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はじめに

Enterprise Pack には MongoDB 4.0 が同梱されていますが、Enterprise Pack に含まれる環境変数のセットを設定することで、より新しいバージョンの MongoDB に接続することができます。Enterprise Pack は MongoDB 4.4 まで接続できます。

環境変数を外部で構成する (推奨) か、dtpservices 起動スクリプトを編集して MongoDB の設定を制御できます。

外部での環境変数の設定

ご使用の OS で MongoDB の変数を設定する方法については、「環境変数の設定」を参照してください。

起動スクリプトの編集

 スクリプト ファイルに変更を加える前に、必 ずEnterprise Pack を停止する必要があります。

bash またはシェル スクリプトの操作に慣れている場合は、dtpservices ファイルを編集して外部の MongoDB を指定できます。ファイルは次の場所にあります。

  • Linux: <DTP_INSTALL>/dtpservices/dtpservices.sh
  • Windows: <DTP_INSTALL>/dtpservices/dtpservices.bat 

認証

MongoDB データベースが認証を有効にして構成されている場合、Enterprise Pack で設定したユーザーは少なくとも次のデータベースで readWrite ロールを持っている必要があります。

  • administration
  • service-designer
  • service

次の例では、mongo シェル コマンドで、Enterprise Pack で使用できるユーザーを MongoDB に作成します。

db.createUser({
    user: 'enterprise-pack',
    pwd: passwordPrompt(),
    roles: [
        { role: 'readWrite', db: 'administration' },
        { role: 'readWrite', db: 'service-designer' },
        { role: 'readWrite', db: 'service' }
    ]
})

リモート データベースへのデータの移行

  1. Enterprise Pack を起動し、次のコマンドを実行して、組込みデータベースからリモート インスタンスにデータを移行します。

    <DTP_INSTALL>/dtpservices/mongodb/bin/mongodump --port=8316 --gzip --archive=dump.tar.gz

    <DTP_INSTALL> ディレクトリは、DTP.sh インストール スクリプトを実行する際の -i パラメーターの値と一致させる必要があります。

  2. コマンドで作成した dump.tar.gz ファイルを、リモートの MongoDB データベースをホストしているサーバーにコピーします。
  3. リモート サーバーが実行中であることを確認し、組込みデータベースからダンプしたデータを復元します。次のコマンド例では、mongorestore の実行ファイルがシステム パス上にあることを前提としています。データベース構成によっては、--username--password などの追加オプションが必要になる場合があります。 

    mongorestore --gzip --archive=dump.tar.gz

あなたのインフラストラクチャが、このドキュメントで説明されている手順と完全に一致しない場合もあります。たとえば、最初にデータをリモート システム上の古いバージョンの MongoDB に移行してから、目的のバージョンになるまで MongoDB を段階的にアップグレードする必要があるかもしれません。データ移行の詳細については、MongoDB のドキュメントを参照してください: https://docs.mongodb.com/manual/tutorial/upgrade-revision/

ログ

main.log ファイルは DB 接続を追跡します。詳細については「ログ ファイルの参照」を参照してください。 

リモート データベース ログの例
[2021-05-24T15:35:35.771] [INFO] main - Configured to use a remote database. The embedded database will not be started.
[2021-05-24T15:35:35.774] [DEBUG] main - Connecting to database: mongodb://dtp-server2016.parasoft.com:27017/administration
[2021-05-24T15:35:35.828] [DEBUG] main - Connected to database: mongodb://dtp-server2016.parasoft.com:27017/administration
[2021-05-24T15:35:35.830] [DEBUG] main - Database connection is open: mongodb://dtp-server2016.parasoft.com:27017/administration
デフォルトのデータベース構成ログの例
2021-05-24T15:23:29.152] [INFO] main - Starting MongoDB.
[2021-05-24T15:23:29.193] [DEBUG] main - Connecting to database: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:31.202] [DEBUG] main - Connecting to database: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.212] [DEBUG] main - Connecting to database: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.267] [DEBUG] main - Connected to database: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.267] [DEBUG] main - Database connection is open: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.268] [DEBUG] main - Disconnecting from database: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.273] [DEBUG] main - Database connection closed: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.274] [INFO] main - MongoDB is started.
[2021-05-24T15:23:33.274] [DEBUG] main - Connecting to database: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.336] [DEBUG] main - Connected to database: mongodb://localhost:8316/administration
[2021-05-24T15:23:33.338] [DEBUG] main - Database connection is open: mongodb://localhost:8316/administration
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