このセクションでは、Parasoft Test で並行処理を設定する方法について説明します。
このセクションの内容:
並行処理の概要
Parasoft Test では、1 つのジョブ ( 例えば静的解析あるいはレポート生成) を処理する並行スレッドの数をコントロールできます。そのため、ユーザーは自分の優先順位に基づいて並行処理を最適化できます。
例えば、CPU が 4 個あるが、そのうちの 2 個しか Parasoft Test に使用できないものとします ( 他の 2 個の CPU は別のプロセス用です)。Parasoft Test が 4 個すべての CPU をオーバーロードしないようにするために、並行スレッドの最大数を 2 に設定できます。
また、CPU が 8 個あり、そのうちの 2 個だけが他のプロセスによって使用されるものとします。この場合、Parasoft Test の処理を最適化するために、並行スレッドの最大数を 6 に設定できます。
並行処理の設定
並行処理の設定を行うには、次の操作を行います。
- [Parasoft] メニューの [ 設定] をクリックします。
- 左側の一覧から [ 並行処理] を選択します。
- 必要に応じて設定を変更します。以下の設定があります。
オプション | 説明 |
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モード | どのモードをアクティブにするかを決定します。
このオプションはローカル設定ファイルでも指定できます。 parallel.mode=Manual|Auto|Disabled |
並行スレッドの最大数 | 手動モードのみ。 同時に実行できる並行スレッドの最大数を指定します。実際の並行スレッドの数は、CPU の数、利用できるメモリ、およびライセンス設定に基づいて決定されます。 このオプションはローカル設定ファイルでも指定できます。
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空きメモリの制限 | 手動モードのみ。 「アプリケーションで利用できるメモリ全体」に占める「低メモリ状況でキープしておく空きメモリの大きさ」の割合をパーセント値で指定します。このオプションは、他のプロセスが空きメモリを必ず使用できるようにするために使用します。 このオプションはローカル設定ファイルでも指定できます。
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制限なし | 手動モードのみ。 C++test が利用できるメモリに、既存のシステム制限を超える制限をかけないことを指定します。 このオプションはローカル設定ファイルでも指定できます。
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上記の説明にもあるように、並行処理のオプションはローカル設定ファイルでも設定することができます。ローカル設定の詳細については「ローカル設定の指定」を参照してください。
以下は、並行処理に関連するオプションの設定例です。
parallel.mode=Manual parallel.max_threads=4 parallel.free_memory_limit=25 parallel.no_memory_limit=false