このセクションでは、WebSphere MQ および JMS point-to-point (トピックではなくキューが使用される場合) の記録を設定する方法について説明します。

セクションの内容:

概要

Parasoft Virtualize が JMS point-to-point メッセージングおよび WebSphere MQ のキャプチャ/記録に使用するメソッドでは、 Virtualize がプロキシになる必要があります。言い換えると、仲介役になる必要があるということです。 

宛先のキュー「REQUEST_QUEUE」にリクエストメッセージを send/put/push して、「RESPONSE_QUEUE」からレスポンスを receive/get/pull するクライアント/コンシューマー アプリケーション (「クライアント」と呼びます) があると仮定します。また、「REQUEST_QUEUE」からメッセージを receive/get/pull して、「RESPONSE_QUEUE」にレスポンスを send/put/push する、サーバー/プロバイダ アプリケーション (「サーバー」と呼びます) があると仮定します。

トラフィックを記録するためには、 2 つの構成シナリオがあります。1 つは、クライアント アプリケーション エンドで使用されるキューの変更です。もう 1 つは、サーバーで使用されるキューの変更です。

どちらが最善のアプローチかは、各エンドにアクセスし、変更できるか次第です。両方のケースで、記録プロセスを有効にするために追加キューを 2 つ作成する必要があります。ここでは、それぞれのキューを PROXY_REQUEST_QUEUE および PROXY_RESPONSE_QUEUE とラベル付します。

テスト対象アプリケーションがシステムのクライアント エンドである場合、サーバー アプリケーションの仮想化が目的である事が多いでしょう。この場合、クライアントアプリケーションの変更を伴うシナリオ 1 が適しています。なぜなら、仮想化に関心のあるグループが所有するコンポーネントの変更を伴うからです。 

シナリオ 1: クライアント アプリケーションの変更

このシナリオでは、クライアント アプリケーションのデプロイ構成にアクセスし、クライアント アプリケーションが使用するキューを調整する必要があります。次のように、クライアントがサーバーとの通信に使用するキューを変更します。

• PROXY_REQUEST_QUEUE にメッセージを put/send/push
• PROXY_RESPONSE_QUEUE からメッセージを receive/get/pull

このケースでは、サーバーのキューを変更する必要はありません。

Virtualize の MQ または JMS の記録ウィザードでは、次のようなキューの名前を提供します。

シナリオ 2: サーバー アプリケーションの変更

このシナリオでは、サーバー アプリケーションのデプロイ構成にアクセスし、サーバー アプリケーションが使用するキューを調整する必要があります。サーバーがクライアントとの通信に使用するキューを変更します。

• PROXY_REQUEST_QUEUE からメッセージを receive/get/pull
• PROXY_RESPONSE_QUEUE にレスポンスメッセージを put/send/push

このケースでは、クライアントのキューを変更する必要はありません。

Virtualize の MQ または JMS の記録ウィザードでは、次のようなキューの名前を提供します。