C++test に用意されている GUI ベースの EW プロジェクトインポート機能は、特定のバージョンの EWARM プロジェクトだけをサポートしています (「サポートの概要」 を参照)。他のツールチェーン バージョンまたはターゲット アーキテクチャの EW プロジェクトをインポートするには、cpptesttrace
ユーティリティを使用する必要があります。このユーティリティは、iarbuild
ユーティリティによって生成されたプロセスのコマンドラインをスキャンします。
インポート処理は 2 段階で実施されます。「1) ビルド データ ファイル ファイル (.bdf) の生成」と 「2) C++test へのビルド データ ファイルのインポート」です。
cpptesttrace --cpptesttraceProjectName=<prj_name> --cpptesttraceResponseFileOption=-f --cpptesttraceOutputFile=<prj_dir>\<prj_name>.bdf iarbuild <prj_name>.ewp -build <EW_project_config_name> |
-build
引数には EW 構成名 (Debug、Release、DebugRunFromFlash
など) を指定します。
--cpptestscanOutputFile
オプションには絶対パスを指定してください。これは、高い確率で iarbuild
ツールチェーン コマンドによって複数の作業ディレクトリに .bdf ファイルが生成されるからです。
パス名にスペースまたは中括弧が含まれる場合、引用符で囲む必要があるかもしれません。
多くの場合、--cpptesttraceProjectName=<prj_name>
オプションを使用する場合は .ewp ファイル名に従って C++test プロジェクトの名前を付けるべきです。
デフォルトでは、ビルトイン コンパイラ構成を介して C++test が認識する個々のツールチェーン実行モジュール名をキャプチャするよう、トレース機能は構成されます。プロセスのコマンドラインがスキャンされない場合、cpptesttrace
コマンドに --cpptestscanTraceCommand
オプションを追加し、コンパイラおよびリンカーの実行可能ファイル名を指定します。
例:
EW430 の場合
--cpptesttraceTraceCommand=icc430\.exe$|xlink\.exe$
STM8 の場合
--cpptesttraceTraceCommand=iccstm8\.exe$|ilinkstm8\.exe$
cpptesttrace
コマンドは常にその出力ファイルを .bdf ファイルの最後に追加します。そのため、プロジェクトを再スキャンする前に、以前の .bdf ファイルを削除するべきです。
また、詳細なビルド進捗情報を表示するには -build
フラグの後に -log all を使用します。-log all
オプションは、iarbuild
オプションです。
既存のソースの場所に新しいソースを追加しているのでない限り、オリジナル プロジェクトへの変更の後はこのプロセス全体を繰り返す必要があります。