このセクションでは、HTML Cleanup ツールを適用して設定する方法について説明します。 HTML Cleanup ツールは、入力中の HTML/XHTML のコーディングと構造の問題を特定してレポートします。また、オプションとして、特定した問題を修正してコードを変換するほか、コードを XHTML に変換します。
このセクションの内容:
HTML Cleanup とは
HTML Cleanup ツールは、入力中の HTML/XHTML のコーディングと構造の問題を特定してレポートします。また、特定した問題を修正してコードを変換したり、オプションとしてコードを XHTML に変換したりすることもできます。変換されたコードは、出力として返されます。
デフォルトでは、HTML Cleanup ツールは HTML ファイルをクリーンアップするように設定されています。コードを XHTML に変換したり、HTML フラグメントを処理したり、ASP、JSP、PHP ファイルを処理したい場合、「HTML Cleanup の構成」で説明するように設定を変更することができます。
HTML Cleanup ツールを別のテストに連結すると、Web シナリオのステップ実行中に、発生するブラウザー リクエストに対応することができます。あるいは、設定パネルの [入力] タブで指定したファイルやテキストに対して、HTML Cleanup ツールをスタンドアロンのテストとして使用できます。
HTML Cleanup ツールは 4.01 の HTML 文字エンティティをサポートします。
テスト スイート ツールとして HTML Cleanup ツールを使用すると、機能テスト シナリオの一部として、HTML の問題を特定してクリーンアップすることができます。静的解析の最中に HTML の問題を特定するには、Cleanup HTML カテゴリの "Check HTML Well-Formedness" ルールを使用します。このルールには、HTML Cleanup ツールと同じカスタマイズ オプションがあります。なお、静的解析オプションを指定した場合、問題を修正して任意に XHTML にコードを転換することでコードを変換できないので注意してください。
HTML Cleanup の設定
次のオプションを設定できます。
通知メッセージを表示: デフォルトのツール設定では、このオプションは、クリーンアップ時に実施された変更を SOAtest がレポートするかどうかを指定します。"変換されたソース" 出力を Edit ツールに送らないように HTML Cleanup の設定を変更した場合、このオプションは、目的の変換を行うために必要な変更を SOAtest がレポートするかどうかを指定します。メッセージは結果ウィンドウにレポートされ、[ウィンドウ] メニューからアクセスすることができます。
ASP、JSP、PHP ファイルを処理: 利用可能な ASP、JSP、および PHP ファイルに対して、指定されたターゲット アクションの実行を試みるかどうかを指定します。なお、このオプションが有効な場合、SOAtest はそれらのファイル中の ASP <% ...%>、JSP <% ...%>、および PHP <? ...?> タグを無視するほか、HTML 属性や属性値を動的に生成する JSP スクリプトレットとカスタム アクションを無視するので注意してください。
埋め込みスクリプトおよびスタイルを保持する: 特別な文字が入っているものも含めて、すべてのスクリプトとスタイルを外部ファイルに抽出するかどうかを指定します。
- ターゲット文書タイプ: 実行するクリーンアップのタイプとレベルを設定します。利用できるオプションについては、「ターゲット文書タイプのカスタマイズ」を参照してください。
XML 宣言の追加: 変換されたソースの先頭に XML 宣言 (<?xml version="1.0"?>) を追加するかどうかを指定します。このオプションは XHTML (DTD) モードでだけ利用できます。
DOCTYPE 宣言の ID を変更: 文書にすでに DOCTYPE 宣言がある場合、DOCTYPE 宣言の ID を置き換えるかどうかを指定します。あるいは、文書に DOCTYPE 宣言がない場合、DOCTYPE 宣言と ID を追加するかどうかを指定します。このオプションは XHTML (DTD) モードでだけ利用できます。
ターゲット文書タイプのカスタマイズ
設定パネルの [ターゲット文書タイプ] フィールドでオプションを変更することで、HTML Cleanup で実行するクリーンアップのタイプとレベルを設定できます。
利用できるモードは、以下の表のとおりです。
オプション | 説明 | 例 |
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HTML フラグメント | HTML フラグメントをクリーンアップしますが、XHTML への変換は実行しません。このモードでは、SOAtest は以下の処理を行います。
注意 これがデフォルト モードです。 |
は以下に変換されます。
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HTML ドキュメント | 完全な HTML 文書をクリーンアップしますが、XHTML への変換は実行しません。このモードでは、SOAtest は以下の処理を行います。
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は以下に変換されます。
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XHTML フラグメント | HTML フラグメントをクリーンアップし、XHTML に変換します。このモードでは、SOAtest は以下の処理を行います。
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は以下に変換されます。
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XHTML (DTD) | HTML 文書をクリーンアップし、XHTML に変換します。このモードでは、SOAtest は以下の処理を行います。
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は以下に変換されます。
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変換されたファイルの保存
Cleanup HTML ツールで変換したファイルを保存したい場合、以下のように Write File ツールの出力を追加します。
- テスト ケース エクスプローラーで HTML Cleanup ツールのノードを右クリックし、ショートカット メニューから [出力の追加] を選択します。[出力の追加] ダイアログが表示されます。
- 左側のリストから [変換されたソース] を選択し、右側のリストから [Write File] を選択して [完了] をクリックします。[変換されたソース] > [Write File] ノードが [HTML Cleanup] ノードに追加されます。
- (オプション)「Write File」で説明するように、Write File ツールをカスタマイズします。