このセクションでは、ソース管理システムに Parasoft Test を接続する方法について説明します。

このセクションの内容:

Parasoft Test のソース管理のサポート

Parasoft Test 環境にプラグインするソース管理システムを使って、ソース ファイルとテスト ファイルを管理することができます。

下記のリストにある「サポートされるソース管理システム」をチームが使用している場合、適切な構成を行うことで Parasoft Test から次の操作を行うことができます。

現在 Parasoft Test は次のソース管理システムをサポートします。

さらに、Parasoft Test のソース管理 API を使用すると、他の任意のソース管理ツールとのシームレスな統合を追加することができます。詳細については「カスタム ソース管理システムの統合」を参照してください。

  • Subclipse プラグインの各バージョンは、それぞれ特定のバージョンの Subversion とだけ互換性があります。現在使用している Subclipse プラグインと、Parasoft Test がサポートする Subversion との間に互換性があることを確認してください。例えば、Subversion 1.3 と Subclipse プラグイン 1.2 をインストールしてはいけません。Subclipse プラグイン 1.2 が使用するのは Subversion 1.4 です。Subclipse 1.4.x は JavaHL/SVNKit の Subversion 1.5.0 を必要とします。Subclipse 1.4.5 はすでに Subversion クライアント アダプター 1.5.2 を持っています。
  • Subversion 1.4 で追加された変更のために、バージョン 1.4 よりも前の Subversion クライアントは、Subversion 1.4 が生成する作業コピーに対して作業できません。Subversion 1.4 に付属の Subclipse プラグイン 1.2 を使用している場合、次のエラー メッセージを受け取ることがあります。
    svn: This client is too old to work with working copy '.'; please get a newer Subversion client
    これは、Parasoft Test がバージョン 1.3 以前のコマンドライン クライアントを使用していることを意味します。解決方法は、コマンドライン SVN クライアントをバージョン 1.4 に更新することです。svn --version コマンドを実行すると、クライアントのバージョンを確認できます。

一部のソース管理システム (ClearCase、Perforce、 Synergy、 Visual SourceSafe が該当) は、ソースを編集するときにユーザーによるマーク (ロック) を必要とします。そのようなソース管理システムを使用している場合、ソース管理システム中の「読み取り専用」ファイルを開こうとする操作を Parasoft Test で行うと、Parasoft Test はダイアログを表示して、ファイルを書き込み可能にしてロックするかをユーザーに問い合わせます。ユーザーが [OK] をクリックしてソース管理システムのユーザー名とパスワードを入力すると、 Parasoft Test はソース管理システムにアクセスしてマーク (ロック) を設定します。

ソース管理システムのサポートを有効にする

使用するソース管理システムのサポートを有効にするには、次の操作を行います。

  1. ソース管理システムのコマンドライン クライアントを環境変数の PATH に必ず設定して、Parasoft Test の起動時に利用可能にします。

  2. [Parasoft] > [設定] を選択します。[設定] ダイアログが表示されます。
  3. [Parasoft] の下の [スコープと作成者] をクリックします。
  4. [ソース管理システムを使ってスコープを計算] チェックボックスをオンにします。
  5. [Parasoft] の下の [ソース管理] を選択します。
  6. Configuring Preferences Overview 」に従って適切なリポジトリがすでに設定されている場合、ユーザーとパスワードを入力します。ソース管理システムのクライアント実行ファイルへのパスをまだシステム パスで設定していない場合は、このパスも入力します。



  7. Configuring Preferences Overview」で説明している方法に従って適切なリポジトリがまだ設定されていない場合、以下の手順に従って設定します。 
    1. 使用するソース管理システムのチェックボックスをオンにします。
    2. ソース管理システムのクライアント実行ファイルがシステム パスにない場合、ソース管理システム名の隣のテキスト フィールドでパスを指定します。
    3. [定義されたソース管理システム] の [新規] ボタンをクリックします。[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログでソース管理システムのプロパティを設定し、[OK] をクリックします。
      • [ソース管理システムの説明を作成] ダイアログの各フィールドについては下記のセクションで説明します。
    4. [OK] をクリックして [ソース管理システムの説明] ダイアログに戻ります。
  8. [適用] をクリックし、 [OK] をクリックします。

ソース管理システムとの統合をテストするには、次の操作を行います。

  1. Parasoft の環境で、リポジトリからチェックアウトしたプロジェクトを開きます。
  2. エディターでファイルを開きます。
  3. ソース コードを右クリックし、ショートカット メニューの [Parasoft] > [行の作成者を表示] をクリックします。作成者が表示された場合は、ソース管理システムと Parasoft Test は正常に統合されています。

ソース管理との統合における問題をトラブルシューティングするには、 次のコマンドを実行します: -consolelog -J-Dcom.parasoft.xtest.logging.config.jar.file=/com/parasoft/xtest/logging/log4j/config/logging.on.xml.コンソールに詳細なログ情報が表示されます。

ユーザー ソース コードを含んだソース管理システムからのメッセージを表示するには、さらに次のフラグを使用します。-Dscontrol.log=true

AccuRev の構成

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

ClearCase の構成

Parasoft Test と ClearCase を連携して使用するには、次の操作を行います。

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

CVS の構成

Parasoft Test と CVS を連携して使用するには、.cvspass ファイルを次のいずれかの場所に置く必要があります。

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

[全般] タブ

[カスタム SSH/CVS_RSH] タブ

Git の構成

Parasoft Test で Git を使用するには、次の操作を行います。

  1. git clone <repository> を実行します。リポジトリが匿名でのプルを許可している必要があることに注意してください。
  2. git:// URL から実行する場合、チェックインされた生成済みテスト ケースを自動的にプッシュするには、プッシュ URL を設定する必要があります。
  3. 新規作成されたリポジトリの user.name をgit config で設定します (グローバル git user.name がすでに設定されている場合は、このステップを省略できます)。この user.name は Concerto ユーザー名と同じでなければなりません。

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

Git リポジトリは、.git/shallow ファイルが存在する場合、shallow と見なされます。リポジトリから shallow clone をチェックアウトした場合、Git が作成者データを正確に生成しない可能性があります。正確な作成者情報を取得するには、full clone をチェックアウトする必要があります。  

Perforce の構成

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

デフォルトでは、ユーザー名を使用してファイル/メソッドの作成者が決定されます。しかし、チームによっては、共有のユーザー名と各開発者固有のワークスペースを使用して Perforce にアクセスする場合があります。

ワークスペース名 (またはユーザー名とワークスペース名) を使用して作成者を決定するには、[作成者] タブを開いて設定を変更します。

Serena Dimensions の構成

Parasoft Test で Serena Dimensions を使用するには、 Linux/Solaris ユーザーは dmcli などの Serena プログラムを使用するために準備された環境で Parasoft Test を実行するべきです。

  • LD_LIBRARY_PATH に <SERENA Install Dir>/libs へのパスを追加します。
  • DM_HOME を指定するべきです。

多くの Solaris ユーザーが Serena dmgvars.sh ファイルを実行することによって必要な Serena 変数を設定していることから、LD_LIBRARY_PATH 変数も変更する必要があります。 Parasoft Test で Serena Dimensions を使用するには、LD_LIBRARY_PATH に次の項目を追加する必要があります (パスはクライアント マシンによって異なることがあります)。

  • SSL/Crypto ライブラリ - /usr/local/ssl/lib
  • STDC++ ライブラリ - /usr/local/lib

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、以下のリポジトリ プロパティを指定します。

[プロパティ] タブ

[ワークセット マップ] タブ

デフォルトの作業領域以外の場所にプロジェクトをダウンロード/移動した場合、Serena リポジトリのプロジェクト (またはストリーム) とローカル プロジェクトの間のマッピングを指定します。

デフォルトの作業領域で作業している場合、マッピングを定義する必要はありません。
 


マッピング Serena Dimension リポジトリ パスにワークスペース リソースをマップする式。

StarTeam の構成

Parasoft で StarTeam を使用するには、次のことが必要です。

Visual Studio プラグインの場合、Parasoft の StarTeam のサポートは VS 2005 と VS 2008 で利用できます。ソース管理システムのサポートを有効化している場合、以下のリポジトリ プロパティを指定します。

Subversion の構成

Parasoft Test の Subversion のサポートはコマンドライン クライアント 'svn' に基づきます。Parasoft Test と Subversion を連携して使用するには、次の点に注意してください。

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

Synergy の構成

Synergy 7.0 では Web モードと呼ばれる高速な作業方法が導入されました。Parasoft Test は以下の Synergy/CM 通信モードの両方をサポートしています。

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

Team Foundation Server の構成

Parasoft Test は、TFS 2008、2010、2012、2013、および 2015 と連携します。

Parasoft Test for Eclipse と TFS を統合するために追加のソフトウェアをインストールする必要はありません (必要なライブラリはインストールに含まれています)。

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

デフォルトでは、Parasoft Test は TFS にアクセスするためにキャッシュされた証明書を必要とします。これは、ユーザー ログイン情報や何らかの以前のログイン情報です。キャッシュされた証明書ではなく、カスタム証明書を使用することも可能です。

Visual SourceSafe の構成

ソース管理システムのサポートを有効化している場合、[ソース管理システムの説明を作成] ダイアログで以下のリポジトリ プロパティを指定します。

ローカル設定ファイルからのソース管理システムの定義

ローカル設定ファイルを使って、ソース管理システムの定義を指定できます (たとえば DTP でチーム全体の設定を共有したり、コマンドラインでオプションを指定したりするために)。詳細については、「Configuring Localsettings」 を参照してください。