このセクションでは、動的スタブのためのスタブ API の使用について説明します。動的スタブを使用すると、特定のテスト ケースに対してスタブの振る舞いを指定できます。スタブの振る舞いはテスト ケース内で定義されるため、テスト ケース固有の振る舞いをプログラミングするためにスタブ本体を変更する必要はありません。
このセクションで説明する内容は、テスト ケース エクスプローラーやテスト ケース エディターを使った一般的なテスト ケースの管理タスクには必要ありません (「テスト ケース エディターによるテスト スイートとテスト ケースの追加」を参照)。しかし、スタブ API にテスト ケース コードから直接アクセスしたり、テスト ケース エディターの「スタブ」ステップの USE CUSTOM ACTION を介してアクセスしたりするための手掛かりになるでしょう。
動的スタブは、「テスト ケースから呼び出されるスタブ用の関数」 で説明する機能に取って代わるものです。テストケースから呼び出されるスタブ用の関数は、レガシー スタブでだけ使用するか、動的スタブの機能では不十分な場合にだけ使用するべきです。
動的スタブを使用すると、オリジナル関数の定義を変更することなく、簡単に関数の振る舞いを変更することができます。関数の振る舞いを動的に定義したり再設定したりすることが可能です。通常、動的スタブはテスト ケースの一部であり、特定の関数呼び出しに対するテスト ケース固有の要件を満たすために役立ちます。ユーザーが定義した関数の振る舞いが解釈され、C++test の自動生成スタブ関数によって実行されます。