はじめに

Jtest は Eclipse でラン コンフィギュレーションを実行する際に JUnit テストまたは Java アプリケーションのカバレッジ情報を収集できます。このセクションでは、JUnit テストのカバレッジ収集を有効化する方法を説明します。Java アプリケーションのカバレッジ収集については、「Eclipse での Java アプリケーションのカバレッジ収集」を参照してください。

単体テスト実行時のカバレッジ収集

JUnit テストのカバレッジ情報を収集するには、専用の Jtest コンフィギュレーションを実行します。パッケージ エクスプローラーでテストまたはパッケージを右クリックし、[Jtest As] > [JUnit テスト] をクリックします。

または、IDE のメイン メニューまたは、[[テストコンフィギュレーション名]の実行] ツールバー ボタンのドロップダウン メニュー [実行] > [Jtest As] > [JUnit テスト] をクリックします。 

カバレッジ ビューにカバレッジ情報が表示されるほか、エディターにも色分けされたマーカーが表示されます (「カバレッジの参照」を参照)。

カバレッジ収集のカスタマイズ

  1. 以下のいずれかの方法で [Jtest 構成] ダイアログを開きます。
    - パッケージ エクスプローラーでテストまたはパッケージを右クリックし、Eclipse のコンテキスト メニュー [Jtest As] > [Jtest の構成...] をクリックします。
    - IDE のメイン メニューで [実行] > [Jtest Configurations... ] をクリックします。
    - [[ラン コンフィギュレーション名] の実行] ツールバー ボタンのドロップダウン メニュー [Jtest As] > [Jtest 構成... ] をクリックします。 
  2. 構成を選択し、[Jtest] タブをクリックします。
  3. [カバレッジの有効化] オプションをオンまたはオフにします。オンにすると、テスト コンフィギュレーション実行時にカバレッジ情報が収集されます。このオプションはデフォルトでオンです。


  4. [単体テスト アシスタントの有効化] オプションをオンまたはオフにします。オンの場合、テスト品質の改善に役立つ単体テスト アシスタントでテストが実行されます。詳細については「単体テスト アシスタントの使用」を参照してください。
  5. [適用] をクリックします。

カバレッジ スコープのカスタマイズ

デフォルトでは、テスト対象クラスを含むプロジェクトおよび依存先プロジェクトのカバレッジが収集され、レポートされます。Jtest タブの [対象プロジェクト] セクションでカバレッジ スコープを参照できます。

カバレッジ スコープを狭くすることができます。以下が可能です。

  • Eclipse のパッケージ エクスプローラーで選択したアイテムだけを含める。
  • テストを除外する。
  • 選択したパッケージを除外する。

選択されたアイテムのカバレッジのレポート

IDE のパッケージ エクスプローラー ビューで選択したアイテムのカバレッジ データだけを収集するには、次の操作を行います。

  1. Jtest 構成ダイアログを開きます (「カバレッジ収集のカスタマイズ」の手順を参照)。
  2. 構成を選択し、[Jtest] タブをクリックします。 
  3. [セクションのカバレッジだけをレポート] オプションをオンにすると、IDE で選択したアイテムだけが含まれます。他のすべてのリソースはカバレッジ スコープから除外されます。



  4. [適用] をクリックします。

[対象プロジェクト] エリアは無効化され、パッケージ エクスプローラーで選択されたアイテムのカバレッジだけがレポートされます。

カバレッジ スコープからのテストの除外

デフォルトでは、Jtest はテストのカバレッジ を収集します。カバレッジ スコープからテストを除外するには、次の操作を行います。

  1. Jtest 構成ダイアログを開きます (「カバレッジ収集のカスタマイズ」の手順を参照)。
  2. 構成を選択し、[Jtest] タブをクリックします。 
  3. [Enable collecting coverage for tests] オプションをオフにします。
  4. [適用] をクリックします。

結果として、Jtest はプロジェクト プロパティでテスト フォルダーとして定義されたフォルダー (テスト ソースがあるフォルダー) のカバレッジ収集を有効または無効にします。

さまざまなバージョンの Eclipse でテストのカバレッジを収集する

Eclipse のバージョンの違いによって、[Enable collecting coverage for tests] オプションはテスト フォルダーまたはテスト クラスに適用されます。

  • Eclipse 4.8 以降では、オプションはプロジェクト プロパティでテスト フォルダーとして定義されたフォルダー (テスト ソースがあるフォルダー) に適用されます。そのため、テストのカバレッジを収集しないようにするには、プロジェクトでテスト フォルダーが適切に定義されていることを確認する必要があります。
  • Eclipse 4.7 以前では、テスト クラス (Junit 4 または 5 のアノテートされたクラス) に適用されます。そのため、Jacoco エンジンを使用している場合、プロジェクト プロパティで定義されたテスト フォルダーを必要とするため、カバレッジからテストを除外することはできません。

カバレッジ スコープからの選択されたパッケージの除外

カバレッジ スコープから除外するパッケージを指定できます。 

  1. Jtest 構成ダイアログを開きます (「カバレッジ収集のカスタマイズ」の手順を参照)。
  2. 構成を選択し、[Jtest] タブを開きます。
  3. [Excluded Packages] セクションで [Add Package] をクリックします。

  4. 利用可能なパッケージのリストから 1 つまたはそれ以上のパッケージを選択し、[OK] をクリックします。
  5. [適用] をクリックします。選択したパッケージがカバレッジ スコープから除外されます。

カバレッジの参照

実行されたコードのカバレッジは [カバレッジ] ビューで参照できます (「カバレッジの参照」を参照)。


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