このセクションの内容:

概要

テスト エクスプローラーは、テストのトレース、実行履歴、カバレッジなど、単体テストと機能テストに関する詳細な情報を表示します。Report Center ダッシュボードでストまたは機能テスト ウィジェットをクリックすると、テスト エクスプローラーが開きます (「ウィジェット」を参照)。カバレッジ エクスプローラーからテスト エクスプローラーにアクセスすることもできます (「カバレッジ エクスプローラー」を参照)。テスト エクスプローラーは、4 つのパネルに分かれています。

  1. 検索パネル: 検索パネルの使用
  2. 検索結果パネル: 検索結果の参照
  3. ソース パネル: ソース コードの表示
  4. アクション パネル: テストの失敗の解決

検索パネルの使用

最も一般的なワークフローは、DTP ダッシュボードでテスト関連ウィジェットをクリックし、テスト エクスプローラーを開くことです。すると、ウィジェットに設定されたパラメーターに基づいてデータが表示されます。検索パラメーターを変更し、特定のパラメーターに焦点を絞ることもできます。 

[検索条件] をクリックして検索オプション画面を表示します。以下の検索条件を利用できます。

フィルター

Target Build (ターゲット ビルド)

フィルターおよびビルド ID はテストを検索するための最低条件です。デフォルトではフィルターを変更するときに最新のビルドが選択されますが、ドロップダウン メニューから別のビルドを選択できます。詳細については以下のセクションを参照してください。 

ベースライン ビルド

ステータス

ベースライン ビルドは、他のビルドとの比較に使用される履歴ビルドです。ドロップダウン メニューからベースライン ビルドを選択して、ベースライン ビルドからフィルターで選択されたビルドにレポートされたテストを検索します。

以下のステータスを持つテストを検索できます。

  • Pass → Fail - ベースライン ビルドでは合格したが、ターゲット ビルドでは失敗したテストです。
  • Fail → Pass - ベースライン ビルドでは失敗したが、ターゲット ビルドでは合格したテストです。
  • New - ベースライン ビルドには存在しないが、ターゲット ビルドには追加されているテストです。
  • Missing - ベースライン ビルドには存在したが、ターゲット ビルドには存在しないテストです。
ステータス

以下のステータスに基づいてテストを検索できます。

  • Pass 
  • Fail 
  • Incomplete 
カバレッジ イメージ

1 つまたはそれ以上のカバレッジ イメージがフィルターに設定されている場合、ドロップダウン メニューでイメージを選択し、関連付けられたカバレッジ イメージがあるテストを検索できます。 

カバレッジ イメージは同じビルド ID を持つ実行のカバレッジ データを集約するのに使用される一意の識別子です。カバレッジ イメージの詳細については「DTP の概念」を参照してください。

解析のタイプ

以下のテスト タイプから、検索に含めるタイプを 1 つまたはそれ以上選択できます。

  • 単体テスト
  • 機能テスト
  • 手動テスト
  • その他 - 独自のテスト タイプの定義については、テスト実行ツールのドキュメントを参照してください。
テスト環境

テスト環境タグを指定し、特定の環境で実行されたテストを検索できます (「Viewing Tests Executed in Different Environments」を参照)。

テスト環境タグの設定については、テスト実行ツールのドキュメントを参照してください。

優先度

以下の優先度から、検索に含める優先度を 1 つまたはそれ以上選択できます。

  • 緊急 
  •  
  •  
  •  
  • 非表示
  • 未定義

REST API を使用して優先度をカスタマイズできます。

包含ファイル パターン

除外ファイル パターン

Ant パターンを指定して、検索範囲を広げたり狭めたりすることができます。 
リスク/影響度1 つ以上のリスク/影響度を指定して検索を実行できます。リスク/影響度は、テストがビジネスに与える影響の度合いです。リスク/影響度は REST API でカスタマイズできます。
参照番号特定の参照番号に検索を制限することができます。参照番号は、手動で追加するか、REST API で自動化することができます。
作成者1 人以上のコード作成者を指定して検索を実行できます。作成者は、コード解析ツールの設定から決定されます。
アクション1 つ以上の割り当てられたアクションを指定して検索を実行できます。アクションは REST API でカスタマイズできます。
担当者1 人以上の担当者を指定して検索を実行できます。
アーティファクト

DTP がサードパーティの ALM システムと統合されており、環境に Traceability Pack がデプロイされている場合、DTP に送信されたテストと ALM システムで追跡される作業アイテムをリンクするトレーサビリティ レポートにアクセスできます。トレーサビリティ レポートからテスト エクスプローラーへのリンクをクリックすると、検索パラメーターとしてアーティファクト (作業アイテム) ID が含まれます。ID は通知目的でのみ表示されます。特定のトレーサビリティ パスを取らないかぎり、フィールドは表示されません。このフィールドの ID は消去できますが、消去すると、アーティファクト ID に基づくテストの検索に使用できません。

詳細については「ALM ツールとの統合」および「Traceability Pack」を参照してください。

最大数検索が返すテストの数の上限を指定します。

一部のステータスは、返されるテスト ケース数の制限を無効にします。

[成功 → 失敗] および [失敗 → 成功] ステータス パラメーターは、検索結果に表示するテスト ケースの数の制限を無効化します。

検索結果の参照

検索結果パネルには、検索オーバーレイで入力したパラメーターに基づいてテストが表示されます。

以下の操作を行うことができます。

  • 行をクリックすると、アクション パネルに追加情報が表示されます。詳細については「Resolving Test Failures」を参照してください。
  • 列ヘッダーをクリックして結果をソートします。
  • 列ヘッダーをクリックして [カラムのヘッダーをドラッグしてここにドロップすると、そのカラムでグループ化されます。] エリアにドラッグし、検索結果をグループ化します。デフォルトでは、表はテスト ファイル名でグループ化されます。

異なる環境で実行されたテストを表示する

異なるマシンでテストを実行する場合は、[テスト環境] タブを検索結果の表に追加して、各環境の結果を表示することができます。結果の表をフィルタリングするその他の方法については「エクスプローラー ビューの使用方法」を参照してください。

一意の構成識別子 (セッション タグなど) を持つビルドのテストは、テスト実行中に適用されたテスト環境タグと共に表の下に表示されます。

セッション タグ、ビルド ID、および DTP によるデータの編成と集約を可能にするその他のメタデータの詳細については、「DTP の概念」を参照してください。

テストの失敗の解決

アクション パネルには、テストしたファイルとそのテストについての情報が表示され、ソフトウェアに存在する欠陥を理解するのに役立ちます。アクション パネルには、テスト メタデータを割り当てるインターフェイスも用意されており、これはテストの失敗を解決するのに役立ちます。アクション パネルのタブをクリックすると、情報を参照したりメタデータにテストを割り当ててメタデータを修正ワークフローに置くことができます。

[優先度] タブ

[優先度] タブをクリックして、単体テストと機能テストの失敗を修正するのに役立つアクションを実行します。

以下の操作を行うことができます。

  • コメントを追加します。
  • [担当] フィールドにユーザー名を入力してユーザーを割り当てます。
  • [優先度] ドロップダウン メニューからオプションを選択して優先度を設定します。
  • [アクション] ドロップダウン メニューからオプションを選択して担当者のアクションを定義します。
    • アクションとは、テストの失敗の修正方法を定義するために使用できるメタデータの文字列です。DTP には、定義済みのアクションが用意されています。[なし]、[修正]、[再割当て]、[レビュー]、[抑制]、および [その他] です。API を使用して、[なし] 以外の定義済みアクション タイプを編集または削除することができます。アクションの設定の詳細については、Report Center のナビゲーション バーの [ヘルプ] ドロップダウン メニューから [API ドキュメント] を参照してください。
  • [リスク/影響] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、ビジネス リスクまたは影響をテストに関連付けます。
  • [期日] フィールドに日付を入力するかカレンダーを使用して、期日を設定します。
  • [参照 #] フィールドに値を入力して、テストに参照番号を割り当てます。

[適用] をクリックしてテストのメタデータを保存します。

テスト メタデータの更新とソースの参照のための権限設定

単体テストと機能テストのメタデータ (優先度) を設定したりソースを参照したりするには、適切な権限が必要です。違反に優先度を設定するための権限は、そのユーザーが所有するすべてのテストか、あるいは一部のテストだけに許可されます。以下の表は、プロジェクトのメンバーシップの状況とどのように権限が割り当てられるかを示したものです (詳細については 「権限」 を参照してください)。

ユーザーの種類追加権限許可されるアクセス
管理者
  • ソースの参照
  • すべての違反の優先度設定
リーダー
  • ソースの参照
  • すべての違反の優先度設定
メンバー
  • ソースの参照
  • 自分の違反の優先度を設定できる
非メンバー 1
なし
非メンバー 2project
  • プロジェクト データの参照
  • ソースは参照できない
  • 優先度の設定はできない
非メンバー 3project, prioritizeOwner
  • ソースは参照できない
  • 自分の違反の優先度を設定できる
非メンバー 4project, viewSources
  • ソースの参照
  • 優先度の設定はできない

サード パーティ システムでの課題の作成

DTP のプロジェクトを、次の要件/課題トラッキング システムのプロジェクトに接続できます。

DTP との接続によって、優先度パネルのテストから ALM システムで課題を作成できます。

  1. 検索結果エリアでテストを選択し、アクション パネルの [優先度] タブをクリックします。
  2. [作成] ボタンをクリックして、作成する作業項目に関する情報を指定します。 

    プロジェクト

    新しい課題が作成される ALM プロジェクトの名前が [プロジェクト] フィールドに表示されます。DTP プロジェクトと外部の ALM プロジェクトとの関連付けは、DTP 管理者が定義します。詳細については次のセクションを参照してください。

    種類

    作成するアイテムの種類をドロップダウン メニューから選択します。用語は ALM によって異なりますが、DTP はデフォルトで次のタイプの作業アイテムをサポートしています。

    • codeBeamer および Jira ALM の場合、バグ または タスク を選択します。
    • Jama Connect の場合、欠陥 を選択します。
    • Polarion ALM の場合、課題 または タスク を選択します。
    • VersionOne の場合、欠陥 または 課題 を選択します。
    タイトル/サマリーデフォルトでは、テスト名の前に "Review Test" が付き、課題タイトル (VersionOne) またはサマリー (codeBeamer ALM、Jama Connect、Jira、Polarion ALM) の値として使用されますが、必要な変更をユーザーが加えることができます。
    説明このフィールドの内容は、サード パーティ システムの説明フィールドに入力されます。説明には、外部アプリケーション構成ページの [表示 URL] フィールドの設定に基づいて DTP に戻るリンクが含まれます。
  3. [作成] をクリックします。

DTP のテストにリンクする課題が外部システムに作成されます。さらに、課題へのリンクが [優先度] タブに表示され、DTP と外部システムの間に双方向のパスが作成されます。

[変更履歴] タブ

[変更履歴] タブをクリックすると、テスト メタデータの更新日時が表示されます。 

コメントをフィルタリングしたい場合は [コメントだけを表示] チェックボックスをオンにします。

[テスト履歴] タブ

[テスト履歴] タブをクリックすると、テストの実行日時とステータスが表示されます。列ヘッダーをクリックすると、表をソートできます。

[トレース] タブ

単体テストのデータを参照している場合、[トレース] タブには失敗したテストと未完了のテストのスタック トレースが表示されます。機能テストまたは手動テストのデータを参照している場合は、失敗したテストについてのエラー メッセージが表示されます。

単体テスト ビュー

エラー メッセージの下に表示されているエントリをクリックすると、ソース パネルのソース コードにテストが表示されます。詳細については「Viewing Source Code」を参照してください。

機能テストと手動テスト ビュー

ソース パネルでは、テストの失敗の箇所が強調して表示されます。テストの失敗に関連するメッセージが [トレース] タブに表示されます。

メッセージに対応した [トラフィックの表示] ボタンをクリックすると、テスト中にリクエストされたデータとアプリケーションのレスポンスが表示されます。

テスト カバレッジ情報の表示

カバレッジ パネルには、テストに関連付けられたファイルの階層ビューが表示されます。階層の各ノードの括弧内には、ディレクトリまたはファイルがどの程度カバーされているかが表示されます。現在、カバレッジ情報は機能テストでは利用できません。

  • 三角形の展開アイコンをクリックしてツリーを展開します。兄弟がない項目がロードされる場合、その子供は自動的にロードされて表示されます。ツリーの展開は、同じレベル (判断ポイント) で複数の項目があるブランチに到達するまで、あるいはブランチをそれ以上展開できなくなるまで続きます。以前にノードを展開して縮小した場合、検索条件を変更するかページをリロードしない限り、カバレッジ ツリー パネルは自動的にノードを再展開しません。

  • ファイルのノードをクリックすると、ファイルの内容がソース コード パネルに表示されます。詳細については「Viewing Source Code」を参照してください。

[詳細] タブ

[詳細] タブをクリックして、テストについての情報を表示します。

タブに表示される詳細を検索結果の表に追加することもできます。詳細については「エクスプローラー ビューの使用方法」を参照してください。

ソース コードの表示 

DTP をソース管理システムと統合している場合、テストしたソース コードをエクスプローラー ビューで参照できます。ソース管理システムとの統合をまだ設定していない場合でも、Parasoft 静的解析/テスト ツール (C++test、dotTEST、Jtest) でテストしたソース コードを参照できます。それには、Parasoft 静的解析/テスト ツールを設定するときに、report.dtp.publish.srcfull または min に設定します。この設定は、レポートを生成するときにクライアント ソース コードを DTP に転送します。詳細については、ご使用のツールのドキュメントを参照してください。

なお、ソース コードを参照するための権限も必要です。詳細については、上記の権限についての注意事項 を参照してください。 

機能テストまたは手動テストを参照する場合、ソース コード パネルには収集されたテスト スイート データが階層ビューで表示されます。機能テストのデータを見るために特別な権限は必要ありません。機能テスト データの参照については 「Viewing Functional and Manual Test Sources」を参照してください。

単体テストのソース コードの表示

[テスト トレース] タブまたは [カバレッジ] タブでファイル リンクをクリックすると、ソース ファイルの内容がソース コード パネルに表示されます。そのため、コード内でテストとカバレッジの情報を参照することができます。アクション パネルの [カバレッジ] タブでリンクをクリックすると、カバレッジ情報がすぐに分かるように、コードの行番号が色分けされて表示されます。緑色は、カバーされたコード行です。赤色は、カバーされなかったコード行です。

[トレース] タブでリンクをクリックした場合も、ソース パネルにソースが表示されます。失敗したコード行にはマーカーが付けられるため、トレース スタックで簡単にテストを発見することができます。

テストの表でテスト ファイルを選択すると、コード パネルにそのファイル名とそのファイルを表示したコンポーネントが表示されます。

機能テストと手動テストのソースの参照

検索結果パネルでテストをクリックすると、SOAtest 9.x 以降で実行した機能テストをテスト エクスプローラーで参照できます。テストの作成者およびパラメータライズされたテストを参照するには、SOAtest 9.9.2 以降が必要です。Data Collector は SOAtest が生成した XML レポート ファイルをパースし、.tst ファイル データを表示します。そのため、.tst ファイルを DTP にパブリッシュしたりソース管理システムに格納したりする必要がありません。

選択したテスト スイートは強調して表示されます。三角形の展開アイコンをクリックすると、テスト データをナビゲートできます。各ノードは、テスト スイートの成功率を示します。失敗したテスト スイートは赤色で表示されます。


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