DTP のインストール、 Concerto (4.x) から DTP への移行、および DTP のアップグレードを行う前に、すべての要件を満たしていることを確認してください。

このセクションの内容:

OS

すべてのプラットフォームで 64-bit 版が必要です。DTP は 64-bit の Java Runtime Environment を必要とします。 

Windows

以下のバージョンをサポートします:

  • Windows Server 2022
  • Windows 10
  • Windows 11

Microsoft .NET Framework 4.0 もインストールする必要があります。

Linux

64-bit Java Runtime Environment をサポートする Linux ディストリビューションに DTP をインストールすることができます。

Linux での DTP のインストールと管理には専用ユーザー アカウント (root 以外) を推奨します。

データベースの要件

DTP は MySQL、PostgreSQL、および Oracle データベースをサポートします。DTP で使用するデータベースの設定の詳細については、「データベース接続の設定」を参照してください。

データベース接続をセットアップするために必要な MySQL、PostgreSQL、および Oracle JDBC ドライバーは DTP に同梱されていません。インストールの完了後に、ドライバーをダウンロードして <DTP_DATA_DIR>/lib/thirdparty ディレクトリの下に格納してください。

MySQL

以下のバージョンがサポートされています。

  • MySQL 8.0
  • MySQL 5.7

データがエクスプローラー ビューに継続的にロードされる場合、read_rnd_buffer_size 変数の値を増やしてください。

MySQL でバイナリ ログが有効になっている場合は、ROW または MIXED バイナリ ログ形式を使用する必要があります。STATEMENT 形式は機能しません。

DTP のアップグレード後にデータベースの更新を実行するには、一時ファイルを書き込むための十分なディスク領域が MySQL に必要です。これは大規模なデータベースでは問題になる可能性があります。更新中にテーブルを変更したりインデックスを追加したりすると、MySQL は一時ストレージ (MySQL tmpdir 変数で指定されたディレクトリ、Linux ではデフォルトで /tmp ディレクトリ) に書き込みます。この一時ストレージは、データベース テーブルを格納する場所とは異なるディスク パーティションにある場合があります。MySQL が一時ファイルを保存する場所の設定方法については、https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/temporary-files.html を参照してください。

MySQL の文字セットと照合順序の設定

DTP データベース用の MySQL 作成スクリプトは、文字セットに utf8 を使用し、照合順序に utf8_general_ci を使用します。これは、UTF-8 文字 (日本語や中国語など) をデータベースに格納できるようにするためです。DTP は UTF-8 4 バイト文字セット ("utf8mb4") をサポートしません。

データベースに UTF-8 文字を保存するには、MySQL サーバーの文字セットと照合順序も UTF-8 に設定する必要があります。データベースを作成する前に、MySQL サーバーの設定を変更することを強く推奨します。

  1. my.ini (Windows) または my.cnf (Linux) をエディターで開きます。
  2. [mysqld] の下のセクションで、以下のプロパティを追加または編集します。

character-set-server = utf8

collation-server = utf8_general_ci

サーバーの文字セットの設定の詳細については、MySQL のドキュメントを参照してください: https://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/en/charset-server.html

Oracle

以下のバージョンがサポートされています。

  • 19c
  • 18c
  • 12c (非推奨)

Oracle の文字セットと照合順序の設定

Oracle はターゲットの文字セットを AL32UTF8 に設定することを推奨します。詳細については Oracle Database Migration Assistant for Unicode のドキュメントを参照してください: https://docs.oracle.com/database/121/DUMAG/ch2migrasteps.htm#DUMAG136

PostgreSQL

以下のバージョンがサポートされています。

  • 15
  • 14

データベースの最小接続数

データベース サーバーは少なくとも 150 の同時接続を DTP に提供するべきです。データベース サーバーが十分な数の接続を提供しない場合、最大接続数に達する前に DTP がデータベースへの新規接続を作成できない可能性があります。

DTP Enterprise Pack データベース

DTP Enterprise Pack(Extension Designer を含む) には、独自の組込みの MongoDB が同梱されています。DTP Enterprise Pack をインストールしていて、組込みの MongoDB を使用する場合、MongoDB のドキュメントと以下の抜粋で説明しているように、Linux で XFS ファイル システムを使用するか、Windows で NTFS ファイル システムを使用することを推奨します。外部の MongoDB を使用する場合は、使用するバージョンの要件を参照してください。

MongoDB ドキュメントより
  • Linux/Unix: ドライブを XFS または EXT4 にフォーマットします。XFS の方が MongoDB でのパフォーマンスが良いため、可能であれば XFS を使用してください。
    • WiredTiger ストレージ エンジンの場合、EXT4 で WiredTiger を使用した場合に起こりうるパフォーマンスの問題を避けるために、XFS の使用を強く推奨します。
    • RAID を使用している場合は、RAID ジオメトリを使用して XFS を構成する必要がある場合があります。
  • Windows: NTFS ファイル システムを使用します。FAT ファイル システム(FAT 16/32/exFAT など)は使用しないでください

ハードウェア

最適なパフォーマンスを得るために、DTP とデータベースを異なるサーバーにインストールすることを強く推奨します。それぞれの最小ハードウェア要件を以下の表に示します。また、以下の点に注意してください。

  • DTP を仮想マシン (VM) にインストールする場合、必ず十分なリソースを仮想マシンに割り当ててください。物理マシン上で実行した方が高いパフォーマンスが得られる可能性があります。
  • DTP は I/O 書き込み/読み取りが多いアプリケーションであるため、SSD を使用するとパフォーマンスに大きな違いが生じます。
  • 名前にアンダースコア ("_") を含むマシンに DTP Server をインストールすることはできません。

DTP Server

プロセッサ最小 8 コアを備えた 64 ビット (x86_64) プロセッサ。
メモリ

最小 16 GB の RAM。 DTP Enterprise Pack をインストールする場合は少なくとも 24 GB を推奨。 

ハード ドライブ最小 200 GB。SSD を推奨。

データベース サーバー

プロセッサ最小 8 コアを備えた 64 ビット (x86_64) プロセッサ。
メモリ

最小 16 GB の RAM。  

ハード ドライブ最小 500 GB。SSD を推奨。

ポート

インストールを開始する前に、必要なポートを利用できることを確認してください。

デフォルト ポート説明
80 (Windows), 8080 (Linux)DTP Server
8443 (Windows および Linux)SSL Connector
2002License Server

8005

Apache Tomcat のポート
8082Parasoft 解析エンジンとサード パーティの統合のための Data Collector。
9003セッション管理データを担当する HyperSQL データベース サーバーが使用します。
3306MySQL のデータを送信または取得するために使用されるデフォルト ポート。
5432PostgreSQL のデータを送信または取得するために使用されるデフォルト ポート。
1521Oracle のデータを送信または取得するために使用されるデフォルト ポート。
61617JMS イベント ブローカー。
1883MQTT トランスポート コネクタ。

DTP Server のポートは必要に応じてカスタマイズできます。「DTP ポートの再設定」を参照してください。

DTP Enterprise Pack のポート

DTP Enterprise Pack をインストールしている場合、以下のポートを利用できなければなりません。 

デフォルト ポート説明
8315Enterprise Pack に関連する他のすべてのプロセスを取りまとめる親プロセスのイベント ブローカー。
8314Extension Designer Web インターフェイス。
8320-8399 DTP Enterprise Pack サービス。
8316DTP Enterprise Pack 用の 組込み MongoDB データベース。

IP アドレスの形式

IPv4 および IPv6 アドレスがサポートされています。

ブラウザー

以下のブラウザーの最新バージョンをサポートします。

  • Microsoft Edge
  • Firefox
  • Google Chrome
  • Safari

その他の要件

ファイル ディスクリプタの制限

Linuxでは、1 プロセスあたりのファイル ディスクリプタの数に制限があります。この制限は、DTP が安全にサポートできる同時接続数に影響します。DTP を使用する同時ユーザーの数が多い場合 (たとえば Report Center ダッシュボードあるいは REST API)、DTP を起動する前にファイル ディスクリプタの制限数を増やしてください。

Parasoft は、この制限を同時ログイン ユーザー数の約 100 倍に設定することを推奨します。たとえば、100 人の同時ログイン ユーザーが見込まれる場合、ファイル ディスクリプタの制限は 10,000 で十分でしょう。

サーバーの動作は OS によって異なるため、慎重に判断して環境に適した制限数を決定してください。制限数を増やす方法はディストリビューションによって非常に異なります。制限数を増やすことができるかどうか、およびそのその方法については、OS のドキュメントを参照してください。

ZIP 解凍プログラム

圧縮されたフォルダー/ファイルを解凍できるプログラムをインストール マシンにあらかじめインストールしておく必要があります。 

Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ

Windows 上の DTP Enterprise Pack データベースには Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ (2015 以降) が必要です。このパッケージは非常に一般的であり、システムにすでにインストールされている可能性があります。まだインストールされていない場合、DTP インストーラーはパッケージのダウンロードを試みます。  

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