このセクションでは、 [データ リポジトリ] ビューと関連するエディターを使用して、格納されているレコードの更新や、リポジトリ構成のレビュー、修正をする方法について説明します。
セクションの内容:
構成の定義
[データリポジトリ] ビューを使用すると、サーバー、リポジトリ、データ セット、およびレコード タイプのレビューや拡張が行えます。このビューから、サーバーやリポジトリを追加したり、データ セットとレコード タイプを定義できます。
データ セットの追加
各リポジトリ サーバーのデータは、データ セットといういくつかのサブセットに論理的にまとめることができます。すべてのデータ セットは、対象リポジトリに定義されたレコード タイプのライブラリから引き出されます。データ セットを追加するには、次の操作を行います。
- リポジトリのデータ セット ノードを右クリックし、 [データ セットの作成] をクリックします。
- ダイアログが開くので、データ セット名を入力します。
新規レコード タイプの追加
各データ セットには、少なくとも 1 つのレコード タイプが定義されている必要があります。レコード タイプを追加するには、次の操作を行います。
- リポジトリのレコード タイプ ノードを右クリックし、レコード タイプの作成を選択します。
- ダイアログが開くので、レコード タイプ名を入力します。新しい名前を入力するか、このリポジトリ用にすでに定義されており、[データ リポジトリ] ビューに表示されている既存レコード タイプを使用できます。
レコードタイプの追加
リポジトリ上にあるレコードの構造を表す、任意の数のレコード タイプを定義できます。レコード タイプを追加するには、次の操作を行います。
- [データリポジトリ] ビューの [Record Types] ノードを右クリックし、[レコード タイプの作成] をクリックします。
- レコード タイプの名前を指定します。
リポジトリ レコードの検索
リポジトリ レコードを検索するには、次の操作のいずれかを実施します。
- [データ リポジトリ] ビューで対象のデータ セットまたはレコード タイプのノードをダブルクリックします。
- Data Repository Tool のコンフィギュレーション パネルで、 [データの編集] ボタンをクリックします。
データ エディターが開いたら、エディター上部のパンくずリストを使用するか、列から直接テーブルを表示してレコードを参照します。
黄色の列は、さらに詳細情報を表示できる列です (プリミティブ リストや階層レコード リストのような複雑な列を表しています)。詳細情報を表示するには、列をクリックするかスペースキーを押します。
レコードを検索するにあたり、次に説明する色やシンボルに注意してください。
| 色 | 説明 |
|---|---|
| 黄 | さらに詳細情報を表示できる列です。 |
| 白 | ここで編集ができる、プリミティブ値です。 |
| 紫 | SOAtest がデータ ソース行の処理方法を定義するのに使用する行番号を定義します。Virtualize には適用されません。 |
| シンボル | 説明 |
|---|---|
| [R] | レコード リスト |
| [L] | リテラル/プリミティブ リスト |
リポジトリの編集と拡張
データ エディターからレコードの値、行、列を編集できます。
レコード値の編集
白い背景または薄紫の背景の列は、レコード値を編集できます。切り取り/コピー/貼り付けが使用できます。変更は即時反映されるので、明示的に変更を保存する必要はありません。
フィールドに大きなデータが含まれている場合、フィールドをダブルクリックすると編集ダイアログで値を開くことができます。または、フィールドを右クリックし、[Edit Field] をクリックして編集ダイアログを開きます。
デプロイされた仮想アセットへのリポジトリの反映方法を制御する
データソースのキャッシュ設定は、リポジトリデータの変更をデプロイされた仮想アセットに直ちに反映するかどうかを指定します。
データソースの [Enable Cashing] オプションがオフの場合 (デフォルト)、リポジトリ データへの変更はそのデータを使用するデプロイ済みの仮想アセットに直ちに反映されます。
キャッシュを有効にすると、実行時にリポジトリ データの変更を反映するには、仮想アセットの再デプロイが必要になります。パフォーマンスを最適化するため、負荷テストではキャッシュを有効にすることを推奨します。
値を Null に設定または値を除外
値を null に設定したり除外したりする場合は、右クリック オプションの [フィールドを null に設定] または [フィールドを除外に設定] を使用します。または、特別の文字列値を入力します。[null] を入力すると、値は null に設定されたものとして扱われます。[exclude] と入力すると、値は除外されたものとして扱われます。
行の追加
行を追加するには、新しい行を追加するか、既存の行への参照を追加することができます。既存の行への参照を追加する場合、基本的に新しい行をオリジナル行へリンクさせます。オリジナル行が更新されると、変更はすべての参照している列に反映されます。
新しい行を作成するには、次の操作を行います。
- テーブルを右クリックし、ショートカット メニューの [行の追加] をクリックします。
- ダイアログが開くので、 [新規作成] を選択し [OK] をクリックします。
既存の行への参照を作成するには、次の操作を行います。
- テーブルを右クリックし、ショートカット メニューの [行の追加] をクリックします。
- ダイアログが開くので、 [既存を使用] を選択して使用する既存の行を指定し、 [OK] をクリックします。
利用可能な行が多い場合、ドロップダウン リストの代わりにテキスト フィールドが表示されます。この場合、レコード ID を指定には自動入力機能を使用できます。レコード ID とは、行のヘッダーやパンくずリストに表示されているものです。
新しい行がテーブルの最後に追加されます。
列の追加
列には次のタイプがあります。
- プリミティブ: プリミティブ型です。String 型、 Number 型、 Boolean 型はすべて、リポジトリ中でひとつのプリミティブ型として表されます。フォーム入力がプリミティブ フィールドでパラメータライズされるとき、スキーマが表すタイプ中の値を使用します。
- プリミティブリスト : プリミティブ型の配列です。たとえば、 Person が使用するエイリアスのリスト(Jonathan 、 Jon 、 Jonny など) を含むのに使われます。プリミティブ リストは[L] で表されます。
- レコード リスト: 階層的で複数のフィールド /列を持つ複雑なレコードの組です。たとえば、名前、氏名、誕生日などのような列のセットを持つ、人の子供に関する複雑なデータなどを含みます。レコード リストは [R] で表されます。
キー列および通常の列を追加できます。キー列は Virtualize レスポンダー応答条件に使用する特別な列です。キー列はプリミティブ型である必要があります。
背景が薄紫の行列は、SOAtest がデータ ソース行を処理する方法を定義します。SOAtest でリポジトリ データを使用する場合、この列は必要です。
通常の列
新しい通常の列を作成するには、次の操作を行います。
- テーブルを右クリックし、ショートカット メニューの [列の追加] をクリックします。
- ダイアログが開くので、列のタイプを選択し、新しい名前を入力するか既存のタイプを指定して、[OK] をクリックします。
新しい列は、テーブルの右端に追加されます。
キー列
新しいキー列を作成するには、次の操作を行います。
- テーブルを右クリックし、ショートカット メニューの [キー列の追加] をクリックします。
- ダイアログが開くので、新しいキー列の名前を入力し、 [OK] をクリックします。
レコード識別フィールドの指定
レコード識別フィールドは、レコード タイプのフィールドの一部であり、そのレコードタイプを一意に識別します。たとえば、銀行の顧客レコード タイプに 15 のフィールドがあっても、社会保障番号および口座番号だけでレコードを識別できる場合もあるでしょう。
識別フィールドを使用してインポートされたトラフィック データと既存のデータ リポジトリのレコードを関連付けます。この関連付けによって、Virtualize は既存のレコードを再利用できるか、新しいレコードを追加するべきかを判断します。できるだけ再利用を図ることで、データの更新と管理が容易になります。たとえば、1 つのレコードが 1,000 個の先祖で再利用されている場合、レコードを 1 度更新するだけで、すべての関連するレコードに変更が自動的に反映されます。そうでない場合、1,000 個のレコードすべてを個別に更新しなければならなくなるでしょう。
識別フィールドの値のセットは、一意でなければなりません。たとえば、次の識別フィールドは有効です。
| 識別列 1 | 識別列 2 | 識別列 3 |
|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 |
| 1 | 2 | 4 |
| 1 | 3 | 4 |
| 1 | 3 | 5 |
一方、次の識別フィールドは有効ではありません:
| 識別列 1 | 識別列 2 | 識別列 3 |
|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 |
| 1 | 2 | 4 |
| 1 | 3 | 4 |
| 1 | 2 | 4 |
識別フィールドを指定するには、次の操作を行います。
- 識別フィールドとして使用するフィールドを選択します。
- 選択範囲を右クリックし、[識別フィールドの作成] をクリックします。
選択されたフィールドが緑色でマークされます。後で識別フィールドを変更する場合、識別フィールドを削除してから (右クリックして [識別フィールドの削除])、新しい識別フィールドを追加します。
フィールド自体は削除されないことに注意してください。識別フィールドのステータスだけが変更されます。識別フィールドは削除できません。
