このリリースの内容は以下のとおりです:
このリリースでは、次の 3 つのキー エリアが重点的に強化されています。
- 既存の継続的デリバリー パイプラインへの継続的テストおよびサービス仮想化の統合: 使いやすい Parasoft プラグインにより CI が簡略化されます。プラグインは一般的な継続的インテグレーション サーバー ソフトウェア (Bamboo、Jenkins、VSTS および Team City) からの継続的テストを容易にします。
- 継続可能なテスト パスの強化: テストの作成およびコミュニケーションの方法が発達するにつれ、ビヘイビア駆動開発 (BDD) および IoT プロトコルがより一般的になりました。SOAtest は Cucumber によって BDD をサポートし、ビジネス部門の担当者が意味のある API テストを作成できるようになりました。また、業界固有のプロトコルによって機能テストと IoT 環境を緊密に統合し、競争の先端を行くことが可能になります。
- 現実的なテスト データの利用を促進: Test Data Modeling が導入されました。テスト データの再利用のために設計された Parasoft の新機能を利用して、データの課題にしっかりと対処できます。Continuous Testing Platform の使いやすい新規モジュールからデータをキャプチャ、マスク、モデル化、生成できます。
Parasoft と継続的インテグレーション
Parasoft はお客様の声に耳を傾けます。業界標準の CI サーバーで利用可能な新しいプラグインによって継続的テスト機能のサポートが拡張されました。プラグインを利用すると、CI プロセスの中で直接 SOAtest のテスト結果を参照したり、操作することができます。結果として、自動化されたインテグレーションでテストを行い、結果に基づいて固有の情報をレポートし、ビルドを成功または失敗させることができます。
Parasoft Findings Plug-in for TeamCity
Parasoft Findings プラグインは Parasoft のレポート XML から結果を収集し、成功/失敗したテストの数および結果の詳細を TeamCity 環境に表示します。結果は視覚的に見やすいよう、グラフ形式のトレンド データとしても表示できます。
詳細については次の Web サイトを参照してください。
- https://github.com/parasoft/parasoft-findings-teamcity
- https://plugins.jetbrains.com/plugin/9949-parasoft-findings
Parasoft Findings Add-on for Bamboo
Parasoft Findings アドオンは、テスト実行後タスクを作成し、Atlassian Bamboo プロジェクトと Parasoft の機能テストおよび単体テストの結果を統合します。Parasoft SOAtest 9.x、C/C++test、Jtest、および dotTEST がサポートされています。タスクは Parasoft のレポート XML から結果を収集し、テストの成功/失敗および結果の詳細を表示します。さらに解析を行うために、結果はグラフ形式のトレンド データとしても表示できます。
詳細については次の Web サイトを参照してください。
- https://github.com/parasoft/parasoft-findings-bamboo
- https://marketplace.atlassian.com/plugins/com.parasoft.parasoft-findings-bamboo/server/overview
継続可能なテスト パスの強化:
新しく台頭した技術にすばやく対応できる能力は、SOAtest および Virtualize が提供する大きな強みです。BDD および IoT は、テスト ケースの作成と開発に新しくすばらしい機会をもたらします。Parasoft Marketplace には、BDD をサポートする以下の新規エクステンションがあります。
Cucumber Executor
SOAtest で Cucumber を実行できるようにし、ステップ定義を手動でコーディングする労力と困難を排除します。
詳細については https://github.com/parasoft/soatest-cucumber を参照してください。
WebSockets
Parasoft WebSocket Transport Extension は、SOAtest のメッセージング クライアント ツールでの WebSocket トランスポートのサポートを拡張します。これにより、WebSockets 経由で送信されるメッセージの設定、送信、検証に SOAtest のリッチなインターフェイスを活用できます。WebSocket Transport Extension は、RFC 6455 標準に従った WS または WWS プロトコル経由で送信されるメッセージをサポートします。
詳細については「WebSockets」を参照してください。
MQTT
MQTT Extension は、MQTT プロトコル経由で通信する機能を追加します。このエクステンションを利用すると、クライアント サイドでさまざまなタスクを実行できます。
- トピックをパブリッシュする
- 指定された数のメッセージを受信するまで、または指定された時間が経過するまでトピック フィルターをサブスクライブする
- テスト時にトピック フィルターをモニターし、発生したイベントに対して検証を実行する
- サーバーサイドで、リスナー エクステンションを使用してフィルターをサブスクライブしたり、受信したサブスクリプション メッセージに基づいてトピックをパブリッシュできる
詳細については「MQTT Extensions in the marketplace」を参照してください。
その他のアップデート
- XML Signer ツールおよび XML Encryption ツールで SHA-256 ダイジェストを指定できます。
- Eclipse Oxygen のサポート
Data Modeling for Test Data Assistant の導入 (個別ライセンス)
アジャイル、DevOps、継続的デリバリーなどの現代化の動きが成熟するにつれて、テスト チームはペースを合わせるのに苦労するようになりました。適切なテスト データが利用できるかどうかは、近年多くの企業が経験しているセキュリティの問題によって明らかにされた課題です。ブランド価値の毀損や顧客を失うおそれに加えて、政府は企業により厳しいコンプライアンス要求を満たすよう求めています。
Continuous Testing Platform の Test Data Assistant (TDA) で新たに利用できるようになったデータ モデル化機能は、意味のあるデータをキャプチャし、安全化し、再利用するのに役立ちます。テスト チームはデータに関する障害を克服し、テスト品質と効率を高めることができます。
主な機能
データのマスキング
実データの形式を複製した、ただし実際の値ではないデータを適用することで、データ ソース内の機密データを隠します。GDPR や PII などのセキュリティ規約は、運用データの安全性を確保していない企業に対して厳しいペナルティを課します。Parasoft のデータ マスキング技術は、テスターが断片的にでも運用データを利用するのを防ぎ、機密データをテスト環境で安全に利用できるようにします。
データ モデリング
データ内の複雑な関係は、テストや仮想サービスを実行するのに必要な意味のあるデータ構造を作成するうえでの障害になります。Parasoft のデータ モデリング技術を利用すると、極めて複雑なデータでも簡単に視覚化、操作、再利用が可能になります。
- 制約の推論: TDA はデータ要素の「制限」を自動的に学習できるほか、リポジトリ内のデータや値のタイプを判断できます。
- メンバーや参照を追加または削除することでデータ モデルを修正します。
- データ リポジトリ モデルの表示/レンダリング
データの生成
データの要件が分かっていても、テストや仮想サービスの実行に必要な大量のデータを用意するのは面倒で時間がかかる場合もあるでしょう。Parasoft のデータ生成技術を利用すると、テスト データを自動生成し、モデルから作成した新しいデータ セットに保存することによって、このような制約を解消できます。データはさまざまな方法で生成可能です。
- 範囲 - データ制約や生成する行数を定義すると、TDA は連続する値を書き込みます。
- ランダム - データ制約や生成する行数を定義すると、TDA はランダム値を書き込みます。
- シードから - 値の外部データ セットを定義すると、TDA は生成時に「シード」をデータ値として使用します。
- 式から - 値を生成するための式を定義します。既存のデータや定義済みの関数 (Concat、DateShift、Addition) を使用し、生成時に動的な新規データを組み立てることができます。
データの再利用
TDA が生成したデータを直接 SOAtest および Virtualize で利用できるほか、データを CSV または JSON としてエクスポートし、別の場所で使用することもできます。
その他の Test Data Assistant の拡張
その他、Test Data Assistant モジュールには以下の更新があります。
- SOAtest データのサポート - SOAtest のデータを TDA で参照できるようになりました。SOAtest と Virtualize のデータを同じインターフェイスで管理し、再利用できます。
- CSV からの単純なテーブルの作成
- スキーマ (XSD など) からデータ リポジトリを作成します。
- 階層構造を保ったまま、データ リポジトリの行をコピーします。これにより、既存のリポジトリに新しいデータを追加するのが簡単になります。
解決済みの PR/FR
このリリースでは、以下の PR および FR が解決されました。
ID | 説明 |
---|---|
VIRT-2154 | XML Signer/Encryption Tool への sha256 ダイジェスト メソッドの追加 |
VIRT-2036 | スキーマから PVA を作成する新規 API |
VIRT-2030 | EM のロール セットアップが Virtualize Server のコンテンツにアクセスできない |
VIRT-2025 | データベース (jdbc) トラフィックから作成された PVA を開こうとしたときに EOF 例外が発生する |
VIRT-2022 | 連結されたメッセージング クライアントが、引数が 1 つのメソッドのコンテキストで動作しない |
VIRT-2021 | REST API の VirtualAssets のパフォーマンス プロファイルおよびデータ グループ |
VIRT-2016 | DeployStub で tst の場所として絶対パスを許可するべきではない |
VIRT-2003 | メッセージ プロキシがエンコードされた値を持つ URL クエリー パラメーターを正しくフォワードしない |
VIRT-2001 | Header Data Bank のスクリーンショットおよびレスポンダーの手順の明確化 |
VIRT-1979 | Virtualize のヒット数ファイルに壊れた日付および高いヒット数が記録される |
VIRT-1952 | ユーザーが setNull を呼び出しているのに JDBC ドライバーは setObject を呼び出している |
XT-33394 | DB データ ソースが DB2 ユニバーサル ドライバーを認識しない |
SOA-8881 | Swagger ファイルに "/" BasePath がある場合に API カバレッジがサービスを"unknown" としてレポートする |
SOA-8874 | ホストを宣言していない Swagger からテストを生成した後、環境に無効なホストが作成される |
SOA-8711 | HTML レポートで SOAtest が矛盾するサーバー実行時間をレポートする |
SOA-8300 | SOAtest/Virtualize 起動時に Java がクラッシュする |
SOA-8713 | トラフィック ビューアーでサーバー レスポンス時間を表示するのに使用されるラベルの更新 |
SOA-8267 | Databank の Alter タブのパラメータライズが動作しない |
SOA-8193 | 追加されたスクリプト言語について、Extension Tool でのスクリプトの変更が保存されない |
SOA-8140 | トラフィックからのテスト作成時に通常は無視されるヘッダーを設定する機能 |
SOA-8123 | ホスト名として IP を使用すると、SOAtest のプロキシ ウィザードがトラフィックを記録しない |
SOA-7943 | 参照先のテストを変更しても、参照元のテストは更新されない。再起動が必要なことがマニュアルに記載されていない |
CTP-1773 | CTP から Oracle データベースのバックアップを作成中に SQL エラーが発生する |
CTP-1867 | カスタム ロゴが CTP に表示されない |
CTP-1947 | ジョブ実行時に、ロールのコレクションの遅延初期化エラーがスローされる |