DTP はデータを格納するためにリレーショナル データベースを必要とします。このセクションでは、MySQL データベースのインストールについて説明します。Oracle データベース サーバーのインストールと設定については、組織の Oracle 管理者に問い合わせてください。
データベース ドライバーの要件
MySQL 5.5.x - 5.7。最適なパフォーマンスのためにバージョン 5.6.25 以降を強く推奨します。
MySQL 5.6 からデフォルトの binlog_format は STATEMENT であり、これは Bugzilla や JIRA といったバグ トラッキング システム (BTS) との統合で問題を起こすことがあります。確実に BPEL プロセスが開始し、’Update BTS’ 機能を利用できるようにするには、binlog_format を ROW または MIXED に設定してください。
5.6.25 より前のバージョンでの MySQL には既知の問題があり、大量のデータのデータベース ホスティングが必要な場合、問題が発生することがあります ( https://bugs.mysql.com/bug.php?id=76996 を参照)。エラーがスローされないため、この問題によって DTP が無制限にクエリー結果を待つ可能性があります。MySQL 5.6.25 にアップグレードできない場合または MySQL 5.6.25 をインストールできない場合、MySQL 構成ファイル my.cnf または my.ini を編集してこの問題を防ぐことができます (このファイルの場所については
https://dev.mysql.com/doc/refman/5.7/en/option-files.html を参照)。
- DTP Server、Data Collector、および MySQL サーバーを停止します。
- my.ini または my.cnf ファイルをエディターで開き、[mysqld] セクションの下に以下の行を追加します。
read_rnd_buffer_size=1048576
- ファイルを保存し、MySQL サーバーを開始します。
- DTP Server および Data Collector を開始します。
データがエクスプローラー ビューに継続的にロードされる場合、read_rnd_buffer_size 変数の値を増やしてください。
データベース接続をセットアップするために必要な MySQL および Oracle JDBC ドライバーは DTP に同梱されていません。インストールの完了後に、ドライバーをダウンロードして DTP_HOME/lib/thirdparty ディレクトリの下に格納してください。
MySQL データベース サーバーのインストール: Windows
MySQL をインストールして構成する方法については、MySQL のドキュメントを参照してください。http://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/en/index.html
注意事項
- MySQL は、システムの起動時に自動的に起動されるサービスとしてインストールしてください。
- 国際文字セットを設定しないでください。
- Report Center のデータを格納する場所に、十分なディスク容量があることを確認してください。Windows の場合、この場所は一般に以下のディレクトリです。C:\Program Files\MySQL\MySQL Server [version]\data\
ルート ユーザーのパスワードを設定し、記録しておきます。パスワードはコマンドラインから設定できます。
mysqladmin -u root password 'new-password'
データベースの整合性を保証するために、定期的に MySQL データベースの破損をチェックしてください。Windows のコマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。
mysqlcheck -u grs -pgrs GRS
MySQL データベース サーバーのインストール: Linux
多くの Linux ディストリビューションでは MySQL があらかじめインストールされています。MySQL がインストール済であるかどうかについては、組織の Linux 管理者に問い合わせてください。MySQL をインストールする必要がある場合、使用している Linux ディストリビューションのインストールと構成について MySQL のドキュメントを参照してください。https://dev.mysql.com/doc/refman/5.5/en/linux-installation-native.html
データベース テーブル構造の準備
DTP は、データの格納と取得のために、GRS と DTP の 2 種類のデータベースを使用します。初めて DTP にログインするときにデータベース構造を手動で作成できます。また、DTP_HOME/bin/ ディレクトリにあるデータベース作成スクリプトを実行して、素早く GRS と DTP のデータベースをセットアップすることもできます。
このスクリプトは、最初の DTP のインストール後にサービスの開始前に実行します。DTP サービスがすでに実行中の場合は、「DTP サービスの停止」の操作に従って DTP サービスを停止してください。
データベース作成スクリプトの実行: Windows
Windows 版インストーラーに同梱されたデータベース作成スクリプトは、単に新しいデータベース スキーマとスキーマ オブジェクトを作成します。このスクリプトを実行するには管理者権限が必要です。
- Windows エクスプローラーで DTP_HOME/bin ディレクトリを表示します。
- databasesetup.bat を右クリックし、コンテキスト メニューから [管理者として実行] を選択します。
GRS と DTP データベースについて以前に構成されたデータベース接続設定をスクリプトがチェックします。スクリプトから促されたら、データベース接続設定を指定します。可能な場合は、デフォルト値が括弧で囲んで示されます。 - スクリプトが正常に終了したら、DTP サービスを開始します。「DTP サービスの開始」を参照してください。
データベース作成スクリプトの実行: Linux
- DTP_HOME/bin/ ディレクトリにある dtpconsole.sh スクリプトを実行します。
- Option 4 - Database を選択します。
- GRS と DTP データベースについて以前に構成されたデータベース接続設定をスクリプトがチェックします。以前にデータベースを構成していない場合、その後の処理を選択するよう促されます。新規にデータベース スキーマを作成するか、スキーマ オブジェクトに既存のスキーマを投入するか、以前に構成したデータベーススキーマを使用するか、または何もアクションを実行しないかを選択します。
- スクリプトから促されたら、データベース接続設定を指定します。可能な場合は、デフォルト値が括弧で囲んで示されます。
- スクリプトが正常に終了したら、DTP サービスを開始します。「DTP サービスの開始」を参照してください。
データベースとの接続
データベース作成スクリプトの実行が正常に完了したら、Web UI からデータベースに接続するための認証設定を構成することができます。
- ログインしてライセンス コードが承認されると、データベース構造がチェックされ、該当する場合、[データベース設定] ページが表示されます。JDBC ドライバーの要件を満たしていない場合 (Database Driver Requirementsを参照)、メッセージが表示され、JDBC ドライバーをダウンロードするよう促されます。
- JDBC ドライバーをインストールすると、データベース接続を構成するか新規にデータベースを作成できます。
- [新規作成] をクリックしてデータベース テーブルの作成を開始します (データベース サーバーへのルート アクセスが必要です)。
- DTP Server と Data Collector のサービスを再開します。「DTP サービスの開始」を参照してください。