このセクションでは、SOAtest のテスト ケースと HP ALM / Quality Center の特定の要求をマッピングする方法を説明します。テスト ケースを要求にマッピングすると、HP ALM 内でボタンをクリックするだけで、要求をテストできます。HP ALM の内部から Parasoft のテスト ケースを実行し、結果を HP ALM にレポートします。
このセクションの内容:
HP ALM は、SOAtest の Web サービス インターフェイスまたはコマンドライン インターフェイス (soatestcli) を使用して SOAtest のテスト スイートを実行します。Web インターフェイスを使用すると、クライアントはリモート マシンで実行されている SOAtest の共有インスタンスを使用してテストを実行します。コマンドライン インターフェイスを使用すると、クライアントのローカル マシンで soatestcli によってテストを実行できます。Web サービス インターフェイスを使用するほうが、より高速にテスト実行を開始および終了できます。
SOAtest の Web サービスを有効にするには、SOAtest を Web サービス モードで起動します。Web サービス モードで SOAtest を実行するマシンは、HP ALM から実行する SOAtest のテスト スイート (.tst ファイル) を含むワークスペースにアクセスできなければなりません。Web サービス モードは、SOAtest の Automation Edition で利用できます。Web サービス モードでの SOAtest の実行の詳細については、「Web サービス インターフェイスからのテスト実行」を参照してください。
SOAtest と HP ALM を統合するには、2 つの方法があります。
どちらのオプションでも、HP ALM は SOAtest の Web サービス インターフェイスまたはコマンドライン インターフェイス (soatestcli) を使用してテストを実行できます。
Parasoft SOAtest テスト タイプの統合は以下を必要とします:
カスタム タイプのインストール手順は、HP ALM の 『ALM Installation Guide』に記載されています (Windows 7 では C:\Program Files\HP\ALM\application\20qcbin.war\Help\doc_library\pdfs にあります)。
次の手順は、HP ALM 11 または 12 に Parasoft SOAtest テスト タイプをインストールする場合のものです。
<SOAtest Installation>/integration/HP にある ZIP ファイルのコンテンツを <HP Deployment Location>\application\20qcbin.war フォルダーに展開します。<HP Deployment Location>については『HP ALM Installation Guide』を参照してください (Windows Server 2003 では、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\HP\ALM になります)。
カスタム タイプのインストール手順は、『HP Quality Center Custom Test Type Guide』に記載されています。このドキュメントを参照するには、Quality Center で [Help] > [Documentation Library] をクリックします。
次の手順は、Quality Center 10に Parasoft SOAtest テスト タイプをインストールする場合のものです。
CustomTestTypes および Extensions で 20wcbin.war を更新します。Java JDK の jar コマンドを使用できます。例:jar uvf 20qcbin.war CustomTestTypes Extensions
war ファイルは zip ファイル フォーマットを使用するため、zip アプリケーションを使用して 20qcbin.war を更新することもできます。
Parasoft SOAtest テスト タイプを使用するクライアント マシンには、以下のものがインストールされている必要があります。
さらに、各クライアント マシンで Parasoft 製品を実行できるよう構成する必要があります。それには、次の操作を行います。
ダイアログが表示されたら、Parasoft のアドインをインストールします。
Parasoft が提供するソフトウェアを実行するかを確認するダイアログが表示された場合、[Always run software from Parasoft Corporation] オプションを選択します。 1) Internet Explorer を終了します。 2) 次のページから Thawte Code Signing Intermediate CA をインストールします。 https://search.thawte.com/support/ssl-digital-certificates/index?page=content&actp=CROSSLINK&id=AR1493. 3) Internet Explorer を再起動します。 4) もう一度ログインを行います。 |
([Always run software from Parasoft Corporation] を有効にせずに) [Run] をクリックした場合も統合は有効化されますが、ALM / QC にログインするたびにこれらのセキュリティ警告が表示され続けます。
コントロール | 必須 | 説明 |
---|---|---|
Execution mode | X | Web サービス インターフェイスを使用するか (server)、コマンドライン インターフェイスを使用するか (command line) を指定します。 |
Protocol | X | SOAtest サーバーとの接続に HTTP を使用するか HTTPS を使用するかを指定します。 HTTPS の注意点 デフォルトでは、HP ALM / QC は、HTTPS を使用して接続した場合に SOAtest が返す、SOAtest 付属の自己署名された SSL 証明書を受け入れません (「...Security certificate required to access this resource is invalid...」というメッセージが表示されます)。 HTPS を使用して接続する場合、以下を確認してください。
デフォルトでは、SOAtest サーバーのポートは、HTTPS では 9443、HTTP では 9080 です。 |
Host | X | SOAtest サーバーのホスト名です。 |
Port | X | SOAtest サーバーのポート番号です。 |
Username | * | CTP に接続するためのユーザー名です。 * SOAtest が CTP に接続する場合は必須です。 |
Password | * | CTP に接続するためのパスワードです。 * SOAtest が CTP に接続する場合は必須です。 |
Executable | SOAtest の実行モジュールへのフル パスです。 | |
Workspace | ワークスペース ディレクトリへのフル パスです。空の場合、デフォルトのワークスペースが使用されます。"-data" コマンドライン引数に相当します。 | |
Resource | X | ワークスペースから SOAtest .tst ファイルへの相対パスです。"-resource" コマンドライン引数に相当します。 |
XML Report | テスト結果を格納する XML レポート ファイルへのフル パスです。 | |
HTML Report | HTML レポート ファイルへのフル パスです。 | |
Environment | テスト中に有効にする環境の名前です。"-environment" コマンドライン引数に相当します。 | |
Test name | 指定された名前に一致するテストを実行します。"-testname" コマンドライン引数に相当します。 | |
Data source row | 1 つのデータ ソース行を使用してテストを実行します。"-dataSourceRow" コマンドライン引数に相当します。 | |
Data source name | 1 つのデータ ソースを使用してテストを実行します。"-dataSourceName" コマンドライン引数に相当します。 | |
Data group config | 実行される .tst ファイル内の各データ グループに対応するアクティブなデータ ソースを指定する XML ファイルへのフル パスです。 "-dataGroupConfig" コマンドライン引数に相当します。 | |
Environment config | 実行される .tst ファイルで使用する環境変数を指定する XML ファイルへのフル パスです。 "-environmentConfig" コマンドライン引数に相当します。 | |
Extra command line arguments | soatestcli に渡すその他のコマンドライン引数を指定します。上級ユーザー向けです。 | |
Custom request XML | SOAtest サーバーに渡すカスタム XML リクエストを指定します。上級ユーザー向けです。 | |
Custom script path | SOAtest VAPI-XP スクリプトへのフル パスです。カスタム VAPI-XP スクリプトの実行を有効にします。上級ユーザー向けです。 |
クライアント構成
VAPI-XP テスト実行で SOAtest スクリプトを使用するクライアント マシンには、以下がインストールされていなければなりません。
HPQualityCenter.txt 統合スクリプト (SOAtest インストール ディレクトリの integration/HP にあります) を [Test Script] タブで使用し、プロジェクト ファイルを実行してテスト結果を HP ALM / QC にレポートするよう SOAtest に指示します。
必要に応じて SOAtestServerHost および testSuite を変更します。SOAtestServerHost には、Web サービス モードで SOAtest を実行しているマシンのホスト名または IP を指定します。testSuite には、SOAtest Web サービスが使用しているワークスペースから SOAtest プロジェクトへの相対パスを指定します。
スクリプトには以下のデフォルト値が設定されています。
変数 | デフォルト値 |
---|---|
useWebService | true |
SOAtestServerProtocol | http |
SOAtestServerHost | localhost |
SOAtestServerPort | 9080 |
SOAtestServerUsername | "" |
SOAtestServerPassword | "" |
testSuite | ワークスペースの HPQualityCenter プロジェクトにある "HPQualityCenter/HPQualityCenter.tst" |
testName | "" |
dataSourceRow | "" |
dataSourceName | "" |
testConfiguration | "user://Example Configuration" |
environment | "" |
dataGroupConfig | "" |
environmentConfig | "" |
xmlReport | "C:/Progra~1/Parasoft/SOAtest/<version>/examples/reports/HPQualityCenter.xml" |
htmlReport | "" |
detailedReporting | true |
次の表は、スクリプトの振る舞いを構成する際に使用可能な変数の説明です。
変数 | 説明 | 例 |
---|---|---|
useWebService | SOAtest の Web サービス インターフェイスを使用してテストを実行するかどうかを指定します。false を設定すると、テストは SOAtest のコマンドライン インターフェイスを使用して実行されます。 | var useWebService = true; |
SOAtestServerProtocol | SOAtest サーバーとの接続に HTTP を使用するか HTTPS を使用するかを指定します。 | var SOAtestServerProtocol = "https"; |
SOAtestServerHost SOAtestServerPort | サーバー モードで SOAtest を実行するマシンのホスト名または IP アドレスです。 サーバー モードで SOAtest を実行するマシンのポート番号です。 | var SOAtestServerHost = "localhost"; var SOAtestServerPort = 9080; |
SOAtestServerUsername SOAtestServerPassword | CTP に接続するためのユーザー名です。 CTP に接続するためのユーザー名です。 * SOAtest が CTP に接続する場合は必須です。 | var SOAtestServerUsername = “user1”; var SOAtestServerPassword = “password”; |
testConfiguration | テスト コンフィギュレーション名です (-config CLI 引数と同じです)。 | var testConfiguration = "user://Example Configuration"; |
testSuite | ワークスペースから SOAtest プロジェクト ファイルへの相対パスです。 | var testSuite = "HPQualityCenter/HPQualityCenter.tst"; テスト スイートは、ワークスペースの HPQualityCenter というプロジェクト内にあると仮定します。 |
testName | 実行するテスト スイート内のテスト名です (-testName CLI 引数と同じです)。 | var testName = ""; |
dataSourceRow dataSourceName | 1 つのデータ ソース行でテストを実行します (-dataSourceRow および -dataSourceName CLI 引数と同じです)。 | var dataSourceRow = ""; |
environment | テスト中に有効にする環境の名前です (-environment CLI 引数と同じです)。 | var environment = ""; |
dataGroupConfig | 実行される .tst ファイル内の各データ グループに対応するアクティブなデータ ソースを指定する XML ファイルへのフル パスです。 "-dataGroupConfig" コマンドライン引数に相当します。 | var dataGroupConfig = "C:/configFiles/dataGroupConfig.xml" |
environmentConfig | 実行される .tst ファイルで使用する環境変数を指定する XML ファイルへのフル パスです。 "-environmentConfig" コマンドライン引数に相当します。 | var environmentConfig = "C:/configFiles/environmentConfig.xml" |
xmlReport | テスト結果を格納する XML レポート ファイルへのフル パスです。このファイルはテストを実行するたびに作成されます。 | var xmlReport = "C:/Progra~1/Parasoft/SOAtest/<version>/examples/reports/HPQualityCenter.xml"; |
htmlReport | オプションの HTML レポート ファイルのディレクトリへのフル パスです。XML ファイルと同じ名前ではいけません。空文字列 "" のままにすると、HTML のレポートを無効にできます。 | var htmlReport = "c:/Progra~1/Parasoft/SOAtest/<version>/examples/reports/HPQualityCenter2.html"; |
detailedReporting | レポートのレベルを制御します。true の場合、テスト結果には各テスト実行の詳細な情報が表示されます。false の場合、テストの失敗に関する情報だけがレポートされます。 | var detailedReporting = true; |
SOAtestExe | SOAtest のexe へのフル パスです。 | var SOAtestExe = "C:/Progra~1/Parasoft/SOAtest/<version>/soatestcli.exe"; この変数は非推奨であり、useWebService が false の場合にだけ使用できます。 |
workspaceLocation | ワークスペースへのフル パスです。 var workspaceLocation = "C:/Users/name/soatest/workspace"; | var workspaceLocation = "C:/Docume~1/soatest-workspace/" この変数は非推奨であり、useWebService が false の場合にだけ使用できます。 |
additionalArgs | SOAtest に渡すその他のコマンドライン引数を指定します。たとえば、Custom という名前のテストだけを実行するには、"-testName Custom" と指定します。テスト スイート全体を実行する場合は、空文字列 "" のままにします。 | var additionalArgs = ""-testName Custom" この変数は非推奨であり、useWebService が false の場合にだけ使用できます。 |
SOAtest 5.5.x と SOAtest 2020.x の変数には、若干の違いがあります。 SOAtest 5.5.x の変数:
|
Test Lab モジュールでテストを実行するには、次の操作を行います。
テストの実行が完了したら、他のテストの場合と同様に、結果のサマリーおよび詳細を参照できます。
テストを実行するたびに、Test Center のステータス列に SOAtest のテスト スイートの全体的な結果が表示されます。SOAtest のテスト スイート内で実行された各テストに相当する実行ステップのリストも表示されます。実行ステップのステータス列は、テストが成功したか失敗したかを表します。
テストに関する詳細な情報を確認するには、実行ステップの [Description] フィールドを参照します。フィールドには以下の情報が表示されます。
各実行ステップには、Expected および Actual エリアがあり、それぞれテストの期待される結果と実際の結果が格納されます。SOAtest プロジェクトのテストが diff または回帰テストが失敗したために失敗した場合、これらのエリアには、エラーをレポートした Diff ツールが期待する入力と実際に受信された入力が表示されます。
HP ALM を使用してテストを実行する際、以下のようなエラー メッセージが表示される場合があります。
エラー メッセージ | 解決方法 |
---|---|
You do not have the required permissions to execute this action | このエラーは、test lab モジュールからテストを実行する QC ユーザーに対して 1 つ以上のパーミッションが有効に設定されていない場合に HP ALM からスローされます。SOAtest に付属の HP QC スクリプトが特定のタスクを正常に実行するためには、特定のパーミッションを有効にする必要があります。 このエラーが表示された場合、ログインした QC ユーザーの所属するグループに次のパーミッションが与えられていない可能性があります: Status [RUN] (Modify Run > Status [RUN]) Quality Center 10 で、QC ユーザーが所属するグループのパーミッションを参照/変更するには、次の操作を行います。
Status [RUN] パーミッションが有効化されているかをチェックするには、次の操作を行います。
|
Automation server can't create object | 「Parasoft SOAtest Test Type Configuration and Test Creation」または「VAPI-XP Test Type Configuration and Test Creation」で説明されているとおり、Microsoft SOAP Toolkit SDK がインストールされているかを確認してください。 |
WSDLReader: Loading of the WSDL file failed HRESULT=0x80040154: Class not registered. | これは、一部の Windows マシンで Microsoft SOAP Toolkit を使用している場合に発生する既知の問題です。Microsoft Support Knowledge Base の次のページに、問題とさまざまな解決方法が説明されています: http://support.microsoft.com/kb/922736 |
SOAtest XML test results not found! | xmlReport 変数が適切であることを確認してください。SOAtest Server には、XML ファイルを書き込むフォルダーへの書き込み権限がなければなりません。 |