このリリースに関する情報:

リリース日: 2020 年 4 月 16 日

静的解析の結果に優先度を付ける AI/機械学習

本リリースでは、修正が必要なコード解析違反を認識する方法を DTP に学習させるための新しい AI/機械学習機能が導入されました。新しいコード解析データが DTP にレポートされたときに、最初に修正する必要のある違反を DTP が予測できるようになるため、違反の修正プロセスがスピードアップします。この機能は、"修正" および "抑制" として分類された違反を分析し、検出したパターンに基づいて予測モデルを作成します。モデルが作成された後、DTP はビルド内のどの違反に修正アクションを割り当てるかを予測します。違反のレビューとアクションの割り当てを続けることで、予測モデルは徐々に改善されます。 

DTP のインストーラー

DTP のインストール ディレクトリが 2 つのメイン ディレクトリから構成されるようになりました。

  • アプリケーション ディレクトリ: バイナリ、Web サーバー、およびその他のファイルを含む
  • データ ディレクトリ: 構成ファイル、および接続されたコード解析/テスト実行ツールから DTP にレポートされたデータを含む。

この構造により、Docker などのコンテナに DTP をデプロイできます。DTP または License Server のスタンドアロン インスタンスをコンテナ化されたシステムにデプロイするには、新しいコンテナ イメージまたはインスタンスに対して新規にライセンスを発行する必要があります。

作業アイテム管理システムとの統合

CollabNet TeamForge が、DTPとアジャイル計画および要件管理システムとの統合の一部としてサポートされるようになりました。この統合により、DTP の違反エクスプローラーとテスト エクスプローラーから TeamForge で直接作業アイテムを作成したり、DTP で追跡されたテスト実行と関連する作業アイテムとの間でトレーサビリティを確立したりすることが可能です。  

作業アイテム管理システムの統合は、DTP から作成された作業アイテムをどのように外部システムで作成するかをコントロールするための新しいプロパティもサポートします。この新しいプロパティを使用すると、DTP のコード解析とテストの結果を、外部システムのカスタム作業アイテム タイプにマッピングできます。  

統合拡張機能には、テスト中の作業アイテムの割合を示す新しいテスト カバレッジ ウィジェットも含まれています。

さらに、codeBeamer の統合には、複数のトラッカーと同期する機能が含まれるようになりました。

Security Compliance Pack の更新

CWE Compliance アーティファクトが C/C++test からの静的解析レポートをサポートするようになりました。C/C++test について次の実装がサポートされます。

  • CWE Top 25
  • CWE Top 25 + On the Cusp 

さらに、Jtest および dotTEST の CWE Compliance アーティファクトで CWE List Version 4.0 がサポートされるようになりました。

静的解析モジュールの更新の詳細については、ご使用の Parasoft 製品のドキュメントを参照してください。  

Traceability Report の更新

Security および Automotive Compliance Pack に付属する Traceability Report が更新されました。これで、レポートからファイルとレビューをフィルタリングできるようになったほか、メイン レポートから偏差レポートを表示したときに変更履歴も確認できるようになりました。 

プロジェクトのビルド詳細の保持

DTP プロジェクトごとにデータベースに保持するデータ量をビルド数で指定できるようになりました。これにより、DTP のディスク容量の配分をカスタマイズできます。 

ポートフォリオ

複数のプロジェクトのデータをポートフォリオに集約できるようになりました。これにより、静的解析またはテストの統計を 1 つのインターフェイスで確認できます。ポートフォリオをサポートするために、以下のウィジェットも追加されました。

  • ポートフォリオ - 違反統計情報このウィジェットは、ポートフォリオ内の各プロジェクト フィルターの違反数を示します。
  • ポートフォリオ - テスト統計情報このウィジェットは、指定されたポートフォリオのフィルターのテスト統計を表示します。

コンテキスト パスのサポート

DTP は、リバース プロキシ環境のコンテキスト パスをサポートするようになりました。これにより、異なるコンテキスト パス上の単一のポートを介して DTP アプリケーションにアクセスできるようになります。

バージョン番号の変更

DTP を含むすべての Parasoft 製品は、次の書式のバージョン番号を使用します: YYYY.release 

その他の更新点

  • Windows Server 2012 のサポートは終了しました。
  • Windows 7 のサポートは非推奨であり、将来のリリースで削除される予定です。
  • DTP アプリケーションを実行する Tomcat Web サーバーが 9.0.33 にアップグレードされました。
  • メトリクス データ用に保持するデフォルトのビルド数が 8 から 10 に変更されました。 
  • Data Collector のバックアップ API エンドポイントが削除されました。DTP インストーラーが変更された結果、このエンドポイントは不要になりました。
  • REST API を使用してテスト コンフィギュレーションを更新できるようになりました。
  • User Administration モジュールに新しい権限コントロールが追加され、管理者以外のチーム メンバーがテスト コンフィギュレーションを編集できるようになりました。

FR と PR

本リリースでは以下の FR と PR に対応しました。

ID説明
DTP-11055[ポートフォリオ - テスト統計情報] ウィジェットの外観の変更
DTP-11054[ポートフォリオ - 品質ステータス] ウィジェットに表示される列をカスタマイズする機能
DTP-10758DTP フィルター UI ページが API ERROR を返す
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