このリリースの内容は以下のとおりです:

Release date: October 10, 2023

OpenAI による API テストシナリオの生成

この最新リリースでは、Parasoft SOAtest に OpenAI および Azure OpenAI LLM プロバイダーとのシームレスな連携が実装され、API テスト機能が強化されました。これらの連携による SOAtest の AI 支援によるテスト シナリオの生成で、ユーザーは  OpenAPI/Swagger 定義と自然言語の命令に基づき、API テストを生成できるようになりました。

主な機能

  • ユーザーは、OpenAPI/Swagger サービス定義ファイルとテキストベースの指示を提供できます。
  • SOAtest の OpenAI 連携は、指定された要件に合わせたテスト シナリオを提案し、テスト作成プロセスを簡素化します。
  • 生成されたテスト シナリオには、SOAtest の包括的なツールセットがシームレスに組み込まれるため、徹底した・効率的なテストを保証します。

これらの機能強化により、SOAtest は効率的でインテリジェントなテスト ソリューションをユーザーに提供し続け、ユーザーがテストの目標を正確かつ簡単に達成できるよう支援します。AI 支援によるテスト シナリオの生成方法の詳細については、OpenAPI/Swagger 定義からのメッセージレスポンダーの作成 を参照してください。

マイクロサービスのコード カバレッジ

Parasoft は、分散マイクロサービス アーキテクチャで構成されたアプリケーションのコード カバレッジを収集する機能を拡張しました。進化し続けるデジタル環境では、複雑なマイクロサービス エコシステムが標準となっており、その信頼性と品質を確保することが課題となる場合があります。このような分散アーキテクチャにも対応するように拡張された Parasoft のコード カバレッジ機能で、テストの信頼性と効率を向上させる強力なツールをユーザーに提供します。

主な機能

  • 包括的なコードカバレッジ分析
    • Parasoft は、分散マイクロサービス アーキテクチャを構成する Java および .NET コンポーネントのテスト コード カバレッジを計算します。Parasoft CTP の柔軟な REST API を使用し、これらの機能を外部の機能テスト ツールや自動化フレームワークと統合できます。
    • Parasoft DTP は、コンポーネント レベルの粒度でテストを関連付け、アプリケーション全体の高品質なスナップショットをユーザーに提供します。
  • 柔軟なシステム定義
    • Parasoft は、Parasoft CTP の Environment Manager モジュールを介して、分散システムの定義および構成をするためのクリーンな Web ベースのユーザー インターフェイスを提供します。さらに、ユーザーは YAML または JSON ファイルを介して、動的デプロイ用の自動システム構成を定義できます。
    • Parasoft CTP は、システムの健全性と、テストおよびコード カバレッジを取得するための環境の準備状況を継続的に監視します。
  • テスト影響分析
    • マイクロサービスは、ペースの速い開発およびリリースのワークフローをサポートするように設計されています。Parasoft プラットフォームを使用すると、個々のマイクロサービス コンポーネントの変更を検出し、それらの変更を検証するために再実行する必要があるコンポーネントまたはエンドツーエンドのテストの特定が可能になります。これにより、ユーザーは完全な回帰サイクル(すべての回帰テスト)ではなく、テストのサブセット(一部)のみを実行できるようになり、貴重な時間を節約できます。

Parasoft は、コード カバレッジの包括的なビューを提供することで、ユーザーがアプリケーションの品質についてデータに基づいて決定できるようにします。テスト作業の効率は最も重要であり、Parasoft の正確な影響分析により、集中的な検証が保証され、貴重な時間とリソースが節約されます。CTP をカバレッジ エージェントに接続する方法の詳細については、CTP とカバレッジ エージェントの接続 を参照してください。

Web アクセシビリティ スキャン

Web アクセシビリティ スキャン ツールは、WCAG 2.1 などの Web アクセシビリティ ガイドラインへの準拠を達成するのに役立ちます。Web UI テストの再生中にブラウザーのコンテンツをチェックするため、既存のテストに簡単に統合できます。このリリースでは、アクセシビリティ テストをサポートするいくつかの機能が提供されています。

主な機能

  • Web アクセシビリティ スキャン ツールをブラウザー再生テストに簡単に関連付けできます。
  • WCAG 2.1 AA 標準に基いた alt 属性、ARIA ロール、フォーム要素、リンクなどをカバーするアクセシビリティ ルールのセットを使用できます。
  • 要素のプロパティ、XPath、またはスクリプトを使用して、スキャンの範囲を特定の要素に制限するようにカスタマイズできます。
  • 特定の要素とルールを除外してアクセシビリティ テストを調整し、結果の精度を向上させることができます。

Web アクセシビリティ スキャン ツールの詳細については、Web Accessibility Scan の追加 を参照してください。

Virtualize ラーニング モード

このリリースでは、Parasoft は Virtualize のラーニング モードを実装しました。この機能を使用すると、Virtualize はライブ状態の HTTP エンドポイントからのレスポンスを記録・学習してエミュレートし、仮想アセットを最新の状態に更新(即時反映)します。仮想化したエンドポイントは、実際のエンドポイントが使用できない場合に、信頼性の高いフェイルオーバーとして使用できます。これにより、サービス仮想化に関連するセットアップ作業が最小限に抑えられ、メンテナンス コストが削減されます。

主な機能 

  • プライマリ接続とセカンダリ接続をサポートします。
  • リバースおよびフォワード プロキシ タイプをサポートします。
  • プロキシを右クリックしてモードを [レスポンスの学習: すべて有効] または [レスポンスの学習: すべて無効] に切り替えることで、ラーニング モードの有効化または無効化をサポートします。

ラーニング モードの詳細については、リクエスト/レスポンス ファイル を参照してください。

更新されたメッセージ プロキシ接続設定

メッセージ プロキシ接続設定の UI ビューが更新され、設定が簡単になり、ユーザー エクスペリエンスが向上しました。これには、トラフィックをルーティングするための簡略化された URL フィールドと、有効なレスポンス コードの追加のフェイルオーバー条件のためのフィルタが含まれます。 詳細については、HTTP リバース プロキシの設定 および HTTP フォワード プロキシの設定 を参照してください。

Kafka サポートの強化

Parasoft は、最も複雑で要求の厳しいイベント駆動型およびストリーミングのユースケースをサポートするために、Kafka 拡張機能を強化しました。Parasoft は、SOAtest と Virtualize の両方で Avro メッセージ形式と Confluent Schema Registry をサポートするようになりました。

主な機能

  • Avro メッセージ形式のサポート: Parasoft の Kafka 拡張機能は、洗練されたデータ シリアル化をする Avro とシームレスに連携するようになりました。このサポートにより、複雑なデータ構造を効率的に処理できるようになり、Kafka エコシステム内でのシームレスな通信が保証されるようになりました。 
  • Confluent Schema Registry 連携: 強化された Kafka 拡張機能は、Confluent Schema Registry と完全に互換性があります。スキーマの進化と検証を簡単に管理できるようになり、Kafka メッセージの信頼性と一貫性が向上しました。 
  • 統合されたテスト エクスペリエンス: 機能テストに SOAtest を使用する場合でも、サービス仮想化に Virtualize を使用する場合でも、Avro メッセージ形式のサポートは両方のプラットフォームにシームレスに統合されます。

詳細については、Apache Avro Extension および Kafka Extensions を参照してください。

その他のアップデート

  • macOS の Apple Silicon (aarch64) プロセッサをサポートしました。
  • CTP テスト実行ジョブ レポートを削除できる機能は、管理者のみに制限されました。

  • ユーザーは、メッセージ プロキシのフェイルオーバー動作をカスタマイズして、2xx 範囲外の HTTP レスポンス コードでも成功するようにできるようになりました。詳細については、HTTP リバース プロキシの設定 および HTTP フォワード プロキシの設定 を参照してください。

  • Parasoft Recorder は、プロキシを経由せずに API トラフィックを記録できるようになり、API トラフィックを記録してテストに変換するために Chrome のセキュリティ設定を緩める必要がなくなりました。
  • Parasoft Recorder での Salesforce および Guidewire のサポートを削除しました。これらのアプリケーションをサポートする更新は今後リリースされません。

  • CTP の JWT 認証は非推奨となり、将来のバージョンでは削除される予定です。CTP ユーザーは、JWT ではなく OAuth 2.0 に OpenID connect を使用することを推奨します。

  • MIME および DIME 添付ファイルを SOAP メッセージとともに送信する機能は非推奨となり、将来のバージョンでは削除される予定です。

  • XML 暗号化ツールと XML 署名ツールのエミュレーション オプションは非推奨となり、将来のバージョンでは削除される予定です。

  • MySQL 5.7 のサポートは CTP で非推奨となり、将来のアップデートで削除される予定です。MySQL 8 へのアップグレードを検討してください。

  • Oracle 12c のサポートは CTP で非推奨となり、将来のアップデートで削除される予定です。Oracle 21c へのアップグレードを検討してください。

  • Tomcat 8.5 のサポートは非推奨となり、将来のアップデートで削除される予定です。Tomcat 9 へのアップグレードを検討してください。

  • 構成設定の report.generate_htmls= が削除されました。代わりに report.format= 設定を使用して HTML レポートを生成する必要があります。 詳細については、設定 を参照してください。

  • バージョン 2023.2.1 で、 Apache ActiveMQ (CVE-2023-46604)、Apache Tomcat (CVE-2023-42794)、および Apache Santuario - XML Security for Java (CVE-2023-44483) の脆弱性に対処しました。

解決済みの PR/FR

ID説明
CTP-8762CTP 2023.1.0 システムのインポートに失敗する
CTP-8972CTP での SOAVirt サーバー ステータス エラー
LT-1491Load Test での環境変数のマスク
LT-1493同じマシン上で 2 つ以上のロード ジェネレーターを使用できない
SOA-15994カスタム ツール (MongoDB など) の出力に追加した JSON Assertor が問題や不正なアサーション (偽陰性) を報告しない
SOA-16249

高度に再帰的な型定義を備えた OpenAPI を使用するとフリーズや OutOfMemoryError が発生する

SOA-16311古い回帰コントロールの値が Diff ツールに保存されたままになる
SOA-16419

SOAtest ペネトレーション テスト レポートに「セキュリティの問題」セクションが表示されない

SOA-16630

大きなトラフィック ファイルをアップロードすると、Parasoft Recorder がリクエスト全体をバッファリングする (OutOfMemoryError)

VIRT-6602

内部 MQ プロキシが 2 番目のリスナーを開始できない

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