Parasoft HTTP/2 Transport Extension は、Parasoft SOAtest のメッセージ クライアントツールに適切な HTTP/2 トランスポートのサービスを追加します。HTTP/2 を介して送られるメッセージをポートを設定、送信、検証するときに、SOAtest の豊かなインターフェイスをフルに活用できます。

要件

  • SOAtest 9.9.5 から 2021.2
  • Oracle Java 8 バージョン 1.8.0_5 から 1.8.0_242
  • ALPN

インストール

ツールは UI またはコマンドラインからインストールできます。

JDK のインストール

デフォルトの JDK ではなく、JDK 1.8 を使用して起動するよう SOAtest を変更します。
Windows の場合、

  • soatest.exe -Zjava_home "[full path to the JRE]" で起動します。例:
    soatest.exe -Zjava_home "C:\Program Files\Java\jre1.8.0_102"

Linux または Mac の場合

  1. エディターで soatest.sh を開きます。
  2. ファイルの先頭で JAVA_EXEC 変数を使用して Java 実行モジュールへのパスを設定します。たとえば、
    JAVA_EXEC=""
    という行を次のように変更します。
    JAVA_EXEC="/opt/jdk18/bin/java"

ALPN のインストール

HTTP/2 は、ALPN という TLS 拡張を使用してセキュアな接続を確立します。 使用する ALPN の実装は JDK のバージョンによって厳密に異なります。対応については次のページを参照してください。 https://github.com/jetty-project/jetty-alpn/blob/master/docs/version_mapping.properties

SOAtest の起動に使用する JDK 1.8 バージョンに対応した ALPN の jar ファイルをダウンロードします。https://search.maven.org/artifact/org.mortbay.jetty.alpn/alpn-boot から jar ファイルをダウンロードできます。 

  1. 次の操作を行って、SOAtest を起動する JVM のブート クラスパスに ALPN の jar を追加します。
    1. Parasoft Test インストール ディレクトリの eclipse.ini ファイルを編集します。
    2. ファイルの末尾に新規行として次のエントリを追加します。
      -Xbootclasspath/p:path_to_alpn-boot.jar
      例:
      -Xbootclasspath/p:c:/jars/alpn/alpn-boot-8.1.1.v20141016.jar

Parasoft Extension のインストール

UI からのインストール

  1. [Parasoft] > [設定] を選択します。
  2. [システム プロパティ] ページで [JAR の追加] をクリックします。
  3. 表示されたファイル選択ダイアログで com.parasoft.soavirt.transport.http2-1.0.0.jar を選択します。jar ファイルが SOAtest/Virtualize のクラスパスに追加されると、必要なすべての依存ライブラリがロードされます。

コマンドラインからのインストール

設定プロパティ ファイルで、system.properties.classpath プロパティに http2transport.jar ファイルを追加します。例:

system.properties.classpath=<path to jar>/com.parasoft.soavirt.transport.http2-1.0.0.jar

クラスパスを変更すると、必要なすべての依存ライブラリがロードされます。

使用方法

HTTP/2 Transport は、主にメッセージング クライアント ツール (SOAP Client、EDI Client、Messaging Client など) で使用されます。トランスポートの設定は Messaging Client' の [トランスポート] タブで行います。Messaging Client で HTTP/2 を使用するには、トランスポート [Transport] ドロップダウン メニューから [HTTP/2] を選択し、表示されるオプションを設定します。

以下のオプションを設定できます。

オプション説明
URL呼び出す URL を指定します。デフォルトのポートは 443 です。
HTTP Method呼び出す HTTP メソッドです。有効なすべての HTTP メソッドがサポートされています。デフォルトは GET です。
Ping Intervalping の間隔です (単位:ミリ秒)。ping は接続を検証し、サーバーに TCP 接続を保持するよう通知するために使用されます。デフォルト値は 1000 です。
Connection Timeoutリプライを待機するタイムアウト時間をミリ秒で指定します。
Log Levelコンソールと[モニターの開始] ビューに表示する情報の量を指定します。デフォルト値は 2 (警告) です。

HTTP Headers

表示されるコントロールを使用して、最大 10 までの任意の数のヘッダーを設定できます。名前: 値というフォーマットを使用してヘッダーを指定します。

Connection Management

オプション説明
Keep connection alive/ Close connection after test execution

HTTP/2 Transport は、複数のアクティブな接続の使用を許可します。HTTPS はサポートされていますが、HTTP (h2c) はサポートされていません。
接続設定がすでにオープンされている接続に一致する場合 (たとえばホスト名とポートが同じであるなど)、接続が再利用されます。いずれかの接続設定が異なる場合 (ホスト名やポートなど)、新しい接続が作成されます。
[接続をキープ アライブ] を有効化してテストを「キープアライブ」にすると、SOAtest はテスト実行の最後に close() を呼び出しません。
接続をクローズするには、[テスト実行後に接続をクローズする] を有効化してテストを「接続クローズ」として設定する必要があります。すると、SOAtest は使用された最後の接続をクローズします。これは、該当テストで使用された接続です。
ビルトインの HTTP 1.0/1.1 トランスポートとは異なり、カスタム トランスポートの場合は、すべての実行が完了したときにオープン中の接続を最終的にクリーンアップする処理はありません。接続の最後のテストを「接続クローズ」として指定するのはユーザーの責任です。これを行わない場合、接続はオープンされたままです。
たとえば、次のシナリオでは、テスト実行が終了した後、どちらの接続も保持されます。

Settings A (キープ アライブ)
Settings B (キープ アライブ)
Settings A (キープ アライブ)
Settings B (キープ アライブ)

これを修正するには、各設定の最後のテストを「接続クローズ」としてマークします。

Settings A (キープ アライブ)
Settings B (キープ アライブ)
Settings A (接続クローズ)
Settings B (接続クローズ)

サード パーティのコンテンツ

この拡張機能は、以下のサード パーティのコンテンツを含みます。

その他のライセンスの詳細については、プラグインの licenses フォルダーを参照してください。

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