 詳細設定 > 設定ファイル: C/C++test での解析に関する詳細な設定を含む設定ファイルへのパスを指定します。「詳細設定ファイルの設定」を参照してください。
作成者
自動検出されたチームメンバーのユーザー名を異なるユーザー名および/ または E-mail アドレスにマップします。「タスクの割り当てとコード作成者の設定」を参照してください。
コンフィギュレーション
[Parasoft] メニューの [テスト履歴] に表示するテス トコンフィギュレーションの数を指定します。ユーザー定義ルールを保存/検索するディレクトリを指定します。 ユーザー定義テストコンフィギュレーションとルールを保存/検索するディレクトリを指定します。
- 最近実行されたコンフィギュレーションのサイズ: [Parasoft] > [テスト履歴] メニューに表示する テストコンフィギュレーションの数。
- カスタムディレクトリ: ユーザー 定義のテストコンフィギュレーションとユーザールールや組込みクロスコンパイラなどが保存される場所を指定します。
コンソール
コンソール ビューの設定を指定します。
- 低: エラーおよび現在のステップの名前とステータス (done、failed、up-to-date) についての基本情報を表示します。
- 通常: テストと解析の最中にレポートされた問題とコマンド行も表示します。
- 高: 完全な形式の違反リストを使用し、警告も表示します。
- 変更があればコンソールを表示: 内容の変更があったときにコンソールを前面に表示するかどうかを指定します。
DTP
DTP サーバーの設定を指定します。「DTPとの接続」を参照してください。
展開すると、非推奨の Team Server (「Team Server との接続」を参照) の設定を指定できます。
レポートの通知とテクニカル サポートへのアーカイブ送付に使用する電子メール情報を設定します。「電子メールの設定」を参照してください。
ファイル エンコーディング
BOM シグニチャのないファイルのエンコーディングを指定します。システム デフォルトを使用するか、特定のエンコーディングを指定するか、特定の極東言語を自動検出するかを選択できます。
課題トラッキングタグ
Jira などの課題/フィーチャー/欠陥トラッキングシステムの課題とテスト ケースを関連付けるために使用するカスタム タグを指定します。 「欠陥/課題のカスタム タグの使用」を参照。
JDBC ドライバー
JDBC ドライバー (たとえばテストのパラメータライズに使用されるデータベースに接続するために必要なドライバー) を指定できます。「JDBC ドライバーの設定」を参照してください。
ライセンス
ライセンス設定を指定します。「 ライセンスの設定」を参照。
並行処理
並行処理の設定を指定します。「並行処理の設定」を参照してください。
品質タスク
[品質タスク] ビューでの タスクの表示方法に関連する全般的なオプションを指定します。「タスクレポートの設定」を参照してください。
レポート
レポートの内容とフォーマットを指定します。「レポート設定」を参照してください。
スコープと作成者
コード作成者を決定する方法とチームメンバーにタスクを割り当てる方法を指定します。 「タスクの割り当てとコード作成者の設定」を参照してください。
ソース管理
C/C++test がソース管理リポジトリに接続する方法を指定します。「ソース管理リポジトリとの接続」を参照してください。
テクニカル サポート
サポートアーカイブを準備 して Parasoft サポート チームに送信するためのオプションを指定します。「サポート アーカイブの準備」を参照してください。
設定での変数の使用
レポート、E-mail、Team Server、およびライセンスの設定では以下の変数を使することができます。なお、セッションタグの値にコロン (:) を使用することはできません。env_var
例: ${env_var:HOME}
コロンの後に指定された環境変数の値を出力します。
project_name
例: ${project_name}
テスト対象プロジェクトの名前を出力します。複数のプロジェクトを入力として渡した場合、この変数は「テスト対象プロジェクト名...」と出力します。
solution_name
例: ${solution_name}
テスト対象 Visual Studio ソリューションの名前を出力します。複数のソリューションを入力として渡した場合、この変数は「テスト対象ソリューション名...」と出力します。
general_project例: ${general_project}
結果がリンクされる DTP の一般的なプロジェクトの名前を出力します。
workspace_name
例: ${workspace_name}
ワークスペース名または Visual Studio のソリューション名を出力します。例えば、 report.mail.subject=Scanner Results for ${workspace_name} は "Scanner Results for solutionAccoun1.sln" などのように展開されます。
solution_loc (Visual Studio)
例: ${solution_loc}
Visual Studio のソリューションの場所を出力します。例えば、 report.mail.subject=Scanner Results for ${solution_loc} は "Scanner Results for c:/nightly/folder/.../solution.sln" などのように展開されます。
config_name
例: ${config_name}
実行されたテスト コンフィギュレーション名を出力します。レポートおよび E-mail 設定だけに適用されます。
analysis_type
例: ${analysis_type}
有効な解析タイプのカンマ区切りリストを出力します。レポートおよび E-mail 設定だけに適用されます。
tool_name
$ 例: ${tool_name}
Parasoft 製品名を出力します。例:
例:
GUI からローカル設定ファイルへのエクスポート
C/C++test の設定は、GUI からローカル設定ファイルにエクスポートすることができます。この機能は、次の場合に役立ちます。
- DTP にすばやく設定をコピーし、チーム全体で共有する場合 (「ワークフローの概要」を参照)
- コマンドラインテストの設定のために変更できる設定ファイルを素早く作成したい場合
- (DTP ではなく) ソース管理を介して設定を共有したい場合
- GUI ではなくテキストファイルで設定を編集したい場合
ローカル設定ファイルに設定をエクスポートするには、次の操作を行います。
IDE のメニュー バーで [Parasoft] > [オプション] をクリックし、Parasoft 設定パネルを開きます。
- 設定ダイアログで [Parasoft] (左側のツリーのルート要素) を選択します。
- [共有] リンクをクリックします。
- [エクスポートするファイル] フィールドに設定を保存するファイルへのパスを指定するか、[参照] ボタンを使用してファイルを選択します。既存のファイルを選択した場合、ファイルにソース管理設定が追加されます。その他の場合は新規ファイルが作成されます。
- エクスポートする設定を指定します。エクスポートされるパスワードは暗号化されます。
- [OK] をクリックします。
ローカル設定ファイルから設定をインポートするには、次の操作を行います。
IDE のメニュー バーで [Parasoft] > [オプション] をクリックし、Parasoft 設定パネルを開きます。
- 左側のリストから [Parasoft] を選択します。
- [インポート] リンクをクリックします。
- ローカル設定ファイルへのパスおよびインポートする設定を指定します。
- [OK] をクリックします。
ソリューションレベルの設定
デフォルトでは、Parasoft の全般的な設定はすべてのテスト対象ソリューション/プロジェクトで共通です。特定のソリューションに固有の設定を定義するには、次の操作を行います。
- ソリューションファイルがあるディレクトリの下に parasoft.properties ファイルを作成します。
- parasoft.properties ファイルに設定のエントリを追加します。「テスト コンフィギュレーションの設定」で説明されているフォーマットを使用します。
ソリューションを開くたびに、parasoft.properties ファイルから読み込まれた設定によってグローバルな設定が上書きされます。ソリューションを閉じると、または別のソリューションを開くと、グ ローバルな設定が復元されます。
ソリューションに固有の設定は読み取り専用です。GUI で設定を変更しても、変更が parasoft.preferences に自動的に反映されることはありません。
GUI の外部でのシステムユーザー名の変更
たとえば自動プロセスに製品を統合していて、デフォルトのシステムユーザー名にタスクを割り当てたくない場合などに、システム ユーザー名を上書きできます。
<Install Directory>\plugins\com.parasoft.xtest.runtime.vstudio.core\parasoft.propertiesに移動します。- ファイルに次の行を追加します。
user.name=<username> - ファイルを保存します。Widnwos UAC のため、ファイルを保存するにはファイルを移動する必要がある場合があります。
- Visual Studio を再起動します。
- プロジェクト ソリューションを再ロードします。
この設定は、[設定] ダイアログの先頭で [ユーザー名] の設定を変更するのと同等です。
コマンドライン実行での設定の使用
ローカルに保存された既存のローカル設定ファイルの使用
コマンドライン実行で使う設定を保存したローカル設定ファイルがすでに存在する場合、-localsettings コマンドライン オプションを使用してファイルの場所を渡します。例:
cpptestcli -localsettings my_localsettings_file
詳細は「ローカル設定の指定」および「コマンドライン インターフェイスからのテスト」を参照してください。
DTP に保存された設定の使用
DTP に保存された設定を使うよう、個々の C/C++test を設定するには、次のいずれかを行います。
-dtp.autoconfigコマンドライン オプションを使用して DTP の名前とポート、プロジェクト名を渡します。例:cpptestcli -dtp.autoconfig [email protected]:443
ローカル設定ファイルで
dtp.autoconfigオプションを有効にします。例:dtp.enabled=true dtp.server=mydtp dtp.port=443 dtp.project=project1 dtp.autoconfig=true
詳細については「ローカル設定」を参照してください。
複数の設定グループの指定
テスト プロセスを容易にするため、設定のサブセットを複数指定し、階層としてコマンドラインに渡すことができます。すると、次のような設定を同時に適用できます。
- DTP に保存されたキー プロジェクト設定
- 特定のマシンで実行されるすべてのテスト用の設定
- 特定のマシンでテストの特定のサブセットを実行するための設定
最も一般的な設定から最も特殊な設定の順でリストするようにします。設定は指定された順序で処理されます。別のグループで設定が重複していると、そのたびに設定が上書きされ ます。コマンドは次のようになります。
cpptestcli -dtp.autoconfig [email protected]:443 -localsettings machine_properties -localsettings project_properties
