このセクションでは、コード レビューをサポートする Parasoft 製品と SOAtest で利用できるコード レビュー機能について、その概要を紹介します。
このセクションの内容:
Parasoft 社のコード レビューは、レビューの準備、通知、追跡を自動化することによって、レビューをより実用的かつ生産的にすることを目的として開発されました。コード レビューは、更新されたコードを自動的に特定し、担当レビューアーにコードを割り当てます。そして、問題がクローズするまで各レビュー項目の進行状況を追跡します。これによって、チームは強力なレビュー プロセスを確立し、確実にコードをレビューして発見したすべての問題を解決するようにできます。
Parasoft 社のコード レビューは、次の一般的なコード レビュー ワークフローをサポートします。
なお、コード レビューを使用するには、Team Server と少なくとも 1 つの Parasoft Test Server Edition が必要です。
2 種類の重要なワークフローがあります。「デフォルト vs. 制限付き」そして「コミット前 vs. コミット後 vs. タスク駆動型」です。
制限付きワークフローでは、レビューアーは各問題を承認しなければなりません。レビューアーの提案に作成者が同意しない場合、作成者はその問題についてレビューアーと話し合う必要があります。
デフォルト ワークフローはもっとオープンです。レビューアーからコメントを受け取った作成者は、コメントの内容をコードに適用するか、またはコードをそのままにしておくことができます。
コミット前のコード レビューは、ソース管理に追加する前にコードをレビューしたい開発チームに適しています。 新規のコードまたは変更済みのコードをレビューに出す準備ができたら、Parasoft Test からコード レビュー用テスト コンフィギュレーションを実行します。すると、必要なレビューがレビューアーに自動的に通知されます。
コミット後コード レビューは、ソース管理にコードがコミットされた後にコードをレビューしたい開発チームに適していいます。通常、コード レビュー用テスト コンフィギュレーションは定期的に (たとえば 24 時間ごとに) 自動的に実行するようにスケジュールされます。ソース管理リポジトリをスキャンし、レビューが必要なコードがあった場合、その情報を Team Server に送信して担当レビューアーに配布します。このワークフローの場合、コードの作成者は、コードをレビューしてもらうために特別なアクションを取る必要がありません。ソース管理システムにコードをコミットするだけで十分です。コード レビュー用テスト コンフィギュレーションを実行すると、必要なレビューが担当レビューアーに自動的に通知されます。
コミット前のプロセスでは、ソース管理システムにコミットする前に承認が必要なコードに対して、コード レビュー パッケージが作成されます。コミット前のプロセスにおいて、作成者はパッケージが最終的に承認されたかどうかを必ず確認するべきです。承認を確認した時点で、作成者はファイルをコミットしてコード レビュー パッケージをクローズすることができます。
コミット前プロセスでレビューのためにコードをサブミットするチームの中には、次の操作を行うためにコミット後の夜間スキャンの実行を好むチームもあります。
次の図は、利用できる重要なワークフローを表しています。
Post-Commit (Template): ソース管理システムにコミットした「後」にコードをレビューしたいチームに適しています (「コミット前 vs. コミット後vs. タスク駆動型」を参照)。前日に変更されたすべてのプロジェクト ファイルをスキャンします。このテスト コンフィギュレーションは、複製してカスタマイズしてから使用しなければなりません (例えば作成者とレビューアーのマッピングなどをカスタマイズします)。詳細については、「コミット後コード レビュー スキャンの構成と実行」 を参照してください。
「コード レビューの UI」で説明するように、コード レビューのタスクは GUI でレポートされます。コマンドラインまたは GUI からの解析で生成されたレポートの [コード レビュー] セクションにはコード レビューの詳細情報も表示されます。これらのレポートは、プロジェクトと作成者ごとにコード レビュー タスクの概要を提供します。また、保留中の課題とコード レビュー タスクについての情報も提供します。
例: