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はじめに

システムをアップグレードしたり大幅な変更を加える前に、データの損失を防ぐために DTP のデータファイルとデータベースをバックアップする必要があります。

以下のコンポーネントに関連するデータとディレクトリがバックアップされます。

  • DTP DB
  • Data Collector ファイル
  • サーバー構成ファイル

確実にシステム全体をバックアップするために、以下の操作を推奨します。

  1. DTP Server、Data Collector、および DTP Enterprise Pack のサービスを停止します。
  2. DTP データベースをバックアップします。
  3. DTP データ ファイルをバックアップします。
  4. アプリケーション ファイルをバックアップします。

データ ファイルのバックアップ

すべての DTP アプリケーション (DTP Server、Data Collector、および DTP Enterprise Pack) をシャットダウンし、<DTP_DATA_DIR> フォルダーのバックアップを作成します。データを回復するには、<DTP_DATA_DIR> ディレクトリを元の場所 (たとえば Windows の場合は C:\ProgramData\Parasoft for Windows) に変更します。

アプリケーション ファイルのバックアップ 

<DTP_INSTALL>/tomcat/conf ディレクトリで、変更した可能性のある Tomcat 構成ファイルのコピーを作成します。

予想外の問題が発生した後のデータ復旧

ハードウェア障害などの問題が発生してデータベースと DTP が非同期になった場合、データベースと本番サーバーが同期していれば、すべてのデータを復元できるはずです。

解析レポート、パブリッシュされたソース、および詳細カバレッジの情報はファイルに格納されます。そのため、データベースは同期しているが、ファイル システムが完全にコピーされなかった場合、以下の状況が考えられます。

  • 本番サーバーが解析レポートを処理せず (つまり、データをパースせずに、XML ファイルが取得されてデータベースに保管され)、レポートがリカバリ サーバーにコピーされなかった場合、データは失われます。解析を実行したマシンから手動でレポートを回復する必要があります。
  • ソースが本番サーバーにパブリッシュされたが、リカバリ サーバーにコピーされなかった場合、パブリッシュされたソースは失われます。ただし、環境のどこかでソースを入手できるはずです。
  • カバレッジ サマリはデータベースに保存されますが、詳細なカバレッジ情報はファイルに保管されます。このファイルが失われた場合、開先を実行したマシンからカバレッジ/単体テストの解析レポートを手動で回復する必要があります。

障害回復にとって、データベースを確実に同期化することは非常に重要です。例として次の状況を考えてみましょう。

  • 障害が 5 月 14 日の午後 5 時に発生した。
  • DTP フォルダーは 5 月 13 日の午後 10 時の時点で同期化していた。
  • 障害復旧データベースの最後のスナップショットは 3 月 30 日である (6 週間古い)。

Data Collector が処理できる 5 月 13 日の 午後 10 時までのファイルはあります。解析結果については、データベースは 5 月 13 日の 午後 10 時の本番データベースの状況と同期化されます。本番データベースで 3 月 30 日から 5 月 13 日の間に UI または REST API から実施された他のあらゆる変更 (たとえば優先度付けのアクションなど) は失われます。

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