チームに適した .tst ファイルのレイアウト ガイドラインが確立したら、共同作業を可能にするために、テスト資産をチームで共有するメソッドを確立することが重要です。
共有ディレクトリと共有ネットワーク ドライブ
テスト ファイルを共有ディレクトリやネットワークにマウントされたドライブに格納しているユーザーもいます。これは、特に他のテスト資産をこの方法で共有しているようなユーザーにとっては有効かつ簡単な共有手段です。しかし Parasoft はリポジトリの使用を強く推奨します。リポジトリは、同じファイルを複数のユーザーで扱うのにより適しています。
共有ディレクトリやネットワーク ドライブを使用する問題点は、次のとおりです。
- ローカル ファイル システムよりもアクセスが遅くなることがあります。しばらくの間はこのメソッドで問題なかったとしても、アセットが徐々に大きくなるにつれてネットワーク アクセスの減速に悩むというケースもあります。 特にデータ ソースやペイロード ファイルが非常に大きくなったときや、ユーザーがリモートで作業するときなどです。
改訂管理ができません。そのため、計画外の変更によって以前のバージョンにリソースを戻す必要がある場合 (または単純にテスト対象のシステムの機能に改訂を反映する場合)、手動でロールバックする必要があります。(SOAtest は .tst ファイルのワンステップ保存によるバックアップを保持できますが、この問題を解決するために意図された機能ではないので注意してください。)
- 同時接続を管理できません。そのため、2 ユーザーが同じファイルを開いて同時に変更した場合、お互いの作業を上書きしてしまいます。
ソース管理システム
テスト ファイルを管理し、すべてのユーザーが同期を取れるようにするためにも、Parasoft はソース管理システムの使用を強く推奨します。ソース管理システムは、上記の問題を軽減します。
SOAtest は市場のほとんどすべての一般的なソース管理システムに接続できます。SOAtest からソース管理システムを使用してテスト ファイルを共有することは簡単です。関連するベンダーの Eclipse プラグインを SOAtest にインストールしたら、ファイル、フォルダーまたはすべてのプロジェクトを右クリックしてリポジトリへアップロードすることによって、共有や変更のコミット、他のユーザーが更新したファイルのダウンロードが可能となります。ソース管理システムは衝突を回避し、効率的な共同作業を可能にします。