このリリースの内容は以下のとおりです:
Release date: October 26, 2020
インストーラーのアップデート
- インストールで Parasoft Test ディレクトリを作成しなくなりました。SOAtest/Virtualize の移植性と柔軟性の向上のため、関連するすべての依存関係をメインのインストール ディレクトリにマージしました。
- SOAtest/Virtualize に同梱する JDK には、広くサポートされている OpenJDK 実装の ZuluJDK を採用しました。
- スタンドアロン デスクトップには、Eclipse 2020-06(4.16.0)を採用しました。
Smart API Test Generator のテスト生成機能のアップデート
Smart API Test Generator に次のアップデートを施しました。
アプリケーション固有のテスト生成用のプロパティファイル
Smart API Test Generator は、Salesforce または Guidewire 固有の構成を使用して、Parasoft Recorder でキャプチャした API トラフィックからテストを作成できるようになりました。SOAtest のワークスペース配下のTestAssets/test_templates ディレクトリにアプリケーション固有の tst_creation.properties ファイルが自動的に追加されるようになりました。この構成は、API トラフィックの記録時に Salesforce または Guidewire アプリケーションタイプが選択されたことを SOAtest が検出したときに使用されます。
テスト生成ウィザードのアップデート
Smart API テスト生成ウィザードで、テストの生成時に使用するテスト生成用のプロパティファイルを指定できるようになりました。このウィザードでは、SOAtest に付属の一般アプリケーション、Salesforce アプリケーション、および Guidewire アプリケーションのプロパティファイルのいずれかを使用するように選択可能になりました。そのため、さまざまなケースのテスト生成が可能になりました。詳細は、トラフィックからの Smart API テストの作成 をご参照ください。
Smart API テスト生成用のプロパティファイルのバージョン管理
Smart API テストの構成に使用される tst_creation.properties ファイルには、最新リリースで利用可能な新機能が自動的に追加されるようになりました。以前は、カスタム構成を維持するために、既存の tst_creation.properties ファイルが保持されていましたが、このアップデートでは、カスタム構成を引き続き保持しつつ、新しいパラメーターがデフォルト構成でファイルに追加されるようになりました。
詳細は、Smart API テスト生成の設定 をご参照ください。
Parasoft Recorder は、tst_creation.properties ファイルを同梱しなくなりました。代わりに、tst_creation.properties.example ファイルを同梱するようになりました。このファイルはデフォルトでは使用されません。
詳細は、Parasoft Recorder をご参照ください。
アップグレード ノート
すべてのテスト生成用の構成ファイルは、<ワークスペース>/TestAssets ディレクトリではなく <ワークスペース>/TestAssets/test_templates ディレクトリに生成されるようになりました。TestAssets ディレクトリに既存の tst_creation.properties ファイルがある場合は、SOAtest/Virtualize の再起動時にそのファイルを新しい場所に移動します。
新しいタスク抑制のフォーマット
静的解析の違反と失敗したテストケース ステップの抑制は、parasoft.suppress ファイルで管理されるようになりました。そのため、このファイルに記述された抑制の設定を、テストファイルと一緒にソース管理システムに保存できるようになりました。この変更の結果、抑制ビューは非推奨になり、古いバージョンの SOAtest で作成された抑制のみが読み取り専用として表示されるようになりました。
レガシー機能のサポート終了
このリリースでは、次の機能、ツール、および統合が削除されました。
レガシー ブラウザー テストエンジン
Parasoft のレガシー ブラウザ テストエンジンはサポート削除されました。
SOAtest は Selenium WebDriver を使用してテストを再生しますが、Parasoft レガシー エンジンで再生するように構成されたテストは手動で更新する必要がある場合があります。詳細は、Selenium WebDriver エンジン をご参照ください。
SOAtest レガシー スタブサーバー
SOAtest レガシー スタブサーバーは削除されました。stubs プロジェクト フォルダ配下にある既存のスタブはデプロイされなくなります。Virtualize のライセンスを適用すると、スタブは自動的に仮想アセットに変換されます。
SOAtest スタブを含むワークスペースで SOAtest/Virtualize を起動したときに Virtualize が stubs プロジェクトを検出すると、スタブファイルを VirtualAssets プロジェクトに自動的にコピーします。スタブ用の .tst ファイルは .pva ファイルに変換され、stubs プロジェクト内の既存の stubs.xml ファイルに基づいたデプロイメントが作成されます。
SOAtest/Virtualize をシャットダウンし、VirtualAssets プロジェクトを削除することで、移行プロセスを開始できます。自動移行プロセスは、SOAtest/Virtualize の起動時にトリガーされます。
ビルトイン ISO 8583 機能
ISO8583 のネイティブ サポートは削除されました。この機能を置き換えるには、Parasoft ISO 8583 Extensions プラグインをダウンロードして SOAtest/Virtualize に設定する必要があります。詳細は、テクマトリックス株式会社の担当者にお問い合わせください。
アップグレード後、既存の ISO 8583 Client と ISO 8583 Massage Responder は使用できなくなったり機能しなくなったりするため、アップグレードする前に、Parasoft ISO 8583 Extensions プラグインをインストールし、既存のISO 8583 の設定をプラグインに移行する必要があります。
AmberPoint テスト生成
SOAtest は、AmberPoint SOAP メッセージ ファイルからテストを作成しなくなりました。AmberPoint ファイルから作成された既存のテストは引き続き機能します。
非同期リクエスト テスト
Web 記録からテストを生成するときに、非同期リクエスト テストを生成するように SOAtest を構成することはできなくなりました。
レスポンス スタブの自動生成
Web 記録からテストを生成するときに、レスポンス スタブを自動的に生成するように SOAtest/Virtualize を構成することはできなくなりました。
BEA AquaLogic
SOAtest は、BEA AquaLogic Enterprise Repository で宣言されたサービスに基づいてテストを生成しなくなりました。BEA リポジトリから作成された既存のテストは引き続き機能しますが、コンプライアンス ポリシーと機能テストの結果はレジストリに報告されなくなりました。
CentraSite Active SOA Registry
SOAtest は、CentraSite Active SOA Registry に公開されたサービスに基づいてテストを生成しなくなりました。CentraSite を使用して作成された既存のテストは引き続き機能しますが、コンプライアンス ポリシーと機能テストの結果はレジストリに報告されなくなりました。
Jtest 連携
Parasoft Jtest 9.x との連携は削除されました。これは、次の機能に影響します:
- SOAtest から Jtest を実行することによるランタイム エラー検出は削除されました。
- Jtest Tracer ツールは削除されました。
- Java アプリケーションのイベント監視は削除されました。
JUnit テスト生成
- Web 記録から JUnit テストを記録または生成する機能は削除されました。
- webking.api.browser および webking.api.browser2 パッケージが Extensibility API から削除されました。
SOAtest/Virtualize サーバー REST API の XML サポート
application/xml メディアタイプは、REST API でサポートされなくなりました。
削除されたソース管理システムのサポート
次のソース管理システムのサポートが削除されました:
- AccuRev
- ClearCase
- CVS
- Serena Dimensions
- StarTeam
- Synergy CM
Visual Source Safe
その他のアップデート
- CTP でコア機能を使用するには、SOAtest/Virtualize 9.10.0 以降が必要になります(2020.2 を推奨)。
- CTP には、HyperSQL Database 2.5.1 が同梱されています。
- CTP は Oracle Database 19c をサポートするようになりました。
- CTP は Oracle Database 11g をサポートしなくなりました。
- CTP の Service Virtualization 機能にイベントメッセージビューが追加されました。
- CTP のプロビジョニングレベルのユーザーは、ジョブ実行変数を変更できるようになりました(変更を保存することはできません)。
- CTP からサーバーを更新することにより、system_jars フォルダーにアップロードされた JAR ファイルをロードできるようになりました。
- SOAtest/Virtualize サーバーの .war は、Tomcat 9 へのデプロイがサポートされました。
- デスクトップからリモート SOAtest/Virtualize サーバー 9.10.7 以前への接続のサポートは終了しました。
- CTP インターフェイス(テストシナリオ、REST Client、SOAP Client など)の [要件] フィールドが [作業項目] に変更されました。
- CTP で生成された変更履歴の CSV ファイルを日付範囲でフィルタリングする機能が追加されました。
- Safari は Web テストでサポートされなくなりました。
解決済みの PR/FR
ID | Description |
---|---|
CTP-5816 | CTP から実行ボタンを選択すると、環境参照を使用するテストが失敗する |
CTP-5870 | 環境参照があるテストの環境を切り替えることはできません |
CTP-5887 | ジョブの並列実行中にジョブ履歴UIに誤った環境情報が表示される |
LT-1318 | 参照テストスイートがプロファイル操作を遅くしてHPMモードを中断する |
SOA-12179 | parasoft ファイルで一時的なスペースが埋められる |
SOA-12499 | ドキュメントの HTTP プロトコルのセクションで OAuth 2.0 クライアント資格情報フローを説明する |
SOA-12504 | 回帰コントロールの作成/更新がセットアップ/ティアダウンテストを間違った順序で実行する |
SOA-12575 | -J-Dparasoft.hideMaskedEnvironmentVariables=true 起動引数を使用しても SOAtest レポートで環境に設定したパスワードが公開される |
SOA-12696 | REST Client に "application/vnd.api+json" のサポートを追加する |
SOA-12756 | 新しい Java 8 リリースで SOAtest/Virtualize をリリースする |
SOA-12760 | SOAtest デスクトップの XML/HTML レポートでトラフィックの重複を削除する |
SOA-12777 | NTLM タイプ 3 メッセージで大文字のドメインが送信されるため、NTLM 経由の認証に失敗する |
SOA-12808 | 回帰コントロールが、マップする diff コントロールがないことを報告する |
SOA-12809 | パラメータ化されたテストの回帰コントロールの更新で間違ったデータソース列が表示される |
SOA-12852 | OpenAPI で -requestBodies への $refs に関する JSON スキーマを検出できない |
SOA-12893 | テストを一括で無効にする検索と置換のオプションがドキュメントに記載されたままになっている |
SOA-12928 | データバンクで抽出したときにマスクされた環境変数がプレーンテキストでコンソールに表示される |
VIRT-4104 | JMS および Websocket リスナー PVA が無効になっているときにポートを解放する |
VIRT-4110 | カスタムリスナーで非同期メッセージ処理用のAPIを追加する |
VIRT-4120 | 日本語の文字を使用した PVA を使用すると、データリポジトリサーバーに適切な配列を作成できない |