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Parasoft は継続的テストへの環境ベースのアプローチを提供します— つまり、サービス仮想化、API テスト、テスト データ管理とテスト環境管理を統合し、常に拡大を続ける分散システムを早期に、すばやく、厳密にテストすることを可能にします。

このリリースの内容

Release date: December 1, 2016

概要

最新の Continuous Testing リリース (Continuous Testing Platform 3.0、Virtualize 9.10、SOAtest 9.10) は、サービス仮想化および API テストのためのシン クライアント インターフェイスを提供します。任意のブラウザーから、さまざまなチーム メンバーがすばやく API テストおよびサービス仮想化アセットを作成、利用、共有することを可能にし、テストの「シフト レフト」を実現します。これらのアセットをエコシステムの継続的なテストで利用することで、CI/CD パイプラインを使用した高度な自動化が可能になります。  継続的テスト プラットフォームは、作成したサービス仮想化アセット、テスト アセット、テスト データ、セットアップ アクションを直感的なインターフェイスでテスト環境と関連付けることができるため、初心者でもすぐに必要なテスト環境を正しくセットアップし、テストを開始できます。

最新のリリースでは、高度なトラフィック処理機能、API および Web 機能テストで利用できる Burp Suite (セキュリティ ペネトレーション テスト) との統合、HTTP/2 のサポート、SOAtest Jenkins プラグインなどを追加しました。ソリューションは、Microsoft Azure Marketplace および VSTS Marketplace でも利用可能です。

新機能

自動化を促進する継続的テスト プラットフォーム

Parasoft Virtualize および Parasoft SOAtest を新しい Continuous Testing Platform のシンクライアント インターフェイスと接続することで、チーム メンバーはブラウザーから直接、以下を実行できます。

  • AUT および特定のテスト環境のシステム構成を可視化
  • 接続先のコンポーネントとの通信を記録し、仮想アセットを自動生成
  • API の定義ファイル (Swagger、RAML、WSDL など) からテストおよび仮想アセットを作成
  • 仮想アセットのパフォーマンス、テスト データ、応答ロジックなど、テスト環境の構成を容易に設定
  • 仮想アセット、テスト、テスト データおよびテスト データの設定をテスト環境に関連付け
  • 「使い捨て可能な」テスト環境をただちにデプロイ、破棄
  • テストのニーズに合わせて、接続先のテスト環境を本番環境、ステージング環境、または仮想化した環境に切り替えてテストを実行
  • テスト実行と特定のテスト環境の状態を関連付けるテスト ジョブを定義して実行できるため、不具合を正確に再現するための完全なトレーサビリティを提供
  • テスト結果の正確性を損なう前にテスト環境の設定に関する問題を検出
  • Parasoft Data Repository を使用したテスト データの管理、操作、変更

CTP で作成したアセットは、デスクトップ版の Virtualize および SOAtest からすばやくアクセスし、より高度なニーズに合わせて拡張できます。たとえば、APM データを使用して仮想アセットのパフォーマンスを設定したり、API テストを拡張して Web レイヤー、データベース、モバイル アプリケーション テストなどを含むマルチ チャネル テスト シナリオを作成したり、サポートする 120 個以上のプロトコルやメッセージ タイプを使用してアセットを拡張できます。これらの拡張アセットは、デスクトップ版、シンクライアント、RESTful API からシームレスに更新または使用できます。

Parasoft CTP は、クラウドにもデプロイできます (Docker コンテナおよび AWS または Microsoft Azure)。任意のブラウザーでクラウド上のプラットフォームにアクセスできるため、自動テスト シナリオやデリバリ パイプラインのステージに合わせて、テスト環境に関連付ける仮想アセットのパフォーマンス、データ、振る舞いの特性を一か所で設定できます。  Jenkins などのタスクを使用すると、特定のテストに必要な環境を、いつでも ただちに作成し、必要がなくなったらすぐに破棄することができます。このようなセットアップを簡単にするため、Docker イメージを提供しています。さらに、Parasoft ソリューションは Microsoft Azure Marketplace および VSTS Marketplace でも提供しています。これらには、「従量制」または「BYOL (Bring Your Own License) 」モデルが適用されます。

CTP の API テスト、サービス仮想化、テスト環境管理、テスト データ管理タスク機能を使用することで、さらなる自動化の可能性を広げることができます。

UI の再設計による拡張機能セットの利用

以前は Parasoft Environment Manager という名前で提供されていた製品は、単なる「テスト環境管理」を実行するものでしたが、新しく継続的テスト プラットフォームとして拡張され、サービス仮想化アセット、テスト アセット、テスト データを作成、管理、共有する機能が追加されました。  この最新リリースでは、CTP として UI の再設計が行われ、シン クライアントから Parasoft Virtualize および Parasoft SOAtest が提供する豊富な機能にすばやく簡単にアクセスできるようになりました。  

共通タスクやステータスをリアルタイムに表示するウィジェット

CTP のカスタマイズ可能な「ワークスペース」は、ユーザーにとって重要なアセットやデータに関するステータスをリアルタイムで表示するウィジェットを備えています。たとえば、ワークスペースでは、サーバーのステータス、最近使用された環境およびテスト/サービス仮想化のアセット、エラー、確認するべきリスクなどを一目で把握できるほか、よく使用されるタスク (仮想アセットやテスト作成用のトラフィックの記録、REST エンドポイントの仮想化、REST エンドポイントのテスト、テスト データの管理など) へのクイック リンクを提供します。各チーム メンバーは、それぞれのニーズや好みに合わせた個人のワークスペースを作成できます。 

シンクライアント インターフェイスで利用可能な高度なトラフィック処理エンジン

高度なトラフィック処理エンジン (CTP を Virtualize 9.10 に接続した場合に利用可能) により、シン クライアント インターフェイスのユーザーは、これまではデスクトップ版の Virtualize でのみ提供されていた高度なトラフィック処理機能を利用できます。これにより、より多くのチーム メンバーが、複雑な応答条件や、トラフィックに記録されたリクエストとレスポンス ペア間の関係を持つ仮想アセットをすばやく作成できます。Parasoft ソリューションで作成されるすべての仮想アセットと同じように、これらのアセットは、シン クライアントからだけでなく、デスクトップ版の Virtualize からも簡単にアクセスし、カスタマイズすることができます。シン クライアントまたはデスクトップ版から行った変更は、使用しているインターフェイスにかかわらず、ただちにすべてのチーム メンバーが利用できるようになります。

Burp Suite との統合による API テスト、Web セキュリティ ペネトレーション テスト

急速に業界標準としての認知が進むアプリケーションのセキュリティ テスト ツール (Burp Suite) との統合により、Parasoft ソリューションで今までにないレベルの API および Web セキュリティ ペネトレーション テストが可能になりました。Burp Suite は、機能テスト (ブラウザー テストおよび SOAP または RESTful サービスへの API コールを含む) 実行中に SOAtest が処理する HTTP データを解析します。  Burp Suite はデータ内のセキュリティ脆弱性を検出し、脆弱性の影響、重要度、確度、背景、対処法の詳細を含むレポートを作成します。また、指摘事項は SOAtest にもレポートされ、SOAtest は脆弱性を機能テスト実行結果と関連付けます。結果として、アプリケーションに脆弱性が存在することがわかるだけでなく、どのユース ケースが影響を受けるかも把握できます。Burp Suite および SOAtest のレポートに加えて、これらの指摘事項は Parasoft DTP にも送信できます。DTP は、静的解析から単体テストおよび機能テスト、セキュリティ ペネトレーション テストまでのテスト プロセスの全過程を可視化します。Burp Suite との統合は、SOAtest の Marketplace ファイルとして提供しています。

テストおよびサービス仮想化での HTTP/2 のサポート

Parasoft ソリューションは、新たに HTTP/2 のテストと仮想化をサポートするようになりました。チームで HTTP/2 を採用したり、HTTP/2 を使用する接続先コンポーネントと連携する場合も、すでにある Parasoft 製品およびテスト/サービス仮想化アセットを利用して AUT のテストを行うことができます。HTTP/2 でテストする場合は、SOAtest 用の Marketplace プラグインを使用します。サービス仮想化については、HTTP/2 は既に Virtualize サーバーに組み込まれています。

Fiddler トラフィック ファイルからのテスト/仮想アセットを作成する HTTP Archive (HAR) のサポート

MarketPlace で提供している SOAtest/Virtualize の拡張ツールは、HTTP Archive (HAR) ファイルをトラフィック ファイルに変換します。このトラフィックファイルを使用して、Parasoft の仮想アセットまたはテスト シナリオを作成することができます。この機能は、Fiddler、Charles Web Proxy、その他の HAR ファイルを生成す るソフトウェアで記録したトラフィックからアセットを自動生成します。 

Jenkins Plugin for Parasoft SOAtest

Jenkins を使用し、継続的インテグレーションにおいて SOAtest のテストを実行している場合、この新しい Jenkins プラグインを利用することで、テスト結果を直接 Jenkins ジョブに統合できます。プラグインを使用すると、SOAtest のテスト結果を Jenkins 内で参照できるだけでなく、テストの結果によって Jenkins のワーク フローを制御することもできます。たとえば、SOAtest のテストが失敗したとき、ビルドが次のビルド フェーズへ進行するのを停止できます。このプラグインは、Marketplace ファイルとして提供しています。 

移行の注意点

以下の情報は、CTP 3.0.0 への移行に役立ちます。

データベースの振る舞いを記録するための JDBC ドライバー

バージョン 9.10 では、Parasoft JDBC ドライバー (実データベースの振る舞いを記録し、シミュレートするために使用) が変更されました。Virtualize 9.10 より前にリリースされた JDBC ドライバーは、Virtualize Server 9.10 と通信できません。古いバージョンの JDBC を使用している場合、9.10 に含まれる新しいドライバーに置換してください。新しいドライバーは、古いバージョンの Virtualize とも通信できます。

トラフィック ファイル フォーマットの変更

Virtualize 9.10 では、トラフィック処理エンジンの拡張に合わせて新しいトラフィック ファイルのフォーマットが導入されました。Virtualize 9.10 で作成されたトラフィック ファイルは、古いバージョンの Virtualize では使用できません。

Service Enabled ライセンス

以下を行うには、Service Enabled ライセンスが必要です。

  • Virtualize を CTP に接続する。
  • 外部のデスクトップ版 Virtualize から Virtuallize サーバーを管理する。
  • Virtualize サーバーの REST API にアクセスする。
  • Virtualize サーバーをヘッドレス モードで起動する。

Eclipse 4.6 (Neon)

デスクトップ版 (スタンドアロン版) の Parasoft Virtualize および Parasoft SOAtest は、Eclipse 4.6 をベースにしており、Java 8 が付属しています。

JavaScript エンジンの変更

バージョン 9.10 より前の SOAtest/Virtualize には Java 7 が付属しており、Mozilla Rhino JavaScript エンジンが含まれていました。SOAtest/Virtualize 9.10 には Java 8 が付属しており、デフォルトでは Oracle Nashorn JavaScript エンジンを使用します。Mozilla Rhino エンジンを使用する以前のバージョンの SOAtest/Virtualize で保存されたスクリプトは、現在のバージョンでは、Mozilla 互換拡張をロードした Oracle Nashorn エンジンで実行されます。  スクリプトの動作は以前と変わりませんが、実行時のパフォーマンスが著しく向上します。詳細については、『SOAtest/Virtualize ユーザーズ ガイド』を参照してください。 

JDBC ODBC ドライバーの変更

SOAtest/Virtualize で ODBC 経由でデータベースに接続する際に推奨されるベスト プラクティスは、ベンダー固有の ODBC ドライバーを使用することです。バージョン 9.10 より前の SOAtest/Virtualize には Java 7 が付属しており、関連する JDK の JDBC-ODBC ドライバーが含まれていました。  Java 8 ではこれが非推奨になったため、SOAtest/Virtualize 9.10 で利用できません。以前の JDBC ODBC ドライバーを使用するよう設定された DB Tool またはデータ ソースは、別のドライバーを使用するよう設定を変更する必要があります。

解決済みの問題

このリリースでは、以下の問題が解決されました。

Parasoft CTP/Environment Manager

PR/FR ID説明
118091 TDM: 極度に大きなデータ リポジトリのストリーミングをサポート 
120838 Environment Manager: 環境インスタンスの作成/編集が遅い 
121067 API Testing: 401 ステータス エラーが発生した後、ワークスペースに tst ファイルが表示されない 

Parasoft Virtualize

PR/FR ID説明
106986gzip でアーカイブ化されたコンテンツを含むトラフィック ファイルからの tst & pva 作成をサポート
1163989.9.0 から 9.9.1 にアップデートすると、製品のインストール ディレクトリが入れ替わる
118885 メッセージ フォワードを伴う PVA の予期しない動作
119731 仮想アセット パフォーマンス プロファイルがリモート サーバーに引き継がれない
119855 トラフィック ファイルが壊れた .PVA を作成し、リポジトリの作成が失敗する
120481 空のフィールドを数値として解釈しようとしたときのエラー 
120834 トラフィックから作成した PVA が仮想アセット フォルダー外で作成された場合、誤った URL パス応答条件が生成される
120896 Virtualize から EM の通信が SSL ポートを登録しない
120917 エスケープ文字を含むサービス URL とプロキシを使用したときにエラーが発生する
121094 トラフィックから PVA を作成したとき、パス パラメーターのエンコード/デコードされた文字が一致しない

Parasoft SOAtest

PR/FR ID説明
 90119 テスト変数およびテスト フロー ロジックの保存の問題 
108887HTTP メソッドが POST または PUT 以外のときに Content-Type ヘッダーの指定を可能にする
117442 REST API から返された HTML で日本語が文字化けしている
118528 外部ソースからデータを読み取るデータ ソースのソース区切りが考慮されない
118887 Write File および FileStreamWriter REST API はまだ存在しないターゲット ディレクトリを指定できなければならない
119356 32-bit Windows 版のインストールで Java Virtual Machine Launcher エラーがスローされる
119364 無効な出力ツールがあるカスタム ツールを実行するとエラーがスローされる
119638 UTF-8 データモデルがプラットフォームのデフォルト エンコーディングを使用して読み取りを行う 
119704 [負荷テスト用に設定] が認識できないコンテントタイプのペイロードの最後に '=' を付加する
119741 1 つの .tst でデータソースが複数回メモリにロードされる 
119748 RabbitMQ トランスポートの "replyTo" ヘッダーの問題
119849 変数がマスクとしてマークされているがエンコードされていない場合に環境をインポートできない
120118 Text Data Bank はテキストである MIME Multipart Responses でだけ動作することをマニュアルに記述する
120290 REST クライアント ツールで GET と "Content-type" ヘッダーを利用できない 
120335 リテラル "ファイル" モードの Reference Test でパラメータライズされた変数が認識されない
120361 xmlns が SOAP-ENV ではない場合、要素シーケンスのすべてのメンバーをアサートすると生成された XPath が正しくない 
120464 Event Monitor に連結した Extension Tool への入力に出力が含まれていない 
120934 MIME Multipart ペイロードを使用する REST Client を実行したときの予期しないヘッダー フォーマット 
121154Load Test: Mac OS El Capitan でのファイル ダイアログの問題
121184SQL データ ソースを保存したときに "Url wrong format!" エラーが発生する 
121279 詳細な Load Test レポートで、データ ソース行に空の行 0 が表示される
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