このセクションでは、 Header Data Bank ツールの構成と適用について説明します。Header Data Bank ツールは、ひとつのメッセージから抽出したヘッダー情報を、他のメッセージのパラメーターとして使用できます。セクションの内容:

Header Data Bank ツールとは

Header Data Bank ツールは、 HTTP ヘッダーや JMS ヘッダー情報を抽出して他のツールで使用できます。  言い換えると、 Tool 1 の SOAP レスポンスのヘッダー情報を、 Tool 2 の SOAP リクエストのパラメーターとして使用できます。Header Data Bank ツールは、 HTTP ヘッダーまたは JMS ヘッダーを出力する他のツールに接続できます。HTTP ヘッダーや JMS ヘッダーから情報を抽出し、以降のテストで使用できます。

Header Data Bank ツールの設定

Header Data Bank ツールを設定するには、次の操作を行います。

  1. 少なくとも 2 つのテストツールを持つ テスト スイート を用意します。

  2. 抽出したいデータのあるツールのノードを右クリックし、 ショートカットメニューの [出力の追加] をクリックします。

  3. [出力の追加] ウィザードで値の抽出元を指定し (たとえば、レスポンス トランスポート ヘッダー、リクエスト トランスポート ヘッダーなど) 、 [終了] をクリックします。Tool 1 ブランチの下にレスポンス トランスポート ヘッダー > Header Data Bank ノードが表示されます。

  4. レスポンス トランスポート ヘッダー > Header Data Bank ノードをダブルクリックします。GUI の右側パネルに次の Header Data Bank の設定画面が表示されます。
    • 名前: Header Data Bank ツールの名前です。
    • 利用可能なヘッダー: HTTP または JMS トラフィックで利用可能なヘッダーが表示されます。ツールに初めて Header Data Bank ノードを追加したとき、このフィールドは空白です。テスト スイートを実行すると、このフィールドは自動的に入力されます。

    • 抽出/ 変更タブ: 他のメッセージで使用するために抽出/変更するヘッダーを指定します。[抽出] タブでヘッダーを抽出し、 [変更] タブでヘッダーを変更できます。

  5. Virtualize で Header Data Bank ツールを使用する場合、[ヘッダーの追加] をクリックしてデフォルト ヘッダーを追加します。これらの列に追加された値を選択して [変更] をクリックすると、デフォルトのヘッダー名を変更できます。



    SOAtest で Header Data Bank ツールを使用する場合、Header Data Bank ツールを初期化して利用可能なヘッダーを検証するために、メインのテストスイートツリーノードを右クリックし、ショートカットメニューの [Example Configuration を使用したテスト] をクリックします。
     



  6.  ヘッダーを抽出するには [抽出] タブをクリックし、次の操作を行います。

    • 利用可能なヘッダーからヘッダー情報を抽出するには、 [利用可能なヘッダー] フィールドで抽出するヘッダーを選択し、 [ヘッダーの追加] をクリックします。
      選択したヘッダーが [抽出] タブの [選択されたヘッダー] リストに表示されます。[選択されたヘッダー] リストは次の列から構成されます。
      • ヘッダー: ヘッダー名を表示します。[ヘッダー] 列のヘッダーをダブルクリックしてヘッダーを編集できます。
      • カスタム列名: 情報を格納するデータソース列の名前。[書き込み可能なデータソース] や [変数] を指定しない限り、値は内部データソースとして格納されます。このカスタム列名を指定して、格納されている情報を他のツールから参照できます。たとえば、 MyValue という列名でデータソース列に情報を格納した場合、他のツールから MyValue をパラメーター値として呼び出せます。また、 ${My Value} とすれば、リテラルまたは複数のレスポンス ビューで参照できます。



      • 一致するすべての列に書き込む: 列名に任意の文字列を含むすべての列に値を格納します。1 つのメッセージから複数の値を抽出するとき、それぞれの値がすべての一致する列に書き込まれます。対照的に、その上の [書き込み可能なデータソースの列] を選択した場合、値は複数の行にまたがる列に書き込まれます。

      • 変数: 指定された変数の値を保存し、現在のテストスイート (SOAtest) レスポンダー スイートまたはアクション スイート (Virtualize)間で再利用を可能にします。変数は現在の テスト スイートにすでに追加されている必要があります (「SOAtest での変数の定義」を参照)。  この方法で設定された値は、レスポンダー スイートまたはアクション スイートのプロパティパネルで指定された変数の値で上書きされます。

    • [利用可能なヘッダー] フィールドにないヘッダーから情報を抽出する場合は、 [ヘッダーの追加] をクリックします。新しいヘッダーが [抽出] タブに追加されます。新しいヘッダーが [抽出] タブの [選択されたヘッダー] リストに追加されます。 

  7. ヘッダーを変更するには [変更] タブをクリックし、次の操作を行います。

    • 利用可能なヘッダーのヘッダー情報を変更するには、 [利用可能なヘッダー] フィールドで変更するノードを選択し、 [選択されたノードの追加] をクリックします。
      選択したヘッダーが [変更] タブの [選択されたヘッダー] リストに表示されます。[選択されたヘッダー] リストは次の列から構成されます。

      • ヘッダー: ヘッダー名を表示します。[ヘッダー] 列のヘッダーをダブルクリックしてヘッダーを編集できます。

      • データ ソース列名: 選択されたヘッダーのデータソース列名はツール パネル内のパラメーターとして表示されます。つまり、選択された要素をメッセージの一部として、他のツールで使用できます。

    • [利用可能なヘッダー] フィールドにないヘッダーを変更する場合は、 [ヘッダーの追加] をクリックします。新しいヘッダーが [変更] タブの [選択されたヘッダー] リストに追加されます。 

抽出した情報の使用

抽出した情報の追加や変更が完了したら、それらのデータを使用するヘッダーとプロパティを [ヘッダー] タブから設定します。 

[パラメータライズ] を選択し、ドロップダウンから適切なアイテムを選択します。たとえば、「MyVariable」変数に抽出した情報を格納した場合、それを選択します。
 


テスト実行中に使用された Data Bank 変数の参照

コンソール ビューにテスト実行中に使用された Data Bank 変数を表示できます。コンソール ビューは [ウィンドウ] メニューの [ビューの表示] > [コンソール] から表示できます。詳細は「変数の使用状況をモニタリング」を参照してください。

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