このセクションは、C/C++test と Renesas RX の統合に関する情報を提供します。
統合の概要
C/C++test スタンドアロン版と C/C++test Eclipse プラグイン版の両方で、Renesas RX と C/C++test を連携して使用することができます。C/C++test の Renesas RX のサポートには RX 開発環境との統合は含まれないため、特別な統合は必要ありません。C/C++test は RX のコンパイラをサポートするようにあらかじめ構成されているため、C/C++test プロジェクトで RX コンパイラを使用することができます。
cpptesttrace
ユーティリティを使って、e2studio プロジェクトに基づいて .bdf ファイルを作成し、 この .bdf ファイルを解析のために C++test にインポートすることができます。「Generating a .bdf File From an e2studio Project」および 「C++test への BDF ファイルのインポート」を参照してください。
サポートの概要
サポート対象コンパイラについては「コンパイラ」を参照してください。
e2studio プロジェクトから .bdf ファイルを生成する
- コンソールを開きます。
- Renesas は、必要な環境変数を設定するスクリプトを用意しています。<renesas_rx_installation_dir>\setccrx_sample
で正しい "InstallDirectory" 変数を設定した後、このスクリプトを実行できます。
そうでない場合、コンパイラが必要とする環境変数 (BIN_RX、INC_RX、RXC_LIB、TCINSTALL、TMP_RX) を設定し、PATH に
<renesas_rx_installation_dir>\bin を追加します。 - C++test のインストール ディレクトリを PATH に設定します。
- プロジェクトのターゲット構成ディレクトリに移動します (<project_workspace_location>/<Debug or HardwareDebug>)。
- 次のコマンドを実行します。
cpptesttrace --cpptesttraceProjectName=<prj_name> --cpptesttraceOutputFile=<prj_dir>\<prj_name>.bdf <path_to_e2studio>\e2_studio\Utilities\make.exe all
ログを有効にするには、make.exe
の呼び出しの後で all
コマンドの前に、-d
オプションを追加します。
注意
--cpptesttraceOutputFile
オプションには絶対パスを指定してください。なぜなら、いくつかの .bdf ファイルは、Renesas RX ツール チェーン コマンドによって生成される作業ディレクトリを通じて展開される可能性があるからです。空白や括弧を含むオプションの場合、引用符でオプションを囲む必要があるかもしれません。
デフォルトでは、ビルトイン コンパイラ構成を介して C/C++test が認識する個々のツールチェーン実行モジュール名をキャプチャするよう、トレース機能は構成されます。プロセスのコマンドラインがスキャンされない場合、cpptesttrace
コマンドに --cpptestscanTraceCommand
オプションを追加し、コンパイラおよびリンカーの実行可能ファイル名を指定します。例:
--cpptesttraceTraceCommand=ccrx\.exe$|rlink\.exe$
cpptesttrace
コマンドは常にその出力ファイルを .bdf ファイルの最後に追加します。そのため、プロジェクトを再スキャンする前に、以前の .bdf ファイルを削除するべきです。
C++test への BDF ファイルのインポート
- コンソールを開きます。
- ドキュメントで説明されているように、適切なツールチェーンのための環境を設定します (PATH に実行ファイルを設定)。
- C++test を起動します。
- ドキュメントで説明されているように、BDF ファイルのインポートを実行します ( 「GUI ウィザードで BDF ファイルをインポートしてプロジェクトを作成する」 を参照)。
- [プロパティ] > [Parasoft] > [C++test] > [ビルド設定] でプロジェクト設定が正しいかを確認します。
既存のソースの場所に新しいソースを追加しているのでない限り、オリジナル プロジェクトへの変更の後はこのプロセス全体を繰り返す必要があります。