DTP のインストーラー (Windows) およびインストール スクリプト (Linux) は、追加アクションなしでほとんどの移行プロセスを実行しますが、一部のタスクはユーザーが手動で行う必要があります。このセクションでは、インストーラー/スクリプトの実行方法、および Concerto で利用できたデータにアクセスするために必要な手動プロセスについて説明します。このセクションの内容:

DTP 5.4.1 から、Concerto から最新バージョンの DTP への直接のアップグレードはサポートされなくなりました。詳細については「アップグレード パス」を参照してください。

要件

Concerto から DTP にアップグレードする場合、必ず次の章を読み、必要なすべての調整を行ってください。

Windows での移行

  1. Parasoft サービスを停止します。「Concerto サービスの停止」を参照してください。
  2. DTP インストール ファイルを実行します。
  3. ライセンス使用許諾を承認します。
  4. インストール ディレクトリを選択し、ショートカット オプションを設定します。デフォルトでは、DTP は C:\Parasoft\DTP ディレクトリにインストールされます。DTP Enterprise Pack をインストールする予定であり (次のステップを参照)、Program Files ディレクトリにインストールしたい場合、管理者としてコンソールを使って DTP Enterprise Pack を起動する必要があります (「DTP Enterprise Pack の概要」を参照)。
  5. インストール設定を確認し、[インストール] をクリックします。ダイアログが開き、Concerto のアンインストール処理に進みます。 
  6. Concerto のアンインストールを促されたら、[削除] を選択します。

Linux および Solaris での移行

  1. Parasoft サービスを停止します。「DTP サービスの停止」を参照してください。
  2. -u オプションを使ってDTP インストール スクリプトを実行します。

    ./DTP.sh -u DTP_HOME (DTP_HOME には、現在の Concerto のインストール ディレクトリを指定します)

    例: ./parasoft/dtp ではなく /home/parasoft/dtp

    組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューション にアップグレードしている場合、インストーラーがデータベース サーバーのサービスの状態を確認します。

  3. [DTP_INSTALL]/dtpservices ディレクトリに DTP Enterprise Pack をインストールするよう、インストーラーから指示があります。  Parasoft DTP Enterprise Pack をインストールする場合、[y] を選択して Enter キーを押します。Enterprise Pack には Extension Designer と Policy Center が含まれます。これらのアプリケーションによって、高度な SDLC データ解析を利用し、粒度の高いプログラミング ポリシーを実装できます。Extension Designer と Policy Center の機能を利用するには、有効な DTP Enterprise ライセンスが必要です。DTP インストーラーを再実行することで、後で DTP Enterprise Pack をインストールできます。 
  4. DTP.sh スクリプトが完了したら、dtpconsole.sh を実行して DTP と Data Collector を開始します。組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューションをインストールしている場合、サービスが自動的に開始し、直ちに DTP の使用を開始できます。

データベースの更新

Report Center のための新しい DTP データベース スキーマが導入されました。Concerto から DTP への移行を実施した後、「MySQL データベース サーバーのインストール: Windows」の説明に従ってこの新しい DTP データベース  スキーマを作成してください。

レガシー アセットのデプロイ

Concerto に関連付けられたデータを参照するには、インストール ディレクトリにある legacy.zip アーカイブをデプロイする必要があります。このアーカイブには非推奨のアセットが入っています。9.x データへのアクセスを提供するレガシーのデフォルト ダッシュボードおよびウィジェットも含まれます (「Concerto (4.x) から DTP (5.x) への移行」を参照)。

レガシー アセットのデプロイ方法については「Deploying Legacy Assets」を参照してください。

9.x ツールと DTP

DTP は、Parasoft 静的解析/テスト ツール 10.x シリーズ (Jtest、C++test、dotTEST) が送信するデータ、および SOAtest 9.10.x が送信する機能テスト データと連携するように最適化されています。9.x シリーズの Jtest、C++test、dotTEST が生成するデータは、DTP 5.3.3 以降との互換性がなく、ウィジェットやレポートで参照できません。現在データベースにあるデータにはレガシー コンポーネント (Project Center、非推奨のダッシュボード テンプレート、非推奨のウィジェットなど) からのみアクセスできます。